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ドーベントンコウモリ

ドーベントンコウモリ(広義)
ヨーロッパドーベントンコウモリ
ヨーロッパドーベントンコウモリ
Myotis daubentonii
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 翼手目 Chiroptera
: ヒナコウモリ科 Vespertilionidae
: ホオヒゲコウモリ属 Myotis
: ドーベントンコウモリ(広義)
M. daubentonii
学名
Myotis daubentonii
(Kuhl1817)[1][2]
和名
ドーベントンコウモリ(広義)[2]
ヨーロッパドーベントンコウモリ[3]
英名
Daubenton's bat[1]
Daubenton's myotis[1]

ドーベントンコウモリ(学名:Myotis daubentonii)は、翼手目ヒナコウモリ科ホオヒゲコウモリ属に分類されるコウモリ。別名ドーベントンホオヒゲコウモリ[4]

以前は日本を含む東アジアの個体群を含めていたが、2005年に東アジア産をMyotis petaxとして分割する説が提唱された[2]。この分類に従えば、狭義の本種M. daubentoniiの標準和名はヨーロッパドーベントンコウモリとなり、M. petaxがドーベントンコウモリとなる[3]。2021年時点のIUCNレッドリストでは狭義の分類に従っている[1]。以下の解説は、M. petaxを含む広義の本種についてのものである。

分布

ヨーロッパから西アジア東アジアにかけて分布。

形態

体長4〜6cm、尾は2.5〜5cm。体重は5〜15g。飛行用のは灰色で、腹側は色が淡い。は曲がっている。

生態

森林湿地帯および人造湖低湿地ボグなどにいる。水の上1〜2mを飛行し、口や曲がった翼、尾の膜を使って飛行している昆虫を捕食する。また、水の表面をすくい取り、大きな後肢を捕らえることもある。日中は建物、古いなどのねぐらで休んでいる。洞穴坑道にある冬眠用の休息場所まで、300kmも飛ぶことがある。

参考文献

  • デイヴィッド・バーニー 日高敏隆監修 『世界動物大図鑑』 ネコ・パブリッシング出版、2004年、P624、ISBN 978-4-7770-5014-7

脚注

  1. ^ a b c d e Kruskop, S.V., Godlevska, L., Bücs, S., Çoraman, E. & Gazaryan, S. 2020. Myotis daubentonii (errata version published in 2021). The IUCN Red List of Threatened Species 2020: e.T85342710A195858793. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2020-2.RLTS.T85342710A195858793.en. Downloaded on 22 October 2021.
  2. ^ a b c 本川雅治・下稲葉さやか・鈴木聡 「日本産哺乳類の最近の分類体系 ―阿部(2005)とWilson and Reeder(2005)の比較―」『哺乳類科学』第46巻 2号、日本哺乳類学会、2006年、181-191頁。
  3. ^ a b 川田伸一郎・岩佐真宏・福井大・新宅勇太・天野雅男・下稲葉さやか・樽創・姉崎智子・横畑泰志 「世界哺乳類標準和名目録」『哺乳類科学』第58巻 別冊、日本哺乳類学会、2018年、1-53頁。
  4. ^ Sekai dōbutsu daizukan. David Burnie, Toshitaka Hidaka, 敏隆 日高. Tōkyō: Neko Paburisshingu. (2004). ISBN 4-7770-5014-9. OCLC 675881131. https://www.worldcat.org/oclc/675881131 

関連項目

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