株式会社ニップンNIPPN CORPORATION
ニップン本社ビル(東京都千代田区麹町)
種類
株式会社 市場情報
略称
nippn、ニップン 本社所在地
日本 〒 102-0083東京都 千代田区 麹町 4丁目8 北緯35度41分5.2秒 東経139度44分13.5秒 / 北緯35.684778度 東経139.737083度 / 35.684778; 139.737083 座標 : 北緯35度41分5.2秒 東経139度44分13.5秒 / 北緯35.684778度 東経139.737083度 / 35.684778; 139.737083 設立
1896年 9月26日 (日本製粉株式会社) 創業は1873年4月、官営札幌製粉所として[1] 。 業種
食料品 法人番号
9011001017684 事業内容
製粉、食品、ペットフード、健康食品、食品関連機械装置製造、レストラン等 代表者
資本金
122億4000万円 売上高
連結:3,295億6,600万円 (2021年3月期) 営業利益
連結:103億3,100万円 (2021年3月期) 経常利益
連結:126億2,000万円 (2021年3月期) 純利益
連結:86億800万円 (2021年3月期) 純資産
連結:1,691億2,600万円 (2021年3月期) 総資産
連結:3,080億1,700万円 (2021年3月期) 従業員数
連結:3,880人、単体:1,070人 (2021年3月31日時点) 決算期
3月31日 主要株主
主要子会社
関係する人物
外部リンク
www .nippn .co .jp 特記事項:財務データ等は2020年3月末現在[2] テンプレートを表示
株式会社ニップン (英 : NIPPN CORPORATION )は、製粉 業、食品 業を営む会社。製粉分野では日清製粉 に次いで日本国内シェア2位。1873年 4月に官営札幌製粉所として創業した日本初の製粉会社であり、欧米式機械を利用した日本初の製粉会社でもある。2020年までの社名は日本製粉株式会社 (にっぽんせいふん、英 : NIPPON FLOUR MILLS CO., LTD. )。「ニップン」「オーマイ[注釈 1] 」「REGALO(レガーロ)」ブランドで知られる。
概要
製粉業界最古参。第一次大戦後の不況による経営不振のおり三井物産 の支援を受けたことから、三井グループ の製粉会社となった。創業以来、小麦粉 ・ふすま ・そば粉 等の業務用製粉事業を行っている。家庭用小麦粉・プレミックス粉 (ホットケーキ 用ミックス等)・パスタ ・冷凍食品 の食料品事業も大きな柱となっており、2012年 (平成24年)現在では業務用製粉事業の売上高を上回る。その他、グループでペットフード 、健康食品 、食品関連の機械装置の製造、ミスタードーナツなどの外食 事業も行っている。2013年3月期の連結売上高の構成は製粉事業35.4%、食品事業54.4%、その他10.1%。1982年から2017年までイタリア の有名パスタブランド『バリラ (Barilla)』のライセンス契約 を保有し日本国内の独占販売を行っていた[注釈 2] 。
食料品事業の強化が進んでいく中で「製粉」の名がつく社名では事業内容を十分に表現できなくなったことから、2021年1月に設立以来初の商号変更が行われ、1996年からコミュニケーションネームとして用いていたニップン が正式社名となった[注釈 3] 。
沿革
前史(1873年 - 1896年)
日本製粉(1896年 - 2020年)
日本製粉時代の工場(1931年撮影)
ニップン(2021年 - )
2021年 (令和3年)
1月1日 - 株式会社ニップン に商号変更[5] [6] 。
4月1日 - 東福製粉株式会社を吸収合併し[16] 、子会社のニップン冷食株式会社から生産拠点2ヶ所(竜ヶ崎・伊勢崎)を譲受[17] 。これらにより、福岡那の津工場、竜ヶ崎冷食工場、伊勢崎工場となる。
7月7日 - 同社および国内グループ会社の基幹システムがサイバー攻撃 を受け、基幹システムサーバーやファイルサーバー等の内部に格納されたファイルが暗号化される被害を受ける[18] 。
2022年 (令和4年)
7月25日 - オーケー食品工業株式会社を簡易株式交換により完全子会社化[19] 。
2023年 4月 - 創業150周年。
歴代社長
日本製粉社長
日本製粉専務取締役
日本製粉専務取締役社長
日本製粉専務
中村藤一 :1928年 - 1940年
神戸俊次郎:1940年 - 1944年
日本製粉社長
神戸俊次郎:1945年 - 1946年
小室健夫:1946年 - 1947年
中島義治:1947年 - 1948年
赤木栄:1948年 - 1960年
長谷川和二彦:1960年 - 1966年
棚井忠雄:1966年 - 1970年
伴素彦 :1970年 - 1974年
山口末吉:1974年 - 1979年
八尋敏行 :1979年 - 1985年
香木正雄 :1985年 - 1989年
長谷川不二雄 :1989年 - 1993年
沢田浩 :1993年 - 2002年
堀川征孝 :2002年 - 2006年
青崎済 :2006年 - 2009年
沢田浩 :2009年 - 2012年
小寺春樹 :2012年 - 2016年
近藤雅之:2016年 - 2020年
前鶴俊哉:2020年 - 2021年
ニップン社長
