Share to: share facebook share twitter share wa share telegram print page

タカ科

タカ科
生息年代: 始新世 - 現世, 50 - 0 Ma[1]
保全状況評価
ワシントン条約附属書II類
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: タカ目 Accipitriformes
亜目 : タカ亜目 Accipitres
上科 : タカ上科 Accipitroidea
: タカ科 Accipitridae
タイプ属
Accipiter
Brisson1760

タカ科(タカか、Accipitridae)はタカ目の1つ。旧名ワシタカ科。大型種から小型種まで強い鉤状の嘴を持ち、食性に応じて多様な形態がある。昆虫から中型哺乳類まで様々な獲物を食べ、腐肉食果実食の種も少数が知られる。昼行性猛禽類の中で最も放散した科であり、南極大陸を除く全ての大陸と多くの海洋島に分布する。一部の種は渡りを行うことが知られている。12亜科と75属に256種が分類される。

タカワシトビチュウヒハゲワシなどが分類される。通常ミサゴヘビクイワシはそれぞれ独立の科に分類され、コンドルも別科に分類される。核型データ分析はタカ科が単系統群であることを示している[2][3][4]

分類と系統

姉妹群ミサゴ科 Pandionidae である。これをタカ科ミサゴ亜科 Pandioninae とする説もありどちらにせよ単系統性は保てるが、形態上の相違、核型の違い、遺伝子距離、化石記録の古さから、科レベルに相当する[5][6]。タカ科+ミサゴ科をタカ上科 Accipitroidea とすることもある。その次にヘビクイワシ科、その次におそらくはコンドル科が順次姉妹群となる[7]

かつては現在のタカ科をタカ亜科 Accipitrinae に位置づけた分類もあり、Cracraft (1981)[8]はタカ亜科とハヤブサ亜科 Falconinae をタカ科に含めた(ミサゴ科は別科)。またSibley & Ahlquist (1990) などはタカ亜科とミサゴ亜科 Pandioninae をタカ科に含めた。

タカ科は過去に5から10の亜科に分けられてきた。ほとんどの亜科は形態的に類似しているが、形態の異なる分類群を含む亜科が多く、よりよい証拠がないためやむを得ず分類されていた。タカ科の系統学的配置は歴史的に議論の対象となっていたが、分子研究によりほとんどの種の系統学的不確実性は解消された。

タカ科は染色体の独特な配置によって識別できる[9]。形態学とミトコンドリアDNA内のシトクロムb塩基配列データによると、タカトビ類ワシハゲワシはおそらく単系統群を形成しない。

以下の系統樹はCatanachらが2024年に発表したタカ科の分子系統学的研究に基づく[10]。種数は国際鳥類学会議 (IOC) のリストに基づく[11]

タカ科
ハイイロトビ亜科英語版

シンジュトビ属英語版 - シンジュトビのみ

アフリカツバメトビ属英語版 - アフリカツバメトビのみ

カタグロトビ属英語版 (4種)

チュウヒダカ亜科

チュウヒダカ属英語版 (2種)

ヒゲワシ亜科英語版

ヤシハゲワシ属英語版 – ヤシハゲワシのみ

エジプトハゲワシ属 – エジプトハゲワシのみ

ヒゲワシ属 – ヒゲワシのみ

ハチクマ亜科英語版

マダガスカルヘビワシ属 – マダガスカルヘビワシのみ (位置不明)

カギハシトビ属英語版 (2種)

ハイガシラトビ属英語版 (2種)

カッコウハヤブサ属英語版 (5種)

ハチクマ属英語版 (4種)

ツバメトビ属 – ツバメトビのみ

クロムネトビ属英語版 – クロムネトビのみ

シラガトビ属英語版 – シラガトビのみ

オナガハチクマ属英語版 (2種)

チュウヒワシ亜科英語版

カンムリワシ属英語版 (6種)

フィリピンワシ属 – フィリピンワシのみ

ダルマワシ属 – ダルマワシのみ

チュウヒワシ属英語版 (6種) + ヘビワシ英語版

ハゲワシ亜科英語版

ズキンハゲワシ属 – ズキンハゲワシのみ

シロエリハゲワシ属英語版 (8種)

ミミハゲワシ属英語版 – ミミハゲワシのみ

カオジロハゲワシ属英語版 – カオジロハゲワシのみ

ミミヒダハゲワシ属 – ミミヒダハゲワシのみ

クロハゲワシ属 – クロハゲワシのみ

イヌワシ亜科英語版

カンムリクマタカ属 – カンムリクマタカのみ (位置不明)

クマタカ属英語版 (10種)

セグロクマタカ属英語版 (4種)

アカハラクマタカ属英語版 – アカハラクマタカのみ

ゴマバラワシ属 – ゴマバラワシのみ

エボシクマタカ属英語版 – エボシクマタカのみ

カザノワシ属 – カザノワシのみ

カラフトワシ属英語版 (3種)

ヒメクマタカ属英語版 (5種)

イヌワシ属 (11種)

オウギワシ亜科英語版

パプアオウギワシ属英語版 – パプアオウギワシのみ

コウモリダカ属英語版 – コウモリダカのみ

ヒメオウギワシ属英語版 – ヒメオウギワシのみ

オウギワシ属 – オウギワシのみ

Lophospizinae

Lophospiza – (2種、ハイタカ属から分割)

