江戸川温水溜池の完成と前後して、地元観光業者の那須興業株式会社が溜池を観光資源として利用したいとの申入れがあった。当時、土地改良区は受益者負担分を負担しなければならず、組合員の負担感は大きかった。使用料収入は組合員の負担軽減につながると考え、土地改良区は那須興業からの申入れを積極的に受け入れた。1960年代半ばには那須地域では戦後第一次の観光開発ブームがあり、温水溜池の観光利用もこうした時代背景に支えれていた。しかし、当時は業者にとってたぶんに先行投資的色合いの濃いもので、しばらくは施設整備もあまり行われていなかった。その後、東北自動車道や東北新幹線の開通などによって那須地域のポテンシャルが高まるにつれ、温水溜池の観光開発も高度化していった。那須は雄大な展望を誇る観光地であったが、日光や箱根のような水の風景がなかった。小さいながらも那須においても水の風景があれば、観光客の目を楽しませるに違いないと考えた日本ビューホテル株式会社の創業者である箭内源典(やないげんてん)は、湖だけでなく那須高原らしい風景として「牧場」を併設することとした。1965年6月に開園。日本ビューホテルが設立した子会社「那須興業株式会社」が施設を運営している。
2014年4月に、りんどう湖ファミリー牧場から那須りんどう湖 LAKE VIEWに改称した。
(2020年5月、日本テーマパーク開発(那須ハイランドパーク運営会社)に全株式を譲渡。那須りんどう湖 LAKE VIEWから那須高原りんどう湖ファミリー牧場へ改称する。)