この川の標高は知られていないが、南アメリカの水路学(hydrography)研究の最重要課題である。旅行者の報告によると、標高は400 - 900フィート (122 - 274 m) である。しかし、南アメリカの各地での高さに関する研究により、300フィート (90 m) を超えていないとの研究結果も出ている。この川は、サン・カルロスの町の近くのアマゾン川の支流ネグロ川と、エスメラルダスのミッションの下流9マイル (15 km) のオリノコ川上流を結ぶ。
この川は概ね南西に流れている。また、蛇行も含めた長さは約200マイル (320 km) である。幅は、オリノコ川との分岐点で約300フィート (90 m) であり、流速4分の3マイル毎時 (1.2 km/h) でネグロ川へ流れる。この川の水量と流速は、途中にある多数の大小支流の合流により増加し、雨期には、5 - 8マイル毎時 (8 - 13 km/h) に達することもある。そのネグロ川との合流点での川幅は約1750フィート (500 m) に達しており、このことはオリノコ川からの水流が一部に過ぎないことを示している。
洪水時には、この川は、通常の合流点から約50マイル (80 km) 上流のItiniviniという地点に西流する分流により、ネグロ川との別の接続を行うと言われている。乾期には、それは浅瀬を持っており、砂州、少数の早瀬および花崗岩によって妨害される。この川の流域には森林が広がり、ネグロ川よりも肥沃である。この川の走る平原は南西に傾斜しており、ネグロ川のそれは南東に傾斜している。カシキアレ川の流域には無数の昆虫がはびこっている。
カシキアレ川の西に、Pimichinの地峡と呼ばれるオリノコ川とアマゾン川のより短くより容易な連絡路がある。そこには、オリノコ川の支流Atabapo川の支流のTerni川を遡ることにより到達する。Terni川は多少難所があるものの小型ボートの航行が可能であると信じられている。地峡は50フィート (15 m) 程度の高さの起伏のある湿地と湿原であり、横断する距離は最大でも10マイル (16 km) もない。大きなカヌーをテルニ川から曳き、Pimichinと呼ばれる小さな流れによってネグロ川に達することができる。