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オジロトウネン

オジロトウネン
冬羽のオジロトウネン
冬羽のオジロトウネン
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: チドリ目 Charadriiformes
: シギ科 Scolopacidae
: オバシギ属 Calidris
: オジロトウネン C. temminckii
学名
Calidris temminckii (Leisler, 1812)[2][3]
和名
オジロトウネン
英名
Temminick's Stint[3][4]

オジロトウネン(尾白当年、学名:Calidris temminckii)は、チドリ目シギ科オバシギ属分類される鳥類の一

分布

分布域の概略図
     繁殖地      越冬地

ユーラシア大陸北部の亜寒帯から寒帯繁殖し、冬季はアフリカ東部、インド東南アジアに渡りをおこない越冬する[5]

日本へは旅鳥として主に秋に渡来する。本州中部以南では越冬するものもいる。以前は群れが観察されたこともあったが、近年は少数の渡来がほとんどである。トウネンの群れに混じっていることが多い。

形態

全長が約14 cm[5][6]翼開長が約35 cm[5]。シギの仲間のうち、最小サイズのグループ。トウネンに良く似ているが、体の上面が灰褐色で赤褐色と黒色の斑があり、尾の両端は白く、足が黄緑色である点が異なっている。雌雄同色[5][6]

生態

非繁殖期は、湿地水田湖沼の岸に生息する。干潟等の海水の地域で観察されることはまれである。繁殖期は針葉樹林の縁の草原などに生息する。

食性は動物食で、昆虫類甲殻類環形動物などを捕食する。

繁殖形態は卵生。繁殖期は6-7月で、産卵数は普通4卵。抱卵日数は19-22日である。

本種は繁殖時、複婚、二重巣卵体制をとっている。これは、メスがあるオスと番いになって産卵後、別のオスと番いになって産卵を行うが、第1の巣ではオスが抱卵、育雛を行い、第2の巣ではメスが抱卵、育雛を行うというものである。

「チリリリ」と鳴く。

種の保全状況評価

国際自然保護連合(IUCN)により、2004年からレッドリスト軽度懸念(LC)の指定を受けている[1]

日本では以下の都道府県でレッドリストの指定を受けている[7]

脚注

  1. ^ a b IUCN 2012.2 IUCN Red List of Threatened Species. Version 2012.2. (Calidris temminckii)” (英語). IUCN. 2013年1月8日閲覧。
  2. ^ IOC World Bird List 3.2 (Shorebirds & allies)” (英語). 国際鳥類学会議(IOC). 2013年1月8日閲覧。
  3. ^ a b Temminck's Stint(Calidris temminckii) (Leisler, 1812)” (英語). バードライフ・インターナショナル. 2013年1月8日閲覧。
  4. ^ 英名はオランダ人鳥類学者コンラート・ヤコブ・テミンク(Coenraad Jacob Temminck)を献名したものである。
  5. ^ a b c d ひと目でわかる野鳥 (2010)、69頁
  6. ^ a b 山溪ハンディ図鑑7 日本の野鳥 (2006)、267頁
  7. ^ 日本のレッドデータ検索システム「オジロトウネン」”. (エンビジョン環境保全事務局). 2013年1月8日閲覧。 - 「都道府県指定状況を一覧表で表示」をクリックすると、出典の各都道府県のレッドデータブックのカテゴリー名が一覧表示される。
  8. ^ 京都府レッドデータブック・オジロトウネン”. 京都府 (2002年). 2013年1月8日閲覧。
  9. ^ レッドデータブックあいち2009・オジロトウネン” (PDF). 愛知県. pp. 177 (2009年). 2013年1月8日閲覧。
  10. ^ 大阪府レッドデータブック・オジロトウネン”. 大阪府 (2000年3月). 2013年1月8日閲覧。
  11. ^ 徳島県版レッドデータブック” (PDF). 徳島県. pp. 78 (2011年8月). 2013年1月8日閲覧。
  12. ^ 青森県レッドデータブック(2010年改訂版)” (PDF). 青森県. pp. 205 (2010年). 2013年1月8日閲覧。
  13. ^ 三重県レッドデータブック2005・オジロトウネン”. 三重県 (2005年). 2012年12月15日閲覧。

参考文献

  • 『動物たちの地球 19』、朝日新聞社1991年、216-220頁。
  • 真木広造他 『日本の野鳥590』、平凡社2000年
  • 叶内拓哉、安部直哉『山溪ハンディ図鑑7 日本の野鳥』(第2版)山と溪谷社、2006年10月1日。ISBN 4635070077 
  • 中川雄三(監修) 編『ひと目でわかる野鳥』成美堂出版、2010年1月。ISBN 978-4415305325 

関連項目

外部リンク

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