『くまのプーさん 完全保存版』(くまのプーさん かんぜんほぞんばん、The Many Adventures of Winnie the Pooh)は、ディズニーの「くまのプーさん」長編作品第1作である。
概要
「くまのプーさん」中編映画
3作品に加え、繋ぎのシーンとエンディングを新たに追加した作品である。
物語開始時に作品のタイトルが書かれた分厚い本が開き、物語終了時に分厚い本が閉じるという演出を用いられた最後の作品である(童話を原作とした作品は、1989年公開の『リトル・マーメイド』まで途絶えるが、同作以降からこの演出が撤廃されるようになる)。
キャラクター
- プー
- 種類:テディベア
- 性格:のんびり屋でマイペース
- 特徴:蜂蜜が大好物。家には「ミスター・サンダース」と書かれた表札がある。
- クリストファー・ロビン
- 種類:6歳の男の子
- 性格:優しい
- 特徴:プー達と仲良しの少年。
- ピグレット
- 種類:コブタのぬいぐるみ
- 性格:怖がりやだがとても親切
- 特徴:主に、どんぐりを食べる。「プーさんとはちみつ」では未登場。
- ティガー
- 種類:しっぽにばねが入ったトラのぬいぐるみ
- 性格:元気で無邪気なトラブル・メーカー
- 特徴:ジャンプが得意。はちみつを嫌う。「プーさんとはちみつ」では未登場。
- イーヨー
- 種類:ロバのぬいぐるみ
- 性格:陰気
- 特徴:木で作った、作りやすく壊れやすい家に住む。
- ラビット(ウサギ)
- 種類:ウサギ
- 性格:少々頑固だが、世話好き
- 特徴:野菜作りが日課で畑を荒らすティガーが苦手。
- オウル(フクロウ)
- 種類:フクロウ
- 性格:おしゃべり
- 特徴:物知りで、話し出すと止まらない。「プーさんとティガー」では未登場。
- カンガ
- 種類:カンガルーのぬいぐるみ
- 性格:優しく森を見守る
- 特徴:ルーの母親
- ルー
- 種類:カンガルーのぬいぐるみ
- 性格:やんちゃ
- 特徴:カンガの子供。ティガーのことが大好き。
- ゴーファー
- 種類:アメリカン・ジリス
- 性格:せっかち
- 特徴:穴掘りのスペシャリスト。原作、「プーさんとティガー」では未登場。
収録作品
プーさんとはちみつ
元々、スペシャル・シリーズ第28作として公開。
あらすじ
ある日、プーは朝食としてはちみつを食べようとするが、壺はどれも空っぽ。プーは木に登って蜂の巣に向かおうとするが失敗。クリストファー・ロビンに風船を借りるがまた失敗。困ったプーはラビットの家ではちみつを沢山ご馳走してもらう。しかし、食べ過ぎて太ったプーはラビットの家の玄関につっかえてしまい、断食することになってしまう。その結果、プーはやっと玄関から抜け出せたのだが、こんどはハチの巣に引っ掛かってしまった。それでもプーは満足そうに蜂蜜を食べるのだった。
挿入歌
- くまのプーさん (Winnie the Pooh)
- おいっちに、おいっちに (Up, Down, Touch the Ground)
- おなかグーグー (Rumbly in My Tumbly)
- 小さな雨雲 (Little Black Rain Cloud)
- マインド・オーバー・マター (Mind Over Matter)
プーさんと大あらし
元々、スペシャル・シリーズ第30作として公開。
あらすじ(大あらし)
風の強い日に、プーはゴーファーの提案で「風の強い日おめでとう」を言いに行くことにする。しかし、その風はやがて大あらしへと化し、雨が降ってきて森は大洪水になってしまう。洪水が収まるとプーはピグレットを助けた英雄だと言われ、「英雄をたたえるパーティ」を開く。パーティー後にピグレットは自分の家をオウルに譲り、プーと暮らすようになる。
挿入歌(大あらし)
- 大嵐 (A Rather Blustery Day)
- ワンダフル・シング・アバウト・ティガー (The Wonderful Things About Tiggers)
- ズオウとヒイタチ (Heffalumps and Woozles)
- ヒップ・ヒップ・プーレイ (Hip-Hip-Poohray)
プーさんとティガー
元々、スペシャル・シリーズ第33作として公開。公開時のタイトルは「プーさんと虎」。
あらすじ(ティガー)
新しい仲間のティガーは持ち前の元気で森を明るくしているが、ラビットは畑を荒らされて大迷惑。ティガーを大人しくさせるためにプーとピグレットを誘い、ある作戦を立てる。ところがその作戦は失敗に終わった。ある雪の日、ティガーとルーは木登りをしていたが、高所恐怖症のティガーは降りられなくなってしまった。そこでプーたちはなんとか二人を助け、ティガーはもう飛び跳ねてはダメだと宣言され、トボトボ歩いて帰っていく。その様子を見た、プーたちはかわいそうに思い、ラビットも飛び跳ねることを許し、最後はみんなで飛び跳ねた。
クラシックス
日本では1997年7月に名作ビデオコレクション名義のVHSが、2000年9月にクラシックス名義のVHSが「プーさんの待て待てボトル」及び「プーさんのびっくり箱」と同時に、2001年春にクラシックス名義のVHSが他のクラシックスと同時に、2003年春にDVDが他のクラシックスと同時にリリースされた。DVDには本作の後から作られた「プーさんとイーヨーのいち日」が映像特典として収録された。
声の出演
- 初公開版 - 「プーさんとはちみつ」のみの吹き替え。
- ポニー版/バンダイ版 - VHS「くまのプーさん」に収録。
- BVHE版初代 - 「プーさんとティガー」のみの吹き替え。VHS「プーさんとティガー」に収録。
- WOWOW版 - 1992年12月頃放送。
- BVHE版2代目 - VHS・DVD・ブルーレイ「くまのプーさん 完全保存版」に収録。
- テレビシリーズ版 - 『くまのプーさん ちいさなぼうけん』での吹き替え[注釈 1]。
スタッフ
脚注
注釈
- ^ 『くまのプーさん 完全保存版』、『プーさんとイーヨーのいち日』、『ティガー・ムービー プーさんの贈りもの』の3作をシーン別に分け、新たなナレーションを付けて独立した1つの短いストーリーとして再編集した作品。『くまのプーさん 完全保存版』の吹き替えは原則BVHE版2代目の音声を使用しているが部分的に新録されている。
出典
関連項目
以上全てが「絵本の中で展開される世界」という点で本作と共通である。
外部リンク
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