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リュウキュウコノハズク

リュウキュウコノハズク
リュウキュウコノハズク
リュウキュウコノハズク Otus elegans
保全状況評価
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
ワシントン条約付属書II類
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: フクロウ目 Strigiformes
: フクロウ科 Strigidae
: コノハズク属 Otus
: リュウキュウコノハズク
O. elegans
学名
Otus elegans
(Cassin, 1852)
和名
リュウキュウコノハズク
英名
Ryukyu scops owl

リュウキュウコノハズク(琉球木葉木菟、学名Otus elegans)は、フクロウ目フクロウ科コノハズク属に分類される鳥。

分布

台湾蘭嶼)、日本奄美大島以南)、フィリピンバタン島

日本では周年生息(留鳥)する。

形態

全長22cm。全身には黒褐色の虫食い状の斑紋が入る。上面は灰褐色の羽毛で覆われる。下面は淡い赤褐色の羽毛で覆われ、細くて短い縦縞が入る。頭部や胸部の羽毛は赤褐色みを帯びる。頭部には小型の耳介状の羽毛(羽角)がある。雌雄同色[1]

虹彩は黄色。趾は羽毛で覆われない。

分類

本種は独立種として記載されたが、その後は長くコノハズク亜種とされていた。近年は囀りが異なることなどから独立種とする説が有力だが、コノハズクやセレベスコノハズクの亜種とする説もある。

生態

平地から山地にかけての森林に生息する[1]

食性は動物食で、昆虫クモヤモリなどを食べる。夕暮れ時に活動を開始し、羽音を出さずに飛び回る。[1]

主に樹洞に直接を産んで繁殖する。オオタニワタリの葉の中や蟻塚の中をにすることもある。[1]

夜間に一定の間隔を開けて「コホゥ」と繰り返し鳴く。求愛の際には雌雄で鳴きかわす。鳴き声は繁殖期に限らず一年中聞くことができる。[1]

亜種

  • O. e. elegans Cassin, 1852 - リュウキュウコノハズク
  • O. e. calayensis McGregor, 1904 - カラヤンコノハズク
  • O. e. interpositus Kuroda, 1923 - ダイトウコノハズク
  • O. e. botelensis Kuroda, 1928 - ランユウコノハズク

備考

  • 2023年1月に奄美市名瀬朝戸で左上腕骨が折れた個体が発見され、野生復帰が困難とされたため奄美海洋展示館で受け入れ展示されることになった[3]

脚注

  1. ^ a b c d e 『山渓ハンディ図鑑7 新版 日本の野鳥』、394頁。
  2. ^ 【鳥類】環境省第4次レッドリスト(2012)<分類群順>” (PDF). 環境省 (2012年8月28日). 2012年9月9日閲覧。
  3. ^ 折れた翼、骨が離れたまま固まり大空に帰れず…保護のリュウキュウコノハズクを展示 奄美海洋展示館”. 南日本新聞. 2023年5月1日閲覧。

参考文献

  • 安部直哉 『山渓名前図鑑 野鳥の名前』、山と渓谷社2008年、167頁。
  • 五百沢日丸 『日本の鳥550 山野の鳥 増補改訂版』、文一総合出版2004年、93頁。
  • 高野伸二 『フィールドガイド 日本の野鳥 増補改訂版』、日本野鳥の会2007年、190-191頁。
  • 真木広造、大西敏一 『日本の野鳥590』、平凡社2000年、369頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 鳥』、小学館2002年、75頁。
  • 叶内拓哉、阿部直哉、上田秀雄『山渓ハンディ図鑑7 新版 日本の野鳥』山と渓谷社、2014年、394頁。 ISBN 978-4-635-07033-1

関連項目

外部リンク

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