カナヘイ(1985年8月7日[1] - )は、日本のイラストレーター、漫画家。愛媛県宇和島市吉田町出身[2]。血液型O型[1]。愛媛県立松山南高等学校砥部分校デザイン科卒業。
概要
自作待受画像の配信から全国の女子中高生の間で話題となり、2003年に現役女子高校生イラストレーターとして『seventeen』(集英社)にてプロデビュー。
作品は主にデジタルで制作しており、イラスト・漫画を中心に、モバイルコンテンツやキャラクターデザイン等の分野で活動。
代表作『カナヘイの小動物』のキャラクター「ピンクのうさぎ」が最も有名であるため、「カナヘイ」をピンクのうさぎの名前だと勘違いしている人も多い[3]。
略歴
- 2002年 - 高校在学中にアニメや漫画キャラクターなどのパロディ画像を携帯電話向け待ち受け画像として配布。既存のキャラクターを個性的な解釈に基づいて展開したイラストは「カナヘイ画」と呼ばれ、学生を中心とした若者の間で全国的なブームとなる[注釈 1]。
- 2003年 - 『seventeen』(集英社)にてプロデビュー。同誌にて6年間連載、イラストブック3冊を刊行。
- 2008年 - 『りぼん』(集英社)にて漫画連載を開始。
- 2012年 - 全世界配信の着せ替えアプリCocoPPa(株式会社ユナイテッド)のアイコン素材を制作[注釈 2]。現在も200万人を超えるフォロワーに壁紙イラストを提供中。
- 2014年 - 2万5千以上のタイトルが競う激戦の「LINEクリエイターズスタンプ」で、「カナヘイ」8タイトルの内、5タイトルがトップをとり、LINEクリエイターズスタンプアワードにて「カナヘイのピスケ&うさぎ」が準グランプリを受賞。カナヘイの小動物シリーズがテレビ東京コミュニケーションズとマスターライセンシーの独占契約を締結、国内外にライセンス展開がスタート。
人物
- カナヘイという名前から男性であると思われることが多いが、女性である。
- イベントやサイン会等で人前に出る際にはキリンのマスクを装着している。素顔を出さないのは下記の理由から。(ブログより抜粋)
- 10代の頃にストーキング・嫌がらせ行為を受け、「素顔や素性が知られることで家族や周囲の人間にまで害が及ぶ恐れがある」と考えたため。
- 単にあがり症なため。
- 小学生の頃ドラゴンクエスト4コママンガ劇場へ応募していた。
- ウクレレを買いに楽器店に行った際、偶然高木ブーに遭遇し、ウクレレの弾き方を教えてもらったことがある。
- 同級生「カワウソ氏」と結婚している。
- 2007年に長男を出産。2010年に次男を出産。築200年越えの古民家を購入し修理やリフォームをしながら暮らしている。2017年9月三男出産。
- 第一子の妊娠を報告した際に子宮頸癌の前段階(おそらく高度異形成)のため円錐手術した事をブログで報告している。
- デグーを飼っている。
- 叔父は米ILM社でトランスフォーマーやアベンジャーズ等の映画製作に携わるCGアーティスト山口圭二。
作品リスト
著書
連載
- キャンディコットン『キャラぱふぇコミック』(アスキーメディアワークス)キャラ探し(2009年 - 2013年)
- ママはキリンマスク『s-woman.netモバイル』(集英社)育児エッセイ(2009年)
- 僕らの時間(集英社、『seventeen』2007年 - 2009年)
- チィとタケ(集英社、『seventeen』2005年 - 2007年)
- カワウソ大帝国(集英社、『seventeen』2003年 - 2005年)
キャラクターデザイン
- きょーふ!ゾンビ猫 - オリジナルキャラクター
- アカギさんとしろまる - 三菱東京UFJ銀行LINEスタンプキャラクターデザイン、イラスト制作
- PassMe!ファミリー - 株式会社JTB×PayPalスマホ専用おでかけ電子チケットサービス「PassMe!」キャラクターデザインとイラストを制作