ハイタカ亜科

Micronisus – カワリウタオオタカのみ

オナガオオタカ属英語版 – オナガオオタカのみ

ウタオオタカ属英語版 (3種)

トカゲノスリ属英語版 – トカゲノスリのみ

Aerospiza (3種、ハイタカ属から分割)

Tachyspiza (27種、ハイタカ属から分割)

Erythrotriorchis (2種)

ハイタカ属 (9種)

Astur (9種、ハイタカ属から分割)

Megatriorchisパプアオオタカ英語版のみ

チュウヒ属英語版 (16種)

Harpaginae

Microspizias (2種、ハイタカ属から分割)

ハバシトビ属英語版 (2種)

ノスリ亜科英語版

トビ属英語版 (3種)

シロガシラトビ属英語版 (2種)

オジロワシ属 (4種)

ウオクイワシ属英語版 (6種)

サシバ属英語版 (4種)

ムシクイトビ属英語版 (2種)

セイタカノスリ属英語版 – セイタカノスリのみ

ミサゴノスリ属英語版 – ミサゴノスリのみ

タニシトビ属英語版 – タニシトビのみ

Helicolestesハシボソトビ英語版

Morphnarchusヨコジマノスリ英語版のみ

Cryptoleucopteryxヒメアオノスリ英語版のみ

カニクイノスリ属英語版 (9種)

Rupornisオオハシノスリ英語版のみ (位置不明)

モモアカノスリ属英語版 (2種)

ワシノスリ属英語版 (3種)

Pseudastur (3種)

Leucopternis (3種)

ノスリ属 (28種)

亜科

かつて現生タカ科は10前後の亜科に分類され、いくつかの統合・分離を経てきたが、Lerner & Mindell (2005)[12]により多くが多系統と判明し、単系統の14亜科に整理された。続く研究でも大枠は支持されたが、ふたたびいくつか単系統でない部分が見つかっている[13][14][15]。Catanachら (2024)はウタオオタカ亜科とチュウヒ亜科をハイタカ亜科に含め、トビ亜科とウミワシ亜科をノスリ亜科に含め、2亜科を新設して本科を12亜科に分類している[10]

Lerner & Mindell (2005) の亜科は1–2属単位の変更が各所にあるが、大まかに言えばほとんどの亜科は従来の亜科に対応している。新旧の亜科の対応を表に示す。旧亜科は Grossman & Hamlet (1964)[16]; Brown (1976)[17]によるが、Brown (1976) の単型亜科コウモリダカ亜科 Machaerhamphinae は省略している。この表で新設されたように見えるヒゲワシ亜科はさらに古い亜科の復活である。通俗名は Lerner & Mindell (2005)Griffiths (2007)[14]で使われている英語名(一部簡略化)とその和訳(一部意訳)である。

亜科一覧
L&M 2005 B 1976 G&H 1964 通俗名
ハイイロトビ亜科 Elaninae トビKites
チュウヒダカ亜科 Polyboroidinae チュウヒ亜科 チュウヒダカHarrier hawks
ヒゲワシ亜科 Gypaetinae ハゲワシ亜科 ハゲワシOld World vultures
ハチクマ亜科 Perninae トビKites
チュウヒワシ亜科 Circaetinae ヘビワシSnake eagles
ハゲワシ亜科 Aegypiinae ハゲワシOld World vultures
オウギワシ亜科 Harpiinae ノスリ亜科 オウギワシHarpy eagles
イヌワシ亜科 Aquilinae ノスリ亜科 クマタカBooted eagles
ウタオオタカ亜科 Melieraxinae ハイタカ亜科 ウタオオタカChanting goshawks
ハイタカ亜科 Accipitrinae ハイタカSparrowhawks
チュウヒ亜科 Circinae チュウヒHarriers
ウミワシ亜科 Haliaeetinae ノスリ亜科 ウミワシSea eagles
トビ亜科 Milvinae トビKites
ノスリ亜科 Buteoninae ノスリHawks, buzzards

下位分類

現生

12亜科75属に256種が分類される[11][10]。和名は厚生労働省[18]などより。

ハイイロトビ亜科 Elaninae

チュウヒダカ亜科 Polyboroidinae

ヒゲワシ亜科 Gypaetinae

ハチクマ亜科 Perninae

チュウヒワシ亜科 Circaetinae

ハゲワシ亜科 Aegypiinae

イヌワシ亜科 Aquilinae

オウギワシ亜科 Harpiinae

Lophospizinae

ハイタカ亜科 Accipitrinae

Harpaginae

ノスリ亜科 Buteoninae

化石記録

Neophrontops americanus の化石
Neogyps errans の化石

他のほとんどの猛禽類と同様に、始新世後期、約3500万年前以降の化石記録は大部分が完全であり、現代の属は約3000万年前のルペリアン以降では十分に証明されている。

約5000万年前、始新世前期以降の地層から知られているが、初期の化石は断片的で基底的であるため、適切な系統を割り当てることができない。同様に分子生物学的な手法では、タカ科の進化関係を決定することは難しい。大西洋の両側で発生した可能性があるが、当時の大西洋の幅は現在の60-80%に過ぎなかった。約2500万年前の Pengana などの化石が示すように、タカ科は急速に世界に分布を広げ、当初は南極大陸にまで広がった可能性が高い。

