ベニシジミ
ベニシジミ
分類
学名
Lycaena phlaeas (Linnaeus , 1761 )
和名
ベニシジミ
英名
Small Copper , Common Copper
亜種
L. p. abbotti
L. p. americana
L. p. arctodon
L. p. arethusa
L. p. chinensis
L. p. coccinea
L. p. comedarum
日本産亜種 L. p. daimio
L. p. ethiopica
L. p. feildeni
L. p. flavens
L. p. ganalica
L. p. kamtschatica
L. p. oxiana
L. p. phlaeas
L. p. polaris
L. p. shima
L. p. stygiana
L. p. pseudophlaeas
ベニシジミ (紅小灰蝶、学名:Lycaena phlaeas )は、チョウ目 (鱗翅目)シジミチョウ科 ベニシジミ属 に分類されるチョウ の一種 。
概要
春 に日当たりの良い草原 でよく見られる小さな赤褐色のチョウである。成虫 の前翅長は1.5 cm ほど。前翅の表は黒褐色の縁取りがあり、赤橙色の地に黒い斑点がある。後翅の表は黒褐色だが、翅の縁に赤橙色の帯模様がある。翅の裏は表の黒褐色部分が灰色に置き換わっている。時に白化する場合もある。
鹿児島県 でレッドリスト の「分布特性上重要」(出典)の指定を受けている[ 1] [信頼性要検証 ] 。
1997年(平成9年)11月28日発売の30円普通切手 の意匠になった。切手は2015年(平成27年)9月30日に販売を終了した[ 2] 。
分布
ユーラシア大陸 と北アメリカ大陸 に広く分布する。多くの亜種 に分かれていて、そのうち日本 に生息するのは亜種 L. p. daimio Seitz である。北米東部に分布する亜種 L. p. americana Harris は、人間の活動で荒れた土地でよく繁殖し、主な食草がヨーロッパ からの移入種ヒメスイバ であるために現在では植民地時代にヨーロッパから帰化したと考えられている。なお、北米西部の寒冷地に分布する亜種は固有種である。
生活環
成虫は年に3-5回ほど、春から秋にかけて発生するが、特に春から初夏、4月から6月にかけて多く見られる。春に発生する成虫(春型)は赤橙色の部分が鮮やかだが、夏に発生する成虫(夏型)は黒褐色部分が太く、黒い斑点も大粒になる。
冬は幼虫 で越冬 する。
幼虫の食草 はスイバ 、ギシギシ 、ノダイオウ などのタデ科 植物で、卵もタデ科植物に産みつけられる。幼虫は脚の無いワラジムシ のような形をしている。ふつうは緑色だが紫の縦じまがある場合もあり、これはタデ科植物の葉と葉脈に似せた保護色 とみられる。
脚注
出典
参考文献
Opler, P.A. & Malikul, V. A Field Guide to Eastern Butterflies. Revised Edition . Houghton Mifflin, 1998.
猪又敏男(編・解説)、松本克臣(写真)『蝶』山と溪谷社 〈新装版山溪フィールドブックス〉、2006年6月、46,160-161頁頁。ISBN 4-635-06062-4 。
森上信夫・林将之 『昆虫の食草・食樹ハンドブック』 文一総合出版 、2007年、ISBN 978-4-8299-0026-0 。
関連項目
ウィキスピーシーズに
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ウィキメディア・コモンズには、
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