パリキール(Palikir)は、太平洋のミクロネシア連邦の首都。北緯6度55分、東経158度9分のポンペイ島(Pohnpei)北西部に位置する。
概要
市街地と呼べるものはなく、行政府など政府機能が集中している一画を除けばパリキールは1つの小さな村に過ぎない。
在ミクロネシア連邦日本国大使館もパリキールではなく、旧首都コロニアに所在している。
語源
伝説によればパリキールはその土地の美しさ故に外部の者に介入されることを嫌い、土地がひとりでに海に沈んだという[1]。そして現在のパリキールは土地が痩せているが、この有り様は kihr〈沈んでいる〉+ pali〈側〉で〈沈んでいた側〉、つまり〈裏側〉であるということである[1]。なおパリキールの古雅名はリキンラマラム (Likinlamalam) といったがこれは liki〈外〉 + lamalam〈考え〉で〈意思の外〉を意味し、古い時代のポンペイ王シャウ・テレウル(英語版)の支配から独立していたことと合致する[1]。
地理
気候
パリキールの気候
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月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
年
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平均最高気温 °C (°F)
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30 (86)
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30 (86)
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31 (87)
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31 (87)
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31 (87)
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31 (87)
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31 (88)
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31 (88)
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31 (88)
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31 (88)
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31 (88)
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31 (87)
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30.8 (87.3)
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平均最低気温 °C (°F)
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24 (75)
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24 (76)
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24 (75)
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24 (75)
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24 (75)
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23 (74)
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23 (73)
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23 (73)
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23 (73)
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23 (73)
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23 (73)
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24 (75)
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23.5 (74.2)
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降水量 cm (inch)
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300 (12)
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264 (10.4)
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361 (14.2)
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447 (17.6)
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493 (19.4)
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434 (17.1)
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445 (17.5)
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422 (16.6)
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410 (16)
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411 (16.2)
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401 (15.8)
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410 (16)
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4,798 (188.8)
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出典:Weatherbase[2]
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歴史
もともと連邦の首都は同島最大の町・コロニアに置かれていたが、1986年に独立した連邦はパリキールに新たな政府施設の建設を決定。主にアメリカ合衆国からの支援により行政庁舎や裁判所などの近代的な施設が作られ、1989年に連邦の新たな首都となった。
対外関係
姉妹都市・提携都市
- 提携都市
出典
- ^ a b c 清水, 昭俊 著「ポーンペイの創世神話」、阿部年晴、伊藤亜人、荻原眞子 編『民族文化の世界 儀礼と伝承の民族誌』 上、小学館、1990年、554頁。ISBN 4-09-626161-0。https://www.google.co.jp/books/edition/民族文化の世界/4GsPAQAAMAAJ?hl=ja&gbpv=0。
- ^
“Weatherbase: Historical Weather for Palikir Federated States of Micronesia” (English). Weatherbase (May 2013). 2015年2月7日閲覧。 Retrieved on 7 May 2013 - 毎月の平均気温や最高最低気温、雨量、風速を提示している。
外部リンク
座標: 北緯6度55分0秒 東経158度9分40秒 / 北緯6.91667度 東経158.16111度 / 6.91667; 158.16111