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ニューアーク・リバティー国際空港

ニューアーク・リバティー国際空港
Newark Liberty International Airport
IATA: EWR - ICAO: KEWR
概要
国・地域 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
所在地 ニュージャージー州ニューアークエリザベス
母都市 ニューヨーク
種類 公共
所有者 ニューアーク市
運営者 ニューヨーク・ニュージャージー港湾公社
開港 1928年10月1日
拠点航空会社
敷地面積 820 ha
標高 5 m (18 ft)
座標 北緯40度41分33秒 西経74度10分07秒 / 北緯40.6925度 西経74.1686度 / 40.6925; -74.1686座標: 北緯40度41分33秒 西経74度10分07秒 / 北緯40.6925度 西経74.1686度 / 40.6925; -74.1686
公式サイト newarkairport.com ウィキデータを編集
地図
空港の位置
空港の位置
EWR
空港の位置
空港の位置
EWR
空港の位置
滑走路
方向 ILS 長さ×幅 (m) 表面
4L/22R 3,353×46 アスファルトコンクリート
4R/22L 3,048×46 アスファルト
11/29 2,073×46 アスファルト
ヘリパッド
番号 長さ (m) 表面
H1 12 コンクリート
統計(2019)
旅客数 46,336,452
出典: 連邦航空局[1]ニューヨーク・ニュージャージー港湾局[2]
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連邦航空局作成の空港配置図

ニューアーク・リバティー国際空港(ニューアーク・リバティーこくさいくうこう、英: Newark Liberty International Airport) (IATA: EWR, ICAO: KEWR, FAA LID: EWR) は、アメリカ合衆国ニュージャージー州ニューアーク市にある国際空港

概要

ニューヨーク/JFKニューヨーク/LGAと共に、ニューヨーク市の玄関口の一つである。他の2空港がニューヨーク州にあるのに対して、ニューアーク国際空港はハドソン川を挟んだ対岸のニュージャージー州にあるものの、ニューヨーク市街地中心部に最も近い空港である。ただ空港近辺のホテルは、ニューヨーク州よりもやや安いことが知られている。ニューヨーク都市圏で最初に開業した空港であり、また航空会社が支払う空港使用料が世界で2番目に高い空港である[3]。その位置関係はニューヨーク市域の空港一覧を参照。

アメリカ国内線のみならず国際線も多数乗り入れているが、ジョン・F・ケネディ国際空港に比べて発着枠に若干余裕があるため、比較的混雑は少ない。ただし、ユナイテッド航空[4]ハブ空港として使用しているため、同社便及び同社便に対する乗り継ぎを目的とした便が集中する時間帯は離着陸を待つ飛行機で混雑する。

2001年9/11テロ事件の犠牲者を追悼するかたちで従来の名称に「リバティー」が加えられ、「ニューアーク・リバティー国際空港」となった。

なお、現地の地名Newarkは、ニューアークではなくヌーワークといったほうがアメリカ英語発音に近い。

ターミナル

ニューアーク・リバティ国際空港は3つの旅客ターミナルが設けられている。ターミナルAおよびターミナルBは1973年に完成し、最上階が出発、中階が到着、地上階が航空業務に当てられている3層構造からなっている。各ターミナル間はエアトレインモノレール)で結ばれている。

それぞれのターミナルには3つの番号が付けられたコンコースが設けられている。例えばターミナルAはコンコースA1、A2、A3に分かれている。ゲート番号はすべてのターミナルを通して連続している。

ターミナルA

ターミナルAには10から39まで、27のゲートがある。このターミナルには入国管理施設が設置されていないため、カナダからの便を除き他国から到着する便は使用できない(国際線の出発には、このターミナルも利用されている。)。

