「めぐる季節」、「ランナウェイ」両曲ともアルバム『SONG IS LOVE』[注 1]の先行シングル曲で、アルバム収録曲と同内容。シングル「風に吹かれて」[注 2]までの全アルバムおよびシングルに継続使用された “SONG IS LOVE” を併せたデザインによるグループ名のロゴは、本作ではじめて登場した。ジャケットは横浜ホテルニューグランドのレストランで撮影されたもの。レストランはその後も営業を続け、ジャケットに映る窓もそのまま残っている。
「めぐる季節」では、プロデューサー武藤敏史の要請により、大間ジローと同じくザ・ジャネットの元メンバー松尾一彦がハーモニカでレコーディングに初参加。松尾は『SONG IS LOVE』[注 1]のアルバム・レコーディングにも引き続き参加する。後に、武藤は「明るい曲調の『眠れぬ夜』[注 3]から静かな曲調の『ひとりで生きてゆければ』[注 4]。そしてまた明るい感じの『めぐる季節』へと、オフコースの真髄を少しずつ出しながら、この辺りまでは多少試行錯誤を繰り返していたと、今になると言えるような気がする。言葉をかえれば、自分たちのやりたい音楽の線を崩さず、キープしつづけながら、より多くの人たちに楽しんでもらえる、ポピュラー性のあるものをいかに表現していくか、オフコースにとってはそんな時期であったと思う」[1]と振り返っている。同曲は後にリバイバルでマックスファクターのCMソングに使用された。