  • Accipitridae gen. et sp. indet. (タニシトビサイズの掌骨、始新世前期、アメリカ合衆国)[20]
  • Accipitridae gen. et sp. indet. (ハイタカサイズの跗蹠骨、漸新世前期、ベルギー)[21]
  • Accipitridae gen. et sp. indet. (小型のワシほどの脛足根骨と尺骨、中新世前期-中期、ニュージーランド)[22]
  • Accipitridae gen. et sp. indet. MPEF-PV-2523 (中新世後期、アルゼンチン)
  • "Aquila" danana (中新世後期-鮮新世前期、アメリカ合衆国)
  • Accipitridae gen. et sp. indet. (モモアカノスリとよく似た脛骨、鮮新世前期-中期、アメリカ合衆国) – Parabuteo?[23]
  • Accipitridae gen. et sp. indet. (鮮新世後期-更新世前期、地中海) – Buteo?[24]
  • Accipitridae gen. et sp. indet. (エジプト)

内モンゴルの始新世後期の地層から発見された左烏口骨は、当初は基底的な中型のノスリ亜科とされたが[25]、現在ではツル目Eogrus 属である可能性が高いと考えられている[26]。漸新世前期の Cruschedula 属は、以前はペンギン科に属すると考えられていたが、1943年の再検査の結果タカ科に分類された[27]。1980年のさらなる検査の結果、Aves incertae sedisに分類された[28]

形態

ハクトウワシの頭部、大きな嘴と蝋膜が特徴的

大きさや形の多様性が非常に高く、全長23cm、体重約85gのシンジュトビ英語版アフリカツミ英語版から、最大で全長120cm、体重14kgのクロハゲワシまで大きさは様々である。翼開長はアフリカツミの39cmから、クロハゲワシやヒマラヤハゲワシ英語版の300cm以上まで幅広い。翼弦長は113-890mm、頭長は11-88mmに及ぶ。しかし現生の巨大なハゲワシよりも大きなハーストイーグルが14世紀までニュージーランドに生息していた。この種の雌は全長140cm、体重15-16.5kgに達したと推定されている[29][30]。おおむね大型種をワシ、小型種をタカと呼称するが、日本国内においても全長80cmのクマタカと全長55cmのカンムリワシの例もあり明確な区別はない。体重の幅広さは鳥類の中でも最も大きいが、全長の面ではインコキジ科の方が多様である[31]。ほとんどの種は大きさに性的二形があり、鳥類としては珍しく、雌の方が大型化する傾向にある[32]。サイズの性的二形は活発に鳥を狩るハイタカ属などの種で最も顕著であり、その差は平均25-50%である。ジェネラリストや齧歯類爬虫類魚類昆虫のスペシャリストなど、大多数の種では性的二形は少なく、その差は通常5-30%である。死肉を食べるハゲワシや貝を食べるタニシトビなどは、サイズの差はほとんど無いが、雌の方が平均してわずかに重いことがある[31]

嘴は強い鉤状で、一部の種は上嘴に切れ込みがある。嘴の基部は通常黄色の蝋膜で覆われる。鉤状の嘴は骨を砕いたり肉を食い千切るのに適している。爪は長いうえに鋭く、獲物を仕留めたり、獲物を捕らえたまま飛行することもできる。但し、ハゲワシなど動物の死骸を専食する種は獲物を仕留める必要が無く、その場で死骸を食べるためこの限りではない。跗蹠の形状は食性によって異なり、鳥を狩る種では細長く、大型哺乳類を狩る種では厚く強靭である。ヘビを狩るチュウヒワシ亜科英語版などでは身を守るために足に厚い鱗を持つ。草原海岸などに生息する種は長くて幅広い翼と、短く幅が広い尾羽を持つ。逆に森林に生息する種は相対的に翼が短く、尾羽は細長い。前者は上昇気流を捕らえることにより長時間の飛翔が可能になり、後者は障害物の多い森林内での飛翔に適していると考えられている。

羽毛は大半の種で白、灰色、淡い黄褐色、茶色、黒色のいずれかの組み合わせである[33]。腹側の方が色が薄い傾向があり、飛翔する姿を下から見ると目立ちにくいようになっている。羽毛に性的二形があることは珍しく、雄の方が明るく、雌は幼鳥に似ている種がいる。多くの種では幼鳥と成鳥の羽毛が明らかに異なる。他の種の羽毛に似ることで擬態をする種も知られており、危険性の低い種に似せることで獲物を騙し、危険性の高い種に似せることで天敵に襲われることを減らしている可能性がある[34]。いくつかの種は冠羽を持ち、そうでない種も驚いたり興奮したりすると羽毛を膨らませる。ハゲワシは頭部に羽毛が無く、汚れることを防ぎ、体温調節を助けると考えられている[35]

狩猟または腐肉食に適応した感覚を持ち、特に視覚が非常に優れており、オナガイヌワシやハゲワシなどは一般的な人間の2倍以上の視力を持つ[36][37][38]。2つの中心窩を持つ大きな眼で両眼視を行い、獲物の動きや距離を判断する。タカ科は鳥類の中で最も大きな網膜櫛英語版を持つ。目は管状で、眼窩の中であまり動かない。このように優れた視力を用いて狩りを行う。しかし優れた聴覚により隠れた獲物を見つけることもある。主に視覚に頼っているが、嗅覚系英語版も様々な状況で活用している[39]

行動と食性

ヤシハゲワシ英語版はタカ科には珍しい植物食性だが、死んだ魚も食べることが知られている。
タカサゴダカは小型の哺乳類や鳥類を狩る
ハチクマはその名の通りハチを主食にする