航空会社 就航地(2020年5月現在)[5]
アメリカ合衆国の旗アメリカン航空 アメリカ合衆国の旗シカゴ/ORDシャーロットダラスデンバーフェニックスマイアミ
アメリカ合衆国の旗アラスカ航空 アメリカ合衆国の旗サンディエゴサンノゼサンフランシスコシアトルポートランドロサンゼルス/LAX
アメリカ合衆国の旗ジェットブルー航空 ドミニカ共和国の旗サントドミンゴサンティアゴ・デ・ロス・カバリェロス
プエルトリコの旗サンファン
アメリカ合衆国の旗オーランドタンパパームビーチフォートマイヤーズフォートローダーデールボストン
カナダの旗エア・カナダ カナダの旗カルガリーモントリオールオタワトロントバンクーバー

ターミナルB

ターミナルBには40から68まで、23のゲートがある。出入国管理施設があり、国際線や外国籍航空会社に利用されている。

航空会社 就航地(2020年5月現在)[5]
アメリカ合衆国の旗デルタ航空 アメリカ合衆国の旗アトランタボストンシンシナティソルトレイクシティデトロイトミネアポリス=セントポール
アメリカ合衆国の旗フロンティア航空 メキシコの旗カンクン
プエルトリコの旗サンファン
エルサルバドルの旗サンサルバドル
アメリカ合衆国の旗アトランタ、オーランド、サンノゼ、フェニックス、マイアミ、ラスベガスローリー
アメリカ合衆国の旗スピリット航空 プエルトリコの旗サンファン
アメリカ合衆国の旗アトランタ、オースティン、オーランド、シャーロット、ダラス、タンパ、ナッシュビルニューオーリンズフォートローダーデールマートルビーチ、ラスベガス
アメリカ合衆国の旗アレジアント・エア アメリカ合衆国の旗アシュビル英語版シンシナティノックスビル英語版サバンナ英語版バルパライソ英語版
アメリカ合衆国の旗エリート航空英語版 アメリカ合衆国の旗ベロ・リーチ英語版
アメリカ合衆国の旗サンカントリー航空 アメリカ合衆国の旗ミネアポリス=セントポール
アイスランドの旗アイスランド航空 アイスランドの旗レイキャヴィーク
エルサルバドルの旗アビアンカ・エルサルバドル エルサルバドルの旗サンサルバドル
インドの旗エア・インディア インドの旗ムンバイ
アイルランドの旗エアリンガス アイルランドの旗ダブリン
エチオピアの旗エチオピア航空 エチオピアの旗アディスアベバ
トーゴの旗ロメ
イスラエルの旗エル・アル航空 イスラエルの旗テルアビブ
ポーランドの旗LOTポーランド航空 ポーランドの旗ワルシャワ
アラブ首長国連邦の旗エミレーツ航空 アラブ首長国連邦の旗ドバイ
ギリシャの旗アテネ
オーストリアの旗オーストリア航空 オーストリアの旗ウィーン
香港の旗キャセイパシフィック航空 香港の旗香港
イギリスの旗Jet2.com イギリスの旗バーミンガム(季節運航)
シンガポールの旗シンガポール航空 シンガポールの旗シンガポール
スイスの旗スイス インターナショナル エアラインズ スイスの旗チューリッヒ
スウェーデンの旗デンマークの旗ノルウェーの旗スカンジナビア航空 スウェーデンの旗ストックホルム
デンマークの旗コペンハーゲン
ノルウェーの旗オスロ
トルコの旗ターキッシュ エアラインズ トルコの旗イスタンブール
ドイツの旗ルフトハンザドイツ航空 ドイツの旗フランクフルトミュンヘン
中華人民共和国の旗中国国際航空 中華人民共和国の旗北京
ポルトガルの旗TAPポルトガル航空 ポルトガルの旗リスボンポルト
ニュージーランドの旗ニュージーランド航空 ニュージーランドの旗オークランド
メキシコの旗ビバアエロブス メキシコの旗カンクン
カナダの旗ポーター航空 カナダの旗トロント
フランスの旗ラ・コンパニー フランスの旗パリ
スペインの旗レベル フランスの旗パリ(オルリー)

