キイトトンボ(Ceriagrion melanurum)は、蜻蛉目(トンボ目)・イトトンボ科の昆虫である。和名の由来は、体色より[2]。
形態
成虫
オスは全長31 - 44mm、腹長23 - 34mm、後翅長15 - 24mm[3]、メスは全長33 - 48mm、腹長25 - 38mm、後翅長16 - 26mmであり[3]、イトトンボとしては中型である[2]。
胸部は未成熟で淡褐色、成熟すると明るい黄緑色である[2]。腹部はオスではあざやかな黄色[2]、メスでは個体によって緑味のある黄褐色あるいは緑色となるが、成熟との関係は調査が待たれる[2]。翅は無色透明[2]、複眼は黄緑色[3]、脚は黄色[2]。
幼虫
体長11 - 15mm[2]。
生態
平地や低山地の池沼や湿地、湿原に生息する[2][3]。成虫はハエから小型のトンボ(同種を含む)まで捕食する[3]。
分布
日本(本州以南)・中国・朝鮮半島[3]
脚注
- ^ a b c d e f g h “日本産昆虫学名和名辞書(DJI)”. 昆虫学データベース KONCHU. 九州大学大学院農学研究院昆虫学教室. 2018年11月13日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 『原色日本トンボ幼虫成虫大図鑑』北海道大学図書刊行会 582-583P。ISBN 4-8329-9771-8
- ^ a b c d e f 『ネイチャーガイド 日本のトンボ』文一統合出版 104P-105P。ISBN 978-4-8299-0119-9
外部リンク
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