主に捕食者であり、ほとんどの種は獲物を積極的に狩る。強力な爪で獲物を捕らえ、嘴で引き裂いて食べるか、雛に与える。多くは日和見的な捕食者であり、狙える獲物なら何でも捕らえる。しかし多くの種は獲物の好みがあり、例えばノスリ亜科英語版齧歯類などの小型哺乳類を好む傾向にある。

チュウヒ属英語版は小型哺乳類を主食としており、開けた場所でホバリングをして獲物を探し、見つけると飛び掛かって狩る。狩りのスタイル、獲物の好み、生息地の好みが特殊であるため、通常は地域ごとに1種のみが見られる傾向にある[40]

ノスリ亜科は通常木から獲物を狙うが、高く舞い上がって飛びながら狩りをすることもある。多くの種は活動的な小動物なら何でも食べることが多く、一般的には昼行性の齧歯類やウサギを食べる。しかしいくつかの種はより特殊化しており、例えばカニクイノスリ属英語版の一部はその名の通りカニを食べるように進化した。より大型のカンムリノスリ英語版ワシノスリ属英語版南アメリカ雲霧林や高山など、特定の生息地で頂点捕食者となっている[41][42]

ハイタカ属は主に他の鳥類を捕食する。森林や藪に生息し、密生した植生の中で鳥を待ち伏せして狩るが、これは機敏な動きが求められる危険な狩りの方法である。熱帯の小型種は鳥類とほぼ同量の昆虫爬虫類両生類を食べるが、大型種の中には齧歯類やウサギ、その他さまざまな鳥類以外の動物を食べる種もいる。

多くの種は基本的に生きた獲物を狙うが、ハゲワシは腐肉食に特化している。死肉によって維持できる大きな体、他のタカ科に比べて弱い足、死体を探して長時間飛行できる大きな翼、階層構造を確立するための複雑な社会的行動を持つ。コンドル科はいくつかの類似した特徴を持つが、収斂進化によるものであり、直接の関係は無い。ヒゲワシはハゲワシに近縁だが足は強靭であり、大きなを運び、落として割ることで主食である骨髄を食べる。カメなどの生きた獲物を落とすこともある[31]

ほとんどの種は肉食性だが、果実が食事の半分を占めるヤシハゲワシ英語版など、植物を食べる種も存在する[43]

昆虫のみを食べる種は約12種、大量に食べる種は44種おり、多数の種は少量ながらも昆虫を食べることが知られている[33]ハチクマスズメバチミツバチなどの成虫や幼虫だけでなく、自体や蜂蜜も食べる[44]

タニシトビ英語版ハシボソトビ英語版カギハシトビ英語版巻貝を専門に食べ、食事の50-95%を占める。その他のトビ類は力強く浮力のある飛行を行う小型種が多く含まれ、2つのグループに分けられる。旧世界に分布する大型グループにはトビ属英語版などが含まれ、一般的な肉食であることが多いのに対し、世界中に分布する小型のグループは空中を活発に飛び回り、昆虫と小型哺乳類を主な餌とする。後者のグループに近縁のコウモリダカ英語版は、コウモリを狩ることに特化している[45]

「Eagle ()」は分類的に遠い種も含まれるが、体が大きく、中型の哺乳類や大型の鳥など、通常より大きな獲物を捕食することが大まかな定義である。鷲の中で最も多様性に富んだグループはイヌワシ亜科英語版で、脚を覆う羽毛が特徴であり、多様な形態を持つ約38種が分類される。

一般的に自分より小さな獲物を狩るが、自分と同じかわずかに重い獲物を爪で捕らえて飛翔することもあり、これには大変な力を要する。時折自分よりかなり重い獲物を狩ることもあり、飛ぶには重すぎるため、後で何度も戻って食べたり、バラバラにして木の上や巣に少しずつ運ぶ必要がある。多くの食料が得られるという利点があるが、他の肉食動物を引き寄せ、獲物を盗まれたり、餌を食べているところを襲われる可能性があるという欠点もある。イヌワシオナガイヌワシゴマバラワシカンムリクマタカなどは自身の体重の7-8倍にあたる体重30kg以上のシカレイヨウなどの有蹄類、オナガイヌワシではカンガルーエミューなどを狩ることもある。ただしこれらの種の典型的な獲物は、体重0.5-5kgである[31][46]

オジロワシ属ウオクイワシ属は主に魚を捕食し、一部の種では食物の90%以上を占める。特にオジロワシ属では水鳥を狩ったり、他の個体から餌を奪う労働寄生を行うこともある。

ほぼすべての種は機会があれば爬虫類や両生類も狩り、セグロクマタカ属英語版カニクイノスリ属英語版、熱帯地方に生息するいくつかのノスリ亜科の種は、他の獲物よりも爬虫類や両生類を好む傾向にある。カッコウハヤブサ属英語版ハイタカ属は爬虫類を木から捕らえることがあり、他の種は地上で狩る。チュウヒワシ亜科英語版は主にヘビを狩るが、フィリピンワシは哺乳類を狩る[33][31]。またダルマワシは赤い顔と足、明るい黄色の嘴、黒い羽毛と灰色と白の模様が特徴で、大量の腐肉を含めた様々な餌を食べる[47][48]