ターミナルC

ユナイテッド航空専用のターミナルである。出入国管理設備が完成し、国際線にも使用されるようになった。ターミナルCだけではゲートが足りないため、ユナイテッド・エクスプレスの一部の路線はターミナルAを使用しているほか、一部の国際線はターミナルBに到着する。

航空会社 就航地(2020年5月現在)[5]
アメリカ合衆国の旗ユナイテッド航空
アメリカ国内
アメリカ合衆国の旗アトランタアンカレッジ(季節運航)、インディアナポリスオースティンオーランドオールバニオクラホマシティ(季節運航)、オマハカンザスシティキーウェストグランドラピッズ英語版クリーブランドグリーンズボログリーンビル英語版コロンバスサクラメントサバンナ英語版サラソータ英語版サンアントニオサンタアナサンディエゴサンフランシスコシカゴシャーロットジャクソン(季節運航)、ジャクソンビルシラキューズシンシナティセントルイスソルトレイクシティダラスワシントンD.C.タンパチャールストン(季節運航)、デトロイトデンバーナッシュビルニューオリンズノーフォークバーリントンバッファローバンゴー英語版ピッツバーグヒューストンフェイエットビル(季節運航)、フェニックスフォートローダーデールプロビデンスボーズマン空港英語版(季節運航)、ボストンポートランドホノルルマートルビーチマイアミマディソン英語版ミネアポリス=セントポールミルウォーキーメンフィスラスベガスラピッドシティ英語版(季節運航)、リッチモンドルイビルリッチモンドローリーロサンゼルスロチェスターワシントンD.C.
アジア
インドの旗デリームンバイ
中華人民共和国の旗北京上海
香港の旗香港
日本の旗東京(成田)東京(羽田)
イスラエルの旗テルアビブ
北アメリカ
カナダの旗ケベックハリファックスバンクーバートロントモントリオール
メキシコの旗カンクンメキシコ・シティプエルト・バヤルタサン・ホセ・デル・カボ
カリブ海地域
アンティグア・バーブーダの旗アンティグア島
ドミニカ共和国の旗プエルト・プラタプンタ・カナ
キューバの旗ハバナ
コスタリカの旗サンホセリベリア
ベリーズの旗ベリーズシティ
バハマの旗ナッソー
バミューダ諸島の旗バミューダ
アルバの旗オラニエスタッド
オランダの旗 ボネール島(季節運航)
キュラソーの旗キュラソー島(季節運航)
シント・マールテンの旗セント・マーチン島
プエルトリコの旗アグアディラ英語版サンファン
パナマの旗パナマシティ
セントルシアの旗セントルシア
ケイマン諸島の旗グランドケイマン島
セントクリストファー・ネイビスの旗バセテール(季節運航)
ジャマイカの旗モンテゴベイホンジュラスの旗サン・ペドロ・スーラ
エルサルバドルの旗エルサルバドル
タークス・カイコス諸島の旗プロビデンシアレス島
アメリカ領ヴァージン諸島の旗シャーロット・アマリー
トリニダード・トバゴの旗ポートオブスペイン
南アメリカ
ブラジルの旗サンパウロ
ペルーの旗リマ
コロンビアの旗ボゴタ
ヨーロッパ
イギリスの旗ロンドングラスゴーマンチェスターエディンバラ
フランスの旗パリ(シャルル・ド・ゴール)ニース
ドイツの旗フランクフルトベルリン
イタリアの旗ミラノローマヴェネツィアナポリ(季節運航)、パレルモ
オランダの旗アムステルダム
スイスの旗ジュネーヴ
チェコの旗プラハ
アイルランドの旗シャノン
ポルトガルの旗リスボン
ギリシャの旗アテネ
ベルギーの旗ブリュッセル
スペインの旗マドリードバルセロナ
アフリカ
南アフリカ共和国の旗ケープタウン

