リーブ・アリューシャン航空69便不時着事故(リーブ・アリューシャンこうくうふじちゃくじこ)とは、1982年2月16日に、リーブ・アリューシャン航空69便(日本航空機製造YS-11)がアメリカ合衆国・アラスカ州内で不時着した事故である。
事故の概略
1982年2月16日、アンカレッジ国際空港を離陸したリーブ・アリューシャン航空69便は、目的地であるキングサーモン空港直前で、燃料トラブルによりエンジンが2基とも停止。空港手前の氷結した河川に不時着を余儀なくされた。着陸時にエンジンから出火したものの不時着は成功。空港敷地外への不時着で、かつ乗客・乗員39人全員が無事(空港に移動するまでに凍傷を負った乗客はいる)という稀有の事故となった。川に残されたYS-11は、氷が解ける前に回収されて運用に復帰している[1]。
事故原因
燃料に混入したわずかな水分が凍結し、生じた微細な氷のかけらが燃料系統内のフィルターを目詰まりさせたため、エンジンに燃料が送られなくなって停止したことによる。通常、氷結防止のためにヒーターが稼動しているが、着陸数分前にスイッチをカットしたところ、冬季のアラスカの低温環境のため一気に凍りついたもの。
類似事故
脚注
参考文献
- スタンリー・スチュワート『墜落か生還か-緊急事態発生』講談社
関連項目