繁殖と成長

生殖学と性行動の点では直接の関連は無いように見えるが、他の捕食鳥類であるハヤブサ目フクロウ目トウゾクカモメ科モズ科と共通する特徴には、一般に雌の方が大きい、つがいが巣作りに極度に献身すること、縄張り意識の高さ、兄弟殺しを含む雛の間で起こる競争などがある。

巣作りの前は縄張りから他の個体を追い出すことに多くの時間を費やす傾向にある。いくつかの種では繁殖地の境界線を越えて縄張りを示すために飛行する。森林に生息する種は生息密度が高いため、飛行よりも鳴き声で縄張りを確立する傾向にある。

一般的につがいで子育てを行うが、研究により複数個体が営巣を行うことがこれまで考えられていたよりも一般的であることが明らかになった。チュウヒ属の一部の種は一夫多妻制であり、1羽の雄が複数の雌と交尾し、子育てを手伝う[49]モモアカノスリは社会性が非常に高く、最大7羽の成鳥が協力し、狩り、巣を作り、子育てを行う。通常は前年に産まれた若鳥がこうした行為に協力する[50][51]

他の猛禽類であるフクロウ目やハヤブサ目とは異なり、通常は自身で巣を作る。巣は大きな木や崖などの比較的安全な場所に作られ、草原ステップなどの平地から高山の頂上近くまで様々な標高で営巣する。同じ巣を繰り返し使用し、1つの巣が数十年にわたって使用されることもあり、繁殖期ごとに材料が追加されるため、鳥の中でも最大級の巣を作る種も知られている。ハクトウワシが深さ6.1m、幅2.9m、重さ2700kgの巣を作った記録がある[52]。特にワシは複数の巣を作り、交互に使用する。通常は自分で作った巣を使用するが、他の動物が放棄した巣や、他の鳥の巣を盗むこともある。

巣立ちまでの期間は他の鳥類よりも長い傾向にある。繁殖期は約2-3ヶ月からおよそ1年半に及び、熱帯の大型種では特に長い。温帯では獲物を捕らえやすいため、一般的に繁殖期が短い。

通常は2-6個の卵を産むが、1個しか産まない種もいる。ほとんどの種が一度に卵を産むのではなく、間隔をあけて産卵し、大型種では産卵間隔が数日に及ぶこともある。このため最初に産まれた雛鳥は兄弟よりも大きく、成長が進んでいる。兄弟殺しは多くの種で時折記録されており、熱帯のイヌワシ亜科など一部の種ではほぼ必ず起こるが、最年長の雛が死んだ場合、後に産まれた小さい雛が保険となってその代わりを務めることができる利点がある。兄弟殺しを行う種の多くでは、餌が豊富な時期には2羽以上の雛鳥が無事に巣立つことがある。

通常は雄が抱卵および子育て中の雌と雛の餌を確保する。しかし雄は時折抱卵や子育てを担当し、その間に雌は狩りをする。ほとんどの種は雛に肉片または獲物を丸ごと与えるが、ハゲワシは吐き戻しによって餌を与える。

巣立ちにはかなりの労力を要することが多く、多くの鳥が数日で済むのに対し、本科は数週間かかることもある。親から独立した幼鳥は、成熟するまでに1-5年という長い期間放浪することがよくある。ほとんどの種の幼鳥は独特な羽毛を持っており、同種の鳥に対する視覚的な合図となり、縄張り争いを避けるのに役立つと考えられる。成鳥羽に生え変わるとすぐにつがいが形成され、雄は飛行や発声により雌にアピールする。多くの種は同じつがいと数年間または生涯にわたって繁殖するが、そうでない種もおり、つがいの片方が死んだ場合、つがいを失った個体は次の繁殖期に別の相手を探す[31][53]

人間との関係

開発による生息地や営巣地の破壊、狩猟などにより生息数が減少している種もいる。オオタカなどは飼い慣らされて鷹狩に用いられることもある。モモアカノスリなど、ペットとして飼育される種もおり、日本にも輸入されている。しかし鋭い嘴と爪により人間に危害を加える可能性があることから、一部の種は特定動物に指定されている。

