ニューアーク・リバティー国際空港(ニューアーク・リバティーこくさいくうこう、英: Newark Liberty International Airport) (IATA: EWR, ICAO: KEWR, FAA LID: EWR) は、アメリカ合衆国ニュージャージー州ニューアーク市にある国際空港。
概要
ニューヨーク/JFK、ニューヨーク/LGAと共に、ニューヨーク市の玄関口の一つである。他の2空港がニューヨーク州にあるのに対して、ニューアーク国際空港はハドソン川を挟んだ対岸のニュージャージー州にあるものの、ニューヨーク市街地中心部に最も近い空港である。ただ空港近辺のホテルは、ニューヨーク州よりもやや安いことが知られている。ニューヨーク都市圏で最初に開業した空港であり、また航空会社が支払う空港使用料が世界で2番目に高い空港である[3]。その位置関係はニューヨーク市域の空港一覧を参照。
アメリカ国内線のみならず国際線も多数乗り入れているが、ジョン・F・ケネディ国際空港に比べて発着枠に若干余裕があるため、比較的混雑は少ない。ただし、ユナイテッド航空[4]がハブ空港として使用しているため、同社便及び同社便に対する乗り継ぎを目的とした便が集中する時間帯は離着陸を待つ飛行機で混雑する。
2001年に9/11テロ事件の犠牲者を追悼するかたちで従来の名称に「リバティー」が加えられ、「ニューアーク・リバティー国際空港」となった。
なお、現地の地名Newarkは、ニューアークではなくヌーワークといったほうがアメリカ英語発音に近い。
ターミナル
ニューアーク・リバティ国際空港は3つの旅客ターミナルが設けられている。ターミナルAおよびターミナルBは1973年に完成し、最上階が出発、中階が到着、地上階が航空業務に当てられている3層構造からなっている。各ターミナル間はエアトレイン(モノレール)で結ばれている。
それぞれのターミナルには3つの番号が付けられたコンコースが設けられている。例えばターミナルAはコンコースA1、A2、A3に分かれている。ゲート番号はすべてのターミナルを通して連続している。
ターミナルA
ターミナルAには10から39まで、27のゲートがある。このターミナルには入国管理施設が設置されていないため、カナダからの便を除き他国から到着する便は使用できない(国際線の出発には、このターミナルも利用されている。)。
ターミナルB
ターミナルBには40から68まで、23のゲートがある。出入国管理施設があり、国際線や外国籍航空会社に利用されている。
ターミナルC
ユナイテッド航空専用のターミナルである。出入国管理設備が完成し、国際線にも使用されるようになった。ターミナルCだけではゲートが足りないため、ユナイテッド・エクスプレスの一部の路線はターミナルAを使用しているほか、一部の国際線はターミナルBに到着する。
就航都市
国際線
- アジア
- アフリカ
- ヨーロッパ
- 北アメリカ
- 中央アメリカ
- カリブ海
- 南アメリカ
9/11 テロ
2001年9月11日に発生した9/11テロ事件で、同日午前10時10分頃にピッツバーグ郊外シャンクビルの森に墜落したユナイテッド航空93便は、このニューアーク国際空港を離陸したサンフランシスコ国際空港行きの便だった。
アクセス
鉄道
空港のターミナルからエアトレインで結ばれているニューアーク国際空港駅からはニューヨーク・ペンシルベニア駅[6]へニュージャージー・トランジットの列車が走っている。これを利用すれば、直通列車なら所要時間は30分以内、料金も15ドル25セントと手頃である。席は自由席で、切符は前席背もたれ上辺の切符挟みに挿しておくと、車内改札でそれを取って係員が検札してくれる。料金は若干割高となり、持ち込み手荷物の制限もあるが、アムトラックの北東回廊線を走る長距離運行列車のうちノースイースト・リージョナル等の空港駅に停車する列車も利用可能である。また空港からニューアーク・ペンシルベニア駅(前述のニューヨーク・ペンシルベニア駅とは異なる)までニュージャージー・トランジットバス(英語版) ($1.50)を利用し、ここからパストレイン (Port Authority Trans-Hudson, PATH) ($1.75)を利用する安価な方法もあるが、乗換えが面倒なうえ、時間も非常にかかることが多い。
バス
Newark Airport Expressが各ターミナルを経由し、マンハッタンのポート・オーソリティ・バスターミナルを通り終点グランド・セントラル駅まで約40-50分で結ぶ(ラッシュ時の高速道路混雑時はさらにかかることもある)。朝4時過ぎから深夜午前2時までの運行、日中は20分おき、早朝深夜は30分おきの発車。片道17ドル、往復券30ドル。
ほかに、マンハッタンへは、主要ホテルなどへ向かう相乗りのシャトルバンや、主要ターミナルとの間を結ぶ直通バスを利用すると比較的安く移動することができる。
タクシー
ニューアーク国際空港はハドソン川を挟んだニュージャージー州側に立地するにもかかわらず、距離的にはケネディ国際空港よりもマンハッタンからは近く、また渋滞も比較的少ない。ニューヨーク市内からニューヨーク市のイエローキャブを利用してニューアーク国際空港に行く場合には、営業許可の関係上イエローキャブは帰路に客をとることができないため、その償還分として「15ドル+高速とトンネルの料金」を割増し請求される。またニューアーク国際空港からニューアーク市またはエリザベス市のタクシーを利用してニューヨーク市内へ向かう場合には、行き先に応じて75ドルの均一料金が請求される。
ニューヨーク市とその3つの主要空港の位置関係
ニューヨーク周辺には、1.ニューヨーク/JFKや2.ニューヨーク/LGAなどの空港がある。
脚注
関連項目
外部リンク
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