久美谷川(くみたにがわ)は、京都府京丹後市久美浜町西部を流れる久美谷川水系の二級河川。流域面積は約15.3 km2、流路延長は4.456kmである[1]。
地理
流路
水源の三谷(みたに)は、奥三谷と口三谷からなる地域で、京丹後市久美浜町の高尾山(426m)北方に位置する[2]。戦国時代には集落として拓かれ、伊賀氏の白川城址がある。久美谷川のほか栃谷川も三谷より流れいづる[2]。三谷村は、1889年(明治22年)の町村制の施行時に栃谷村、河梨村、口馬地村、奥馬地村、神谷村と合併して久美谷村となり、久美谷川の名称はこの村名から命名された[3]。
三谷に端を発した流路は、口馬地で馬地川、神谷で河梨川および神谷川と合流し、久美浜町の中心市街地を北上して久美浜湾に流入している[4]。4本の支流(河梨川、馬地川、三谷川、神谷川)[5]の水を集める久美浜地域の主要河川であるが、本流自体の流路は短く、水量も少ないため主に耕地の灌漑用に活用される[6]。同様に久美浜湾に流入する主要河川は、ほかに佐濃谷川、川上谷川があり、この3本の河川が縦断して湾の南に3平野を形成している。
脚注
- ^ “京丹後市統計書 平成26年版” (PDF). 京丹後市. 2020年7月7日閲覧。
- ^ a b 角川日本地名大辞典編纂委員会 (1982)、下巻1,341頁
- ^ 京都地名語源辞典 (2013)、211頁
- ^ 角川日本地名大辞典編纂委員会 (1982)、下巻554頁
- ^ 久美浜町誌 (1975)、528頁
- ^ 久美浜町誌 (1975)、8頁
参考文献
- 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 26京都府』(上巻・下巻)角川書店、1982年
- 久美浜町誌編纂委員会『久美浜町誌』京都府熊野郡久美浜町役場、1975年
- 吉田金彦、糸井通浩、綱本逸雄『京都地名語源辞典』東京堂出版、2013年
関連項目
外部リンク