脚注

出典

  1. ^ Mayr, Gerald; Smith, Thierry (2019-03-22). “A diverse bird assemblage from the Ypresian of Belgium furthers knowledge of early Eocene avifaunas of the North Sea Basin” (英語). Neues Jahrbuch für Geologie und Paläontologie - Abhandlungen 291 (3): 253–281. doi:10.1127/njgpa/2019/0801. https://www.schweizerbart.de/papers/njgpa/detail/291/90564/A_diverse_bird_assemblage_from_the_Ypresian_of_Bel?af=crossref. 
  2. ^ de Boer, L. E. M. (1975-10). “Karyological heterogeneity in the Falconiformes (aves)” (英語). Experientia 31 (10): 1138–1139. doi:10.1007/BF02326755. ISSN 0014-4754. http://link.springer.com/10.1007/BF02326755. 
  3. ^ Amaral, Karina Felipe; Jorge, Wilham (2003). “The chromosomes of the Order Falconiformes: a review”. Ararajuba 11 (1): 65–73. ISSN 0103-5657. OCLC 23686049. オリジナルの14 April 2011時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110414154306/http://www.ararajuba.org.br/sbo/ararajuba/artigos/Volume111/ara111art6.pdf 2011年5月26日閲覧。. 
  4. ^ Federico, Concetta; Cantarella, Catia Daniela; Scavo, Cinzia; Saccone, Salvatore; Bed'Hom, Bertrand; Bernardi, Giorgio (2005-12). “Avian genomes: different karyotypes but a similar distribution of the GC-richest chromosome regions at interphase” (英語). Chromosome Research 13 (8): 785–793. doi:10.1007/s10577-005-1012-7. ISSN 0967-3849. http://link.springer.com/10.1007/s10577-005-1012-7. 
  5. ^ Remsen, Jr., J. V.; Cadena, C. D.; et al. (2010), “Part 2. Accipitriformes to Charadriiformes”, in AOU, A classification of the bird species of South America (8 July 2010 ed.), オリジナルの2008年4月12日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20080412122247/http://www.museum.lsu.edu/~Remsen/SACCBaseline02.html 
  6. ^ Billerman, Shawn; Lovette, Irby; Chesser, Terry (2009), “Elevate the Osprey to family status, Pandionidae”, in AOU N&MA Check-list Committee, Proposals 2009-C, p. 86–87, http://www.aou.org/committees/nacc/proposals/2009-C.pdf 
  7. ^ Hackett, S. J.; Kimball, Rebecca T.; et al. (2008), “A Phylogenomic Study of Birds Reveals Their Evolutionary History”, Science 320: 1763–1768 
  8. ^ Cracraft, Joel (1981), “Toward a Phylogenetic Classification of the Recent Birds of the World (Class Aves)”, Auk 98 (4): 681–714, http://research.amnh.org/vz/ornithology/pdfs/1981d.Classification%20of%20birds.pdf 
  9. ^ Nanda, I.; Karl, E.; Volobouev, V.; Griffin, D.K.; Schartl, M.; Schmid, M. (2006). “Extensive gross genomic rearrangements between chicken and Old World vultures (Falconiformes: Accipitridae)”. Cytogenetic and Genome Research 112 (3–4): 286–295. doi:10.1159/000089883. PMID 16484785. 
  10. ^ a b c Catanach, T.A.; Halley, M.R.; Pirro, S. (2024). “Enigmas no longer: using ultraconserved elements to place several unusual hawk taxa and address the non-monophyly of the genus Accipiter (Accipitriformes: Accipitridae)”. Biological Journal of the Linnean Society: blae028. doi:10.1093/biolinnean/blae028. 
  11. ^ a b Hoatzin, New World vultures, Secretarybird, raptors”. IOC World Bird List Version 14.2. International Ornithologists' Union (August 2024). 29 August 2024閲覧。
  12. ^ Lerner, Heather R. L.; Mindell, David P. (2005), “Phylogeny of eagles, Old World vultures, and other Accipitridae based on nuclear and mitochondrial DNA”, Mol. Phylogenet. Evol. 37: 327–346, http://www-personal.umich.edu/~hlerner/LM2005.pdf 
  13. ^ Kocum, Annett (2006), Phylogenie der Accipitriformes (Greifvögel) anhand verschiedener nuklearer und mitochondrialer DNA-Sequenzen, Greifswald: Ernst-Moritz-Arndt-Universität, http://www.mnf.uni-greifswald.de/fileadmin/Vogelwarte/Dissertation_von_Annett_Kocum.pdf 
  14. ^ a b Griffiths, Carole S.; Barrowclough, George F.; et al. (2007), Phylogeny, diversity, and classification of the Accipitridae based on DNA sequences of the RAG-1 exon, 38, pp. 587–602, doi:10.1111/j.0908-8857.2007.03971.x 
  15. ^ Lerner, H. R. L.; Llaver, M. C.; Mindell, D. P. (2008), “Molecular Phylogenetics of the Buteonine Birds of Prey (Accipitridae)”, Auk 304 (2): 304–315, http://research.calacademy.org/files/Lerner%202008%20Auk.pdf 
  16. ^ Grossman, M. L.; Hamlet, J. (1964), Birds of Prey of the World, New York: Bonanza Books, http://www18.ocn.ne.jp/~raptors/classification/grossman-hamlet1964/grossman-hamlet1964.html 
  17. ^ Brown, L. (1976), Birds of Prey: their Biology and Ecology, London: Hamlyn, http://www18.ocn.ne.jp/~raptors/classification/brown1976/brown1976.html 
  18. ^ 厚生労働省 動物の輸入届出制度 届出対象動物の種類名リスト 鳥類一覧
  19. ^ Gerald Mayr; Jørn H. Hurum (2020). “A tiny, long-legged raptor from the early Oligocene of Poland may be the earliest bird-eating diurnal bird of prey”. The Science of Nature 107 (6): Article number 48. Bibcode2020SciNa.107...48M. doi:10.1007/s00114-020-01703-z. PMC 7544617. PMID 33030604. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7544617/. 
  20. ^ Cracraft, Joel (1969). “Notes on fossil hawks (Accipitridae)”. Auk 86 (2): 353–354. doi:10.2307/4083514. JSTOR 4083514. http://sora.unm.edu/sites/default/files/journals/auk/v086n02/p0353-p0354.pdf. 
  21. ^ Smith, Richard (2003). “Les vertébrés terrestres de l'Oligocène inférieur de Belgique (Formation de Borgloon, MP 21): inventaire et interprétation des données actuelles. [Early Oligocene terrestrial vertebrates from Belgium (Borgloon Formation, MP 21): catalog and interpretation of recent data.]” (フランス語). Coloquios de Paleontología E1: 647–657. ISSN 1132-1660. OCLC 55101786. オリジナルの2011-06-09時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110609040711/http://www.ucm.es/BUCM/revistas/geo/11321660/articulos/COPA0303220647A.PDF 2011年5月26日閲覧。. 
  22. ^ Worthy, T. H.; Tennyson, A. J. D.; Jones, C.; McNamara, J. A.; Douglas, B. J. (2006). “Miocene Waterfowl and Other Birds from Central Otago, New Zealand”. J. Syst. Palaeontol. 5: 1–39. doi:10.1017/S1477201906001957. hdl:2440/43360. https://digital.library.adelaide.edu.au/dspace/bitstream/2440/43360/1/hdl_43360.pdf. 
  23. ^ Miller, L. H. (1931). “Bird Remains from the Kern River Pliocene of California”. Condor 33 (2): 70–72. doi:10.2307/1363312. JSTOR 1363312. http://sora.unm.edu/sites/default/files/journals/condor/v033n02/p0070-p0072.pdf. 
