アネハヅル(姉羽鶴、学名:Anthropoides virgo)は、ツル目ツル科アネハヅル属に分類される鳥類の一種。
現在確認されている鳥類の中では特に高々度、5000から8000メートルもの高さを飛ぶ鳥として知られており、ヒマラヤ山脈も越える渡りをする。
形態
全長約90cmと、ツル科の中で小さい。
生態
平地から山地の平坦な草原地域に生息する。天敵はイヌワシ。
分布
チベット高原など旧北区の温帯域で繁殖し、インド亜大陸や北東アフリカ、中東などで越冬する。日本には稀に迷鳥として渡来する。2007年6月、青森県としては33年ぶりに渡来した[2]。江戸時代にも捕獲され、将軍へ献上された記録があり、絵図が描かれている[3]。
薬効
アネハヅルの脂肪を精油したものを蓑羽鶴油(サイウカクユ)と呼ぶ。秋に捕獲し、脂を採取する。皮膚のひび割れ、手の痺れ、肌荒れに用いる[4]。
脚注
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
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