オーハ島(オーハじま)は、沖縄県島尻郡久米島町に属する無人島。東奥武(あがりおう)島とも呼ばれる[1][2]。
地理
オーハ島は奥武島の東400mに位置し、面積0.37km2、周囲2.7km[3]の島である。島の東側には、はての浜(スカイホリデーリーフ)と呼ばれる全長7kmの細長い砂州があり、観光スポットとなっている[4]。島の中央部に数軒の廃屋が残る。
歴史
明治時代末期に渡名喜島から2家族が入植し、1960年(昭和35年)は134人が住んでいたが、この年以降からは沖縄本島への転出が相次ぎ、2003年頃には3世帯5人にまで減少し、2011年には人口1人となっている[4]。2015年に最後の住人が島を去り無人島になった[5]。人口調査帳簿上では、2023年2月時点で1世帯9人が登録されている[6]。過去にサトウキビの生産などが行われていた。
行政の変遷
1908年(明治41年)島尻郡仲里村の一部 → 1946年(昭和21年)アメリカ合衆国施政権下 → 1972年(昭和47年)日本返還 → 2002年(平成14年)久米島町[7]
交通
オーハ島は隣の奥武島との間に橋は架けられていない。島には1台も車がなく、舗装された道路も存在しない。[7]定期便はないが、久米島の泊漁港(泊フィッシャリーナ)からチャーター船が運航されている[4]。奥武島との海峡は、狭いところで200m程度であり、大潮の干潮のときには砂浜が現れるため奥武島から10分程で歩いて渡ることができる。かつて住民は満潮時でも竹馬で渡っていた。現在では主にサバニや小型船が利用されている[8]。後述の市橋も奥武島に泳いで渡って真水を調達していた[9]。船を通すため一部を深堀にしてある箇所もあり、流れが速く危ない時は通ることが出来ない[10]。
特記事項
脚注
参考文献
- 『日本の島ガイド SHIMADAS(シマダス)』第2版、2004年7月、財団法人日本離島センター、ISBN 4931230229
- 『忘れ島』早稲田大学川口芸術学校 富野要太、3年間のオーハ島の記録ドキュメンタリー
関連項目
外部リンク