  24. ^ Alcover, Josep Antoni (1989). “Les Aus fòssils de la Cova de Ca Na Reia ["The fossil birds of Ca Na Reia cave"]” (カタルーニャ語) (pdf). Endins (14–15): 95–100. ISSN 0211-2515. OCLC 41447612. http://www.raco.cat/index.php/Endins/article/view/104331/153448. 
  25. ^ Wetmore, Alexander (1934). “Fossil birds from Mongolia and China”. American Museum Novitates (711): 1–16. http://digitallibrary.amnh.org/dspace/bitstream/2246/2095/1/N0711.pdf. 
  26. ^ AMNH FR 2941 specimen information”. American Museum of Natural History (AMNH) (2007年). 13 June 2011時点のオリジナルよりアーカイブ2011年5月26日閲覧。
  27. ^ Simpson, G.G. (1946). “Fossil penguins”. Bulletin of the American Museum of Natural History 81. http://digitallibrary.amnh.org/dspace/bitstream/2246/392/1/B087a01.pdf. 
  28. ^ Olson, S. L. (1985). “Faunal Turnover in South American Fossil Avifaunas: The Insufficiencies of the Fossil Record”. Evolution 39 (5): 1174–1177. doi:10.2307/2408747. JSTOR 2408747. PMID 28561505. オリジナルの2022-10-09時点におけるアーカイブ。. https://ghostarchive.org/archive/20221009/http://si-pddr.si.edu/dspace/bitstream/10088/6499/1/VZ_169_S_Amer_fossil_avifaunas.pdf 2011年5月26日閲覧。. 
  29. ^ Brathwaite, D. H. (1992). “Notes on the weight, flying ability, habitat, and prey of Haast's Eagle (Harpagornis moorei)”. Notornis 39 (4): 239–247. オリジナルの2012-01-19時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120119162446/http://notornis.osnz.org.nz/system/files/Notornis_39_4_239.pdf 2011年5月26日閲覧。. 
  30. ^ Worthy, T. & Holdaway, R., The Lost World of the Moa: Prehistoric Life of New Zealand. Indiana University Press (2003), ISBN 978-0253340344
  31. ^ a b c d e f Ferguson-Lees, James; Christie, David A. (2001). Raptors of the World. Illustrated by Kim Franklin, David Mead, and Philip Burton. Houghton Mifflin. ISBN 978-0-618-12762-7. https://books.google.com/books?id=hlIztc05HTQC&pg=PP1 
  32. ^ Paton, P. W. C.; Messina, F. J.; Griffin, C. R. (1994). “A Phylogenetic Approach to Reversed Size Dimorphism in Diurnal Raptors”. Oikos 71 (3): 492–498. doi:10.2307/3545837. JSTOR 3545837. 
  33. ^ a b c del Hoyo, J.; Elliott, A.; Sargatal, J., eds (1994). Handbook of the Birds of the World. 2. Barcelona: Lynx Edicions. ISBN 84-87334-15-6 Thiollay, J. M. "Family Accipitridae (Hawks and Eagles)". In del Hoyo, Elliott & Sargatal (1994).
  34. ^ Negro, J. J. (2008). “Two aberrant serpent-eagles may be visual mimics of bird-eating raptors”. Ibis 150 (2): 307–314. doi:10.1111/j.1474-919X.2007.00782.x. hdl:10261/34063. 
  35. ^ Ward, J.; McCafferty, D.; Houston, D.; Ruxton, G. (2008). “Why do vultures have bald heads? The role of postural adjustment and bare skin areas in thermoregulation”. Journal of Thermal Biology 33 (3): 168–173. doi:10.1016/j.jtherbio.2008.01.002. 
  36. ^ Mitkus, Mindaugas; Potier, Simon; Martin, Graham R.; Duriez, Olivier; Kelber, Almut (2018-04-26) (英語). Raptor Vision. doi:10.1093/acrefore/9780190264086.013.232. ISBN 978-0-19-026408-6. https://oxfordre.com/neuroscience/display/10.1093/acrefore/9780190264086.001.0001/acrefore-9780190264086-e-232 2023年6月12日閲覧。. 
  37. ^ Martin, Graham R. (January 1986). “Vision: Shortcomings of an eagle's eye” (英語). Nature 319 (6052): 357. Bibcode1986Natur.319..357M. doi:10.1038/319357a0. ISSN 1476-4687. PMID 3945316. 
  38. ^ Reymond, L. (1985). “Spatial visual acuity of the eagle Aquila audax: a behavioural, optical and anatomical investigation”. Vision Research 25 (10): 1477–1491. doi:10.1016/0042-6989(85)90226-3. ISSN 0042-6989. PMID 4090282. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/4090282/. 
  39. ^ Potier, Simon (2020). “Olfaction in raptors”. Zoological Journal of the Linnean Society 189 (3): 713–721. doi:10.1093/zoolinnean/zlz121. https://academic.oup.com/zoolinnean/article/189/3/713/5601241. 
  40. ^ Hamerstrom, F. (1986). Harrier, hawk of the marshes: The hawk that is ruled by a mouse. Washington, DC: Smithsonian Institution Press. ISBN 978-0-8747-4538-2 
  41. ^ Amadon, D. (1949). "Notes on Harpyhaliaetus." The Auk 53-56.
  42. ^ Lerner, H. R. L.; Mindell, D. P. (November 2005). “Phylogeny of eagles, Old World vultures, and other Accipitridae based on nuclear and mitochondrial DNA”. Molecular Phylogenetics and Evolution 37 (2): 327–346. doi:10.1016/j.ympev.2005.04.010. ISSN 1055-7903. PMID 15925523. オリジナルの2022-10-09時点におけるアーカイブ。. https://ghostarchive.org/archive/20221009/http://www-personal.umich.edu/~hlerner/LM2005.pdf 2011年5月31日閲覧。. 
  43. ^ Thomson, A. L.; Moreau, R. E. (1957). “Feeding Habits of the Palm-Nut Vulture Gypoheerax”. Ibis 99 (4): 608–613. doi:10.1111/j.1474-919X.1957.tb03053.x. 
  44. ^ Shiu, H. J.; Tokita, K. I.; Morishita, E.; Hiraoka, E.; Wu, Y.; Nakamura, H.; Higuchi, H. (2006). “Route and site fidelity of two migratory raptors: Grey-faced Buzzards Butastur indicus and Honey-buzzards Pernis apivorus”. Ornithological Science 5 (2): 151–156. doi:10.2326/osj.5.151. 
  45. ^ Mikula, P., Morelli, F., Lučan, R. K., Jones, D. N., & Tryjanowski, P. (2016). "Bats as prey of diurnal birds: a global perspective." Mammal Review.
  46. ^ Watson, Jeff (2010). The Golden Eagle. A&C Black. ISBN 978-1-4081-1420-9. https://books.google.com/books?id=aj5MNvCkun0C 
  47. ^ Steyn, P. (1980). "Breeding and food of the bateleur in Zimbabwe (Rhodesia)." Ostrich 51(3); 168-178.
  48. ^ Moreau, R. E. (1945). “On the Bateleur, especially at the Nest”. Ibis 87 (2): 224–249. doi:10.1111/j.1474-919x.1945.tb02991.x. 
  49. ^ Korpimäki, E. (1988). “Factors promoting polygyny in European birds of prey—a hypothesis”. Oecologia 77 (2): 278–285. Bibcode1988Oecol..77..278K. doi:10.1007/bf00379199. PMID 28310385. 
  50. ^ Bednarz, J. C. (1987). "Pair and group reproductive success, polyandry, and cooperative breeding in Harris' Hawks." The Auk 393-404.
  51. ^ Bednarz, J. C., & Ligon, J. D. (1988). "A study of the ecological bases of cooperative breeding in the Harris' Hawk." Ecology 1176-1187.
  52. ^ Erickson, L. (2007年). “Bald Eagle, About Bald Eagle Nests”. Journey North. 2012年8月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年9月30日閲覧。
  53. ^ Brown, Leslie; Amadon, Dean (1986). Eagles, Hawks and Falcons of the World. The Wellfleet Press. ISBN 978-1-555-21472-2 

