タガイ(田貝、Sinanodonta japonica)は淡水に棲むイシガイ科の二枚貝。日本のほか東アジア一帯に分布する。川や沼の底の泥中に生息する。近縁種のヌマガイとともにドブガイと呼ばれることがある。
殻長は通常10cm以内。殻の色は黒色で、色帯がある個体もいる。殻は薄くて、乾燥させると自然にひび割れることが多い。タガイに限らず、ヌマガイ、フネドブガイ、マルドブガイなどにおいても、擬主歯がまったくないことが特徴である。ヌマガイと形態的に非常に類似しているが、繁殖期やグロキディウム幼生の形態が異なる。また、ヌマガイは殻長が最大20cm以上になる。
一年中繁殖を行う。グロキディウム幼生は、ヨシノボリなどに寄生する。
参考文献
- 近藤高貴, 2008. 日本産イシガイ目貝類図譜. 日本貝類学会特別出版物第3号, v + 69 pp.
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
タガイに関連するカテゴリがあります。
ウィキスピーシーズに
タガイに関する情報があります。