ミラン・ラスチスラウ・シュテファーニク空港(スロバキア語:Letisko Milana Rastislava Štefánika、英語:Milan Rastislav Štefánik Airport)は、スロバキアの首都ブラチスラヴァ市にある国際空港。旧称はブラスチラヴァ・イヴァンカ空港(Letisko Bratislava - Ivanka)で、ブラチスラヴァ空港(Letisko Bratislava / Bratislava Airport)とも呼ばれる。
概要
空港名は第一次世界大戦時のスロバキア人軍人で、1919年にブラチスラヴァ近郊で搭乗のイタリア軍機が墜落して死亡したミラン・ラスチスラウ・シュテファーニクにちなむ。空港ターミナルはブラチスラヴァ中心部から北東9キロメートルのブラチスラヴァ2区ルジノウ街区にある。空港区域はルジノフ街区、ウラクニャ街区および両街区に隣接するセネツ郡イヴァンカプリドゥナイ村、モストプリブラチスラヴェ村にまたがり、区域面積は4.77平方キロメートル。M・R・シュテファーニク空港=エアポート・ブラチスラヴァ株式会社(BTS, Letisko M. R. Štefánika - Airport Bratislava, a.s.)が運営する。空港から1時間圏内にウィーン(オーストリア)、ブルノ(チェコ)、ジェール(ハンガリー)の各都市を擁する。
第二次世界大戦後の1947年、ヴァイノリ飛行場に代わる現空港の建設が計画され、1948年に着工。04-22番滑走路(長さ1,900メートル)と13-31番滑走路(同1,500メートル)の直交する2本の滑走路を持つブラチスラヴァ・イヴァンカ空港(Letisko Bratislava - Ivanka)として1951年に完成した。1970年に新しいAターミナルが完成し、同年5月にはイリューシンIl-62型機によるČSAのブラチスラヴァ - プラハ - アムステルダム - ニューヨーク線が就航した。さらに1980年代末に拡張工事が行われ、04-22番滑走路を2,900メートルに、13-31番滑走路を2,950メートルに延長した。
民主化後の1991年には、連邦を構成する地元スロバキア共和国が設立したスロバキア空港管理公益法人(Príspevková organizácia Slovenská správa letísk)に移管され、連邦制解消後の1993年7月21日に現名称のミラン・ラスチスラウ・シュテファーニク空港に改称。1994年にBターミナルの運用を開始した。1997年には13-31番滑走路をICAOのILSカテゴリーIIIAに適合させる改修が行われ、同滑走路を3,190メートルに延長。1998年3月に新管制塔の運用を開始した。