トキ科
|
アフリカクロトキ Threskiornis aethiopicus
|
分類
|
|
学名
|
Threskiornithidae Poche,1904
|
亜科
|
|
トキ科(トキか、Threskiornithidae)は、鳥綱に属する科。
分布
アフリカ大陸、オーストラリア大陸、北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、ユーラシア大陸、インドネシア、サントメ・プリンシペ、日本
形態
最大種はオニトキで全長105cm。
嘴は下方へ湾曲し、ヘラサギ属ではさらに先端がへら状に幅広い。後肢や趾は発達し、泥や浅瀬を移動するのに適している。
成鳥は、顔ないし頭頸部の一部の皮膚が裸出している種がほとんどである。雌雄はほぼ同色で、雄の方が雌よりもやや大きい。
分類
かつてはコウノトリ目に入れられていたが、近年ペリカン目に移された。トキ亜科とヘラサギ亜科の2亜科に分けられる。
トキ亜科 Threskiornithinae
- テリハトキ属 Bostrychia
- オナガトキ属 Cercibis
- シロトキ属 Eudocimus
- ハゲトキ属 Geronticus
- マダガスカルトキ属 Lophotibis
- アオアシトキ属 Mesembrinibis
- トキ属 Nipponia
- サカツラトキ属 Phimosus
- ブロンズトキ属 Plegadis
- アカアシトキ属 Pseudibis
- カオグロトキ属 Theristicus
- クロトキ属 Threskiornis
ヘラサギ亜科 Plataleinae
- ヘラサギ属 Platalea
生態
湖沼の水辺や湿地、サバンナなどに生息する。昼行性で、多くの種で大規模な群れを形成し生活する。飛翔時には頸部を前方へ伸ばす。
食性は動物食または雑食で、昆虫類、甲殻類、貝類、魚類、両生類、動物の死骸、果実などを食べる。触覚が発達し水中や泥中に嘴を指し入れたり、地中を掘り起こして嘴に触れた獲物を瞬時に捕食する。
繁殖形態は卵生。岩棚や樹上に木の枝などを組み合わせた巣を作り、卵を産む。雌雄ともに育雛を行う。
人間との関係
開発による生息地の破壊、農薬の使用、狩猟や害鳥としての駆除などにより生息数が減少している種もいる。
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
トキ科に関連するカテゴリがあります。
ウィキスピーシーズに
トキ科に関する情報があります。
参考文献
- 『原色ワイド図鑑4 鳥』、学習研究社、1984年、128頁。
- 黒田長久監修 C.M.ペリンズ、A.L.A.ミドルトン編 『動物大百科7 鳥I』、平凡社、1986年、84、86、88-92、180頁。
- 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ6 アフリカ』、講談社、2000年、82-83、180-181頁。
- 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』、講談社、2000年、68-73、181-182頁。
- 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ4 インド、インドシナ』、講談社、2000年、80-81、168頁。
- 『小学館の図鑑NEO 鳥』、小学館、2002年、25、137、161、168頁。
- 『世界の動物|分類と飼育 コウノトリ目+フラミンゴ目』、財団法人東京動物園協会、1985年、80-94頁