『パーマン』は、藤子・F・不二雄原作の漫画『パーマン』(1967年)を題材とするファミリーコンピュータ用ゲームソフト。アイレム(現:アピエス・アイレムソフトウェアエンジニアリング)より1990年12月14日に発売された。
ゲーム内容
システム
基本的にはステージ道中はアクションゲームとなっている。攻撃方法はパンチまたは変身銃、及びジャンプしての踏みつけである。ボスとの対決になると双六形式のゲームになる。ただし、ラストボスとの対決はアクションゲームとなっている。
1面・2面・4面・6面ではプレイヤーキャラクターはパーマン1号のみであるが、3面と5面のみプレイヤーキャラクターをパーマンかブービー(パーマン2号)から選択することができる。ブービーはパーマン1号よりジャンプ力がある。
各面に豆ゲーム(奇数面は千面相の間違い探し・偶数面は全悪連会長のモグラ叩き)が存在し、クリアすればスペシャルアイテムが手に入る。
パーマンがやられるとパーマンセットが外れて倒れる演出となっている。
アイテム
- パワーアップ - パンチや細胞変換銃の威力が3段階にアップ。パンチの状態で取ると遠距離攻撃ができるようになり、2回目を取ると射程が伸びる。
- 細胞変換銃 - 1面と5面に存在する。攻撃して当てると、敵を動物に変身させる。ブロックを壊すことはできない。
- バッジ - 1ステージに4つある。ボス面で使うと仲間が助けてくれる。
- アイスクリーム - HPが1回復する。
- ホットケーキ - HPが全回復する。
- 1UP - 残数を1増やすことができる。
- コピーロボット - ボス面の最初で最大HPとHPがそれぞれ6増える。3面と6面に存在する。
- いかさまサイコロ - ボス面でサイコロを振ると5か6が出る。4面と5面に存在する。
- ヘルメット - 一定時間無敵になる。
- げんこつ - 1面と5面のみに存在する。細胞変換銃を通常攻撃に変更することができる。
- バナナ - ブービーによる3面のみに登場。一定時間、プレイヤーキャラの回りにバリアができる。
ボスステージ
ラストボス以外のボスステージは双六ゲーム。プレイヤーが先行で、プレイヤーとボスキャラと交互にサイコロを振る。相手よりも早くゴールに着くか、先に相手のHPを0にしたほうが勝ち。
- マス
- 空白マス以外は一度マスに止まると、空白マスになる。
- 空白 - 普通攻撃。
- パワー - 大攻撃。
- アイスクリーム - 1HP回復。
- ホットケーキ - 6HP回復。
- バッジ - プレイヤーの場合はバッジを持っていれば、バッジを1つ減らすことで仲間を呼ぶことができる。ボスキャラの場合はプレイヤーのバッジが1つ取られる。
- ?マーク - サイコロを振った目数分を相手に後戻りさせるか、マスに止まった側の自身の1回休み。相手の後戻りか1回休みかはマスの位置ごとに決まっている。
- バッジ
- プレイヤーがバッジマスに止まると、1回のバッジで3人の仲間から誰か1人を呼ぶことができる。ステージ毎に4個存在し、それぞれのパーマンの効果が異なる。効果として以下のものがある。
- 相手のHPを1減らす(小攻撃)
- 相手のHPを多く減らす(大攻撃)
- プレイヤーのHPを6回復する(回復)
バッジの効用
面 |
2号 (1号) |
3号 |
4号
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1面 |
回復 |
小攻撃 |
大攻撃
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2面 |
回復 |
大攻撃 |
小攻撃
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3面 |
大攻撃 |
小攻撃 |
回復
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4面 |
小攻撃 |
回復 |
大攻撃
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5面 |
大攻撃 |
回復 |
小攻撃
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6面 |
小攻撃 |
大攻撃 |
回復
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設定
ストーリー
地球の様子を見に来たバードマンが、乗ってきた円盤をマッド博士に取られてしまった。パーマンはマッド博士から円盤を取り戻すべく、立ち上がった。
ステージ構成
- ステージ1 空き地
- 土管がある空き地のステージ。ボスは神山無仁斎でHP8。
- ステージ2 街
- 透明人間のステージ。ボスは透明人間でHP9。
- ステージ3 森
- 森の中を枝から枝へ上へ進むステージ。ボスは猿蚤鳥助でHP10。
- ステージ4 氷山
- 氷のステージで氷山に気をつけながら、氷の壁を壊して進むステージ。ボスは雪男でHP11。
- ステージ5 船
- 船の内部に侵入するステージ。ボスはワニザメ船長でHP12。
- ステージ6 岩山
- 溶鉱炉のステージ。ボスはロボットゴリアテでHP16。
- 最終ステージ マッド博士の館
- 研究所内でバードマンの円盤に乗ったマッド博士と最終決戦。
評価
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計24点(満40点)[2]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、17.94点(満30点)となっている[1]。同誌1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では、「ステージは普通のアクションなのだが、ボスとの対決はすごろくという変わりモノだ」と紹介されている[1]。
項目
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キャラクタ |
音楽 |
操作性 |
熱中度 |
お買得度 |
オリジナリティ
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総合
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得点
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3.28 |
2.93 |
3.16 |
2.97 |
3.04 |
2.56
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17.94
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関連項目
脚注