- 株式会社メディアシークダイエットサポートサービス キャラクターデザイン担当
- おしりにしっぽでおしりっぽ - オリジナルキャラクター
- キャンディコットン - オリジナルキャラクター
- あうん家族 - 四国ガスグループ GAS+SUN あうんです!ガスと太陽光発電 イメージキャラクター
- イープラス学得キャンペーンキャラクターデザイン(2010年)
- もーに君 - 愛媛県宇和島市の地方祭「うわじま牛鬼まつり」に登場する牛鬼をキャラクター化したデザインを制作(2007年)
- LAFORET原宿 松山スプリングフェアのイメージキャラ&テレビCMなど制作
- 家庭教師のプラス+E イメージキャラクター&ノベルティグッズ用イラスト制作
- ゆるカワネコ科最強対決グッズ - 埼玉西武ライオンズと阪神タイガースのコラボグッズ(2015年)[21]
- ちみも - キャラクター原案[22]
- カナヘイの小動物 ピスケ&うさぎの小旅行 - 「ピスケ&うさぎ」のスマートフォンゲーム(2023年)[23]
企業スタンプ
- 三菱東京UFJ銀行 - キャラクターLINEスタンプ
- Amazon.com - アマゾンポチ×カナヘイコラボLINEスタンプ
- ソフトバンク - 白戸家お父さん×カナヘイコラボLINEスタンプ
- LINE - LINE NEWSマガジン創刊記念コラボLINEスタンプ
- ソフトバンク - 白戸家お父さん×カナヘイコラボLINEスタンプ第二弾
- カカオジャパン - カカオトーク
- エウレカ - カップル向けアプリcouples
- LINE - クリエイターズスタンプ広報キャンペーン起用
- Timers - カップル向けアプリpairy、家族向けアプリFamm
- VCNC Japan - カップル向けアプリBetween
- DeNA - 無料通話アプリcomm
アプリ
- BBB - きょーふ!ゾンビ猫くるくる回転寿司!
- ユナイテッド - カナヘイアプリシリーズ
- 体重管理アプリ
- 通信量チェッカーアプリ
- サクサクアプリ
- ミラーアプリ
- LINEポコパン - LINEポコパンコラボ
- ソニー・デジタルエンタテインメント・サービス - カメラアプリPopCamスタンプ制作
- ユナイテッド - アイコン無料きせかえアプリCocoPPa 2000万DL突破記念キャンペーン
- コヨミイ - きせかえカレンダーアプリcoyomee カレンダースキン制作
- クックと魔法のレシピ - おしりっぽコラボ
- ユナイテッド - auスマートパスとCocoPPaクリエイターコラボ企画
イベント
- 大阪梅田キディランド オフィシャルショップ「カナヘイのおみせ」オープン(2015年)
- LOFT FEWMANY アートバザーイベント「POP BOX」
- LINE LINEQ「わたしに聞いて」機能追加キャンペーン参加
- りぼん(集英社)夏のサイン会ツアー(2013年)
- 渋谷パルコ パネル展 ライブペイント(2005年)
- 津田沼パルコ パネル展 ライブペイント(2005年)
- 名古屋パルコ パネル展 ライブペイント(2005年)
- ラフォーレ原宿・松山キャンペーンキャラクター制作、第二回目個展開催
- ラフォーレ原宿・松山個展開催(2004年)
- 松山・ギャラリー リブ・アート「愛媛出身漫画家原画展」(2011年2月24日 - 3月1日)[24]
その他
脚注
注釈
- ^ パロディ以外にもオリジナルのイラストを多く発表しており、プロデビュー時けじめとしてパロディ画像を削除した後もイラストサイトの運営は続けられている。
- ^ ユナイテッド 取締役兼執行役員 手嶋浩己氏は、CocoPPaヒットの起爆剤として、「カナヘイさんのTwitterにはものすごく影響力がありました。カナヘイさんのファンの方が最初にダウンロードしてくれたのが、伸びた理由の1つです。」と発言している。
- ^ 他4コマ漫画12本。
出典
外部リンク