久米商船(くめしょうせん)は、沖縄県那覇市前島に本社を置く海運会社。1950年4月創立。旧社名は久米島フェリー。
那覇港(泊ふ頭)と久米島や渡名喜島とを結ぶフェリー航路を運航している。
沿革
- 1950年4月 - 桃原清二により創業、那覇 - 久米島航路を開設[1]
- 1970年7月 - 渡名喜村営の那覇 - 渡名喜航路を合併、平和海運合資会社を設立[1]
- 1972年7月 - 仲里村営の那覇 - 久米島航路を合併、合資会社平和海運となる[1]
- 1974年11月 - 「フェリー久米島」就航、那覇 - 久米島航路がフェリー化される[1]
- 1975年5月 - 合資会社平和海運を吸収合併し久米島フェリー株式会社を設立[1]
- 1981年8月 - 久米島海運合資会社から那覇 - 久米島航路の営業権を譲渡され久米島航路を統一、那覇 - 渡名喜 - 真泊 - 兼城航路となる[1]
- 1982年6月 - 「フェリーなは」就航、フェリー2隻体制となる[1]
- 1987年 - 高速船「ぶるーすかい」就航、フェリー2隻、高速船1隻体制となる
- 1988年12月 - 「ニューくめしま」就航、「フェリー久米島」引退[1]
- 1996年12月 - 那覇市前島に本社社屋完成 [1]
- 2000年4月 - 創立50周年に合わせ社名を久米商船株式会社に変更[1]
- 2004年11月 - 高速船「ぶるーすかい」引退、フェリー2隻体制となり真泊港への寄港を廃止[1]
- 2012年7月 - 「フェリー琉球」就航、「フェリーなは」引退[1]
- 2019年5月31日 - 「ニューくめしま」引退
- 2019年7月 - 「フェリー海邦(かいほう)」就航
航路
- 那覇港(泊ふ頭) - 渡名喜島 - 久米島(兼城港)
- 1日2往復運航(ゴールデンウィークと8月以外の月曜日と一方の船のドック時は1往復)。午後の便は泊発・兼城発とも渡名喜島を経由しない(4月から10月の金曜日に限り久米島発の午後便も渡名喜島を経由する)。
- 渡名喜港は港湾事情により抜港することが多いほか、冬季や台風接近時には数日続けて欠航することもある。
- 1987年から2004年には、4月から10月に限り高速船も運航されていた。久米島の発着港は兼城港ではなく島東部の真泊港であった(高速船就航前は真泊港にも一部発着していた時期がある)。2005年の高速船廃止に伴いフェリー船が1日1往復から2往復に増便された。
船舶
船体側面に「KUME LINE」と大きく表記している。
現在の船舶
- 総トン数 1,196トン、全長84m、幅13.6m、航海速力19ノット、旅客定員350名
- 「ニューくめしま」の後継として、2019年7月1日から就航開始。[2]
- 総トン数 1,188トン、全長83.9 m、幅13.6m、航海速力19ノット、旅客定員350名
- 「フェリーなは」の後継として、2012年7月14日就航[3][4]
過去に運行されていた船舶
- 総トン数 679トン、1988年就航、2019年5月31日引退[5]
- 総トン数 697トン、1982年就航、2012年6月16日引退。
- 総トン数 275トン、全長32.8m、幅9.2m、旅客定員195名、航海速力29ノット
- 徳島高速船で就航していた双胴高速船、1987年就航、2004年11月引退。
- 999総トン
脚注
外部リンク