ハン・テングリ(ウイグル語: خانتەڭرى / Khan Tengri / Хан Теңри, カザフ語: Хан Тәңірі / حان تأڭئرئ, キルギス語: Хан-Теңири / حان-تەڭىرى, 中国語: 汗腾格里峰)は、天山山脈でポベーダ山に次ぐ2番目の高さの山で、中華人民共和国新疆ウイグル自治区(東トルキスタン)、カザフスタン、キルギス3国の国境線上(三国国境)にある。海抜は6995m(改測標高7010m)である。
概要
カクシャール嶺とハザク山の結合部、ポペーダ山の西隣にあり、その西にはキルギスの内陸湖イシク・クル、北はイリ河谷、南はタリム盆地のアクスオアシス。山頂はカザフスタンでの最高地点である。かつてはその急峻さから天山山脈の最高峰と思われていた。
山名はウイグル語で「天の王」を意味する。また、カザフ語名"Kan Tau"は「血の山」という意味。標高4200mのベースキャンプには徒歩によるキャラバンではなくヘリコプターで移動する為、国際キャンプ場のあるカルカラを拠点に事前の高度馴化を行うことが必要となる。
2002年に発行されたキルギスの100ソム紙幣に図柄として採用されている。
登山史
座標: 北緯42度12分39秒 東経80度10分30秒 / 北緯42.2108度 東経80.175度 / 42.2108; 80.175