工場
現在の主な工場
竜ヶ崎工場
新設予定の工場
閉鎖した工場
主な関係会社
日本国内
エヌピーエフジャパン:ペットフードの製造・販売(100%子会社)。
オーケー食品工業 :味付け油揚げ 等の製造・販売(100%子会社)。
オーマイ:パスタ及び各種麺類の製造・販売(100%子会社)。
ジャックス:「パンの花」用材料販売。
ジュンコ・フローラ・スクール:「パンの花」スクール事業。
末広興業:火災保険 等の保険代理店 。
鈴木:小麦粉・砂糖・調味料・酒類等の販売。
ナガノトマト :トマト 製品・なめ茸 製品・調理製品・ジュース 等の製造・販売(51%子会社)。
ニップンインターナショナル:加工食品・酒類の販売および輸出入。
ニップンエンジニアリング:プラント工事・機械・機器の設計・製作・販売(100%子会社)。
ニップン商事:小麦粉・砂糖・飼料等の販売。
ニップン商事コーポレーション:小麦粉・砂糖・油脂等の販売。
ニップンスポーツ:スポーツ施設経営、スポーツ用品販売。
ニップンドーナツ:飲食店の経営(100%子会社)。
ニップンドーナツ関西:飲食店の経営。
ニップンドーナツ九州:飲食店の経営。
大和フーヅ :飲食店の経営(孫会社、ニップンドーナツの100%子会社)。
ニップンビジネスシステム:情報処理業。
ニップン不動産:不動産 管理及び賃貸 。
ニップンライフイノベーション:健康食品の販売、自然化粧品の製造・販売。
ニップンロジス:貨物運送業。
日本リッチ:冷凍食材の販売(100%子会社)。
ファーストフーズ:弁当 等中食関連製品の製造・販売。
ファーストフーズ名古屋:弁当等中食関連製品の製造・販売。
ファーストフーズ福島:弁当等中食関連製品の製造・販売。
ファスマック:遺伝子組換え食品の検査、特定原材料含有検査。
福岡陽晃運輸:貨物運送業。
松屋製粉:そば粉の製造販売、小麦粉の販売(100%子会社)。
丸七商事:小麦粉・砂糖・雑穀等の販売。
瑞穂食品:上新粉 の製造・販売。
海外現地法人
アメリカ合衆国
NIPPN California Inc.(ニップンカルフォルニア):業務用食材・加工食品の販売。
Pasta Montana, L.L.C(パスタ・モンタナ):パスタ及び各種麺類の製造・販売。
タイ
NIPPN (Thailand) Co.,Ltd.(ニップン(タイランド)):プレミックス類等の製造・販売。
NIPPON FLOUR MILLS (THAILAND) LTD.(ニッポン・フラワー・ミルズ(タイランド)):業務用食材・加工食品の販売。
インドネシア
PT.NIPPN FOODS INDONESIA(ニップンフーズインドネシア):食品等の販売。
中華人民共和国
上海金山日粉食品有限公司:プレミックス類等の製造・販売。
上海日粉食品有限公司:プレミックス類等の製造・販売。
上海日粉総合貿易有限公司:業務用食材・加工食品の販売。
主な製品
なお、2019年9月のコーポレートブランドロゴ改定を機に、「オーマイ」から「ニップン」へブランド変更した製品があり、2020年春発売の新製品・リニューアル品からパッケージ正面に「nippn」ロゴの表記(「REGALO」は除く)が開始され、小麦粉の「ニップン ハート」(スティックタイプ・ミニパックを除く)、「ニップン たけ」、「ニップン イーグル」は2020年2月のリニューアルに合わせ、「nippn」ロゴに加え、「いつも食卓に、ニップン」の日本語表記のスローガンも表記されている。
外食事業
ニップンドーナツと大和フーヅがミスタードーナツ 、築地銀だこ 、モスバーガー の店舗を運営している。同時に日本製粉が両社に原料を供給している。日本製粉はミスタードーナツの国内最大級FC である。1980年代後半にはワタミフードサービス に出資していた時期があり、共同でお好み焼き を主力商品とした各種飲食店(宅配サービス、イートインスタンド)を展開していた。後に、株式公開に関する考え方などの事業戦略面での相違から関係を解消した。
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脚注
注釈
^ 昭和30年に発売された人造米 「オーマイライス」に由来する。米の中の王様との意味から「王米」とし、オーマイという商標が誕生した[3] 。
^ 三菱食品 がライセンス契約を引き継ぎ、2017年4月1日から『バリラ』ブランドの商品を販売している[4] 。
^ 2020年5月の社名変更発表時は2021年4月を目途としていたが、同年7月に行われた取締役会 で変更日が3ヶ月早まった[5] [6] 。
^ 同年末もしくは翌年春[8] 。
^ 松方正義 が輸入したフランス式石臼製粉機で1879年5月操業[7] [8] 。
^ 志摩万次郎は、隣接する日本製鐵 の創立事務を手掛けた人物で雨宮の知人[10] 。利根運河 の建設に関係したことでも知られる。
^ 1889年の関税 法改訂により輸入小麦粉に関税がかけられるようになりさらに競争力を増した[7]
^ その後、日粉食糧はニップン食糧、オーマイと社名を変更する。
^ 渋谷区 千駄ヶ谷 5丁目の旧本社は三菱地所 保有の日本ブランズウィックビル、新宿パークビル跡地と共に、「千駄ヶ谷五丁目北地区第一種市街地再開発事業」により、リンクスクエア新宿として2019年8月に竣工した[13] [14] 。
出典
関連項目
外部リンク