参考文献

  • 五百沢日丸 『日本の鳥550 山野の鳥 増補改訂版』、文一総合出版2004年、17–53頁。
  • 小原秀雄浦本昌紀太田英利松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ6 アフリカ』、講談社2000年、88–89, 181頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』、講談社、2000年、80–84, 186–188頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ5 東南アジアの島々』、講談社、2000年、68–72, 152–153頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ7 オーストラリア、ニューギニア』、講談社、2000年、74–75, 77, 169–171頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ2 アマゾン』、講談社、2001年、132–133頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ3 中央・南アメリカ』、講談社、2001年、64–65、183–185頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ8 太平洋、インド洋』、講談社、2001年、89、186–187頁。
  • 黒田長久 監修 C.M.ペリンズ、A.L.A.ミドルトン編 『動物大百科7 鳥I』、平凡社1986年、118、124–139頁。
  • 高野伸二 編 『山溪カラー名鑑 日本の野鳥 特装版』、山と溪谷社1985年、130–163頁。
  • 高野伸二 『フィールドガイド 日本の野鳥 増補改訂版』、日本野鳥の会2007年、166–179頁。
  • 中村登流 監修 『原色ワイド図鑑4 鳥』、学習研究社1984年、107–109頁。
  • 真木広造大西敏一 『日本の野鳥590』、平凡社、2000年、139–172頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 鳥』、小学館2002年、38–41, 127, 131–132, 134, 137, 139–140, 149, 160, 164頁。

関連項目

Kembali kehalaman sebelumnya