ビッグ・カントリー (Big Country) は、スコットランドで結成されたロックバンドである。1980年代から1990年代に活躍した。1983年のシングル「In A Big Country」は世界的にヒットし、続く1stアルバム"The Crossing”(邦題「インナ・ビッグ・カントリー」)は英国、カナダ、アメリカの3カ国でゴールドディスク以上を記録し100万枚以上を売り上げた。
1988年、オーストリア人ピーター・ウルフをプロデューサーに迎えた4thアルバム『ピース・イン・アワー・タイム(Peace In Our Time)』をリリース。このアルバムはこれまでのアルバムとは異なり、アメリカのマーケットを強く意識した作品となっている。このアルバムから「キング・オブ・エモーション」という全英13位のヒットも生まれた。
1990年、ドラマーのマーク・ブレゼジッキーが脱退。しかし、「セイヴ・ミー」、「ハート・オブ・ザ・ワールド」という2枚のシングルを出して健在ぶりをアピールした。また、初のベスト盤『スルー・ア・ビッグ・カントリー・グレイテスト・ヒッツ(Through A Big Country Greatest Hits)』もリリースし、全英2位にランクインされた。そして同年の9月には5thアルバム『ノー・プレイス・ライク・ホーム(No Place Like Home)』をリリース。前作のアメリカンサウンドと初期のケルト風サウンドをうまく融合させた作品となった。