Share to: share facebook share twitter share wa share telegram print page

おかしなおかしな星の国

おかしなおかしな星の国
監督 芹川有吾(「演出」名義)
脚本 辻真先
製作 猿丸孟(「プロデューサー」名義)
出演者 熊倉一雄曽我町子ほか
音楽 冨田勲
撮影 滝弘道
製作会社 貯蓄増強中央委員会東映動画
配給 東映
上映時間 20分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
テンプレートを表示

おかしなおかしな星の国』(おかしなおかしなほしのくに)は、1968年に製作された短編アニメーション。カラー。20分。

概要

人のくらしの百万年 マニ・マニ・マーチ』に続く、貯蓄増強中央委員会東映動画製作の短編PRアニメ。「浪費は無駄、節約しよう」というテーマを、宇宙SF仕立てで製作した。

「主人公たちの乗る宇宙船が、航行中に未確認飛行物体に連行される」「着いた星が科学が進む余り、不幸な事になる」という設定は、かつて1965年に公開された東映動画製作の劇場用アニメ映画ガリバーの宇宙旅行』を思わせる。

『人のくらしの百万年』の様な劇場公開はされなかったが、フィルムを編集されて全国各地の公共施設に貸し出され、「上映会」という形で公開されている。

ストーリー

時は21世紀、自由に宇宙旅行が可能になった時代、「日本号」という修学旅行専用の宇宙船が宇宙を旅行していた。乗員はリーダーの次郎、サブリーダーの夕子、三郎、チョン子の4名、そしてお供に、電子頭脳を搭載し人語を話す事が出来るサイボーグ犬・グッドだ。

やがて日本号は、突然現れた未確認飛行物体に包囲され、見知らぬ星へ連行される。その星は「ゼロス星」という、超近代文明を誇る星だった。やがて現れた支配者のゼロ・ゼロ・コンマ・ゼロ大統領は次郎一行を大歓迎し、歓迎会に招待する。一行は安心すると、歓迎会に有り付いた。その席上、このゼロス星は科学が発達し、物を生産してもすぐに破壊し、また生産するという、「浪費」を奨励する星だという事を知らされた。

やがてどんどん料理が出され、食いしん坊の三郎とチョン子は喜ぶが、次郎・夕子・グッドは嫌気がさしてきた。ならばとゼロス星人はこの料理を捨ててしまった。これを見た一行は「勿体無い」と一言。ところがこの一言が大統領の逆鱗に触れ、一行に死刑を宣告する。あわてて逃げ出す一行。一方武器の製造&廃棄を繰り返しながら追うぜロス星人。やがて一行はある巨大なメーターを目撃、それはゼロス星の資源量を示すコンピューターだった。しかもメーターの針が「0」に近づいている。「0」になるとゼロス星は自爆してしまうのだ。それを知った一行は日本号目指して一目散、ゼロス星人も製造&廃棄を繰り返しながら追う、そして一行は日本号に飛び乗ると、日本号はゼロス星から脱出、同時にコンピューターの針が「0」を指し、ゼロス星は自爆して宇宙の塵と化した。一行はこの様子を見ながら、「節約しよう」と誓ったのだ……。

声の出演

スタッフ

参考文献

「日本アニメーション映画史」(有文社) 1977年 294頁

関連項目

Kembali kehalaman sebelumnya