就航都市

国際線 

9/11 テロ

2001年9月11日に発生した9/11テロ事件で、同日午前10時10分頃にピッツバーグ郊外シャンクビルの森に墜落したユナイテッド航空93便は、このニューアーク国際空港を離陸したサンフランシスコ国際空港行きの便だった。

アクセス

鉄道

空港のターミナルからエアトレインで結ばれているニューアーク国際空港駅からはニューヨーク・ペンシルベニア駅[6]ニュージャージー・トランジットの列車が走っている。これを利用すれば、直通列車なら所要時間は30分以内、料金も15ドル25セントと手頃である。席は自由席で、切符は前席背もたれ上辺の切符挟みに挿しておくと、車内改札でそれを取って係員が検札してくれる。料金は若干割高となり、持ち込み手荷物の制限もあるが、アムトラック北東回廊線を走る長距離運行列車のうちノースイースト・リージョナル等の空港駅に停車する列車も利用可能である。また空港からニューアーク・ペンシルベニア駅(前述のニューヨーク・ペンシルベニア駅とは異なる)までニュージャージー・トランジットバス英語版 ($1.50)を利用し、ここからパストレイン (Port Authority Trans-Hudson, PATH) ($1.75)を利用する安価な方法もあるが、乗換えが面倒なうえ、時間も非常にかかることが多い。

バス

Newark Airport Expressが各ターミナルを経由し、マンハッタンのポート・オーソリティ・バスターミナルを通り終点グランド・セントラル駅まで約40-50分で結ぶ(ラッシュ時の高速道路混雑時はさらにかかることもある)。朝4時過ぎから深夜午前2時までの運行、日中は20分おき、早朝深夜は30分おきの発車。片道17ドル、往復券30ドル。

ほかに、マンハッタンへは、主要ホテルなどへ向かう相乗りのシャトルバンや、主要ターミナルとの間を結ぶ直通バスを利用すると比較的安く移動することができる。

タクシー

ニューアーク国際空港はハドソン川を挟んだニュージャージー州側に立地するにもかかわらず、距離的にはケネディ国際空港よりもマンハッタンからは近く、また渋滞も比較的少ない。ニューヨーク市内からニューヨーク市のイエローキャブを利用してニューアーク国際空港に行く場合には、営業許可の関係上イエローキャブは帰路に客をとることができないため、その償還分として「15ドル+高速とトンネルの料金」を割増し請求される。またニューアーク国際空港からニューアーク市またはエリザベス市のタクシーを利用してニューヨーク市内へ向かう場合には、行き先に応じて75ドルの均一料金が請求される。

ニューヨーク市とその3つの主要空港の位置関係

ニューヨーク周辺には、1.ニューヨーク/JFKや2.ニューヨーク/LGAなどの空港がある。

ニューヨーク市とその3つの主要空港の位置:
1. JFK、2. LGA、3. EWR

脚注

  1. ^ FAA Airport Form 5010 for EWR (PDF) , retrieved 03/15/2007
  2. ^ General Information”. Panynj.gov. 2021-Dec-19閲覧。
  3. ^ 成田国際空港 グリーンポートレポート 2007年8月号8ページ(PDFファイル)
  4. ^ 元は旧コンチネンタル航空のハブであり、さらに元をたどるとコンチネンタル航空に吸収されたピープル・エキスプレスのハブであった。
  5. ^ a b c ニューアーク・リバティー国際空港 就航都市・路線一覧”. Flyteam. 2020年5月6日閲覧。
  6. ^ Penn Stationと略されて表記されたり、係員との会話でも"Penn Station"と略されることがある。なお、ニューアーク側にもペンシルベニア駅(ペンシルベニア駅 (ニューアーク))があるが、明らかに旅行客(スーツケースを持っている等)と見られる場合はニューヨーク・ペンシルベニア駅であると捉えられることがほとんどで、あまり混乱することはない。ニューアーク国際空港駅から乗車した場合、ニューヨーク・ペンシルベニア駅は終点のため、途中下車しなければよい。

関連項目

外部リンク

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