C-27Jに搭載される AE2100D2A
ロールス・ロイス AE 2100 は、アリソン・エンジン (現ロールス・ロイス・ノースアメリカ の一部門)によって開発されたターボプロップエンジン である。
派生系としてT406(ロールス・ロイス AE 1107C-リバティー )ターボシャフトエンジン があり、同様の高圧コアを使用するエンジン としてロールス・ロイス AE 3007 がある。エンジンは2軸式で二重系統のFADEC によってエンジンとプロペラ が制御される。
民間旅客機 用のAE 2100Aと防衛用(主として貨物機)のAE 2100D3の2つの版がある。主たる防衛用のAE 2100D3はオイルラック があり、全長が長い。AE2100Jは寸法上はD3相当である一方、旅客機並みの補機を装備する。
50席のサーブ 2000 旅客機とロッキード C-130J 輸送機 では、エンジンは4,591軸馬力 を発生可能で、6枚羽根のダウティ・ロートル 製のプロペラを使用する。
AE2100 シリーズは大きなセールスを記録した先行するT56(501-D) エンジンからの換装を考慮し、レトロフィットとなっている[ 1] 。すなわち、旅客機用T56-14にはAE2100Aが、貨物機用T56-15にはAE2100D3が対応し、それぞれマウント 穴などの形状インターフェイスがT56に合わせた設計となっている。新しいエンジンであるにもかかわらず出力が控えめなのは、機体側の強度の制約からFADECで抑えているためである。レトロフィットがもたらす効果は換装が容易というだけに留まらず、整備用のドーリー(台車)や輸送コンテナ といった大物機材、さらには運転試験設備が流用・共用可能である。
AE2100Jは水上機 への搭載にも対応しており、救難飛行艇US-2 に搭載している。
搭載機
AE2100A
AE2100D2A
AE2100J
AE2100D3
仕様 (AE 2100)
一般的特性
形式: ターボプロップ
全長: 108 in (2.7 m)(ギアボックスを含む)
直径: ~29 in (0.74 m)
乾燥重量: 1,610 lb (730 kg)から1,925 lb (873 kg)
構成要素
圧縮機: 14段軸流式(うち前5段が可変静翼)
タービン : 高圧2段と出力2段
性能
脚注・出典
関連項目
外部リンク