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「渡駅」とは異なります。 |
亘理駅(わたりえき)は、宮城県亘理郡亘理町道田西(どうだにし)[1]にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)常磐線の駅である[2]。
歴史
駅構造
相対式ホーム2面2線と中線を有する地上駅である[2]。中線は試運転や回送列車などの列車待ち合わせ時に使用する。震災以前は貨物列車の待ち合わせ時も使用されていた。駅舎とホームとの間は跨線橋で繋がっている。また、2番線ホーム上に待合室がある。
岩沼駅管理の業務委託駅(JR東日本東北総合サービス委託)である。2014年(平成26年)5月31日までは岩沼駅管理の直営駅であり、駅長(岩沼駅助役待遇)が配置されていた。自動券売機、指定席券売機[6]、自動改札機(Suica、えきねっとQチケ対応)、自動精算機が設置されている。
2022年(令和4年)3月23日から、亘理町による「悠里館」(当駅隣接)におけるエレベーター設置や通路屋根等整備に併せて、東口改札(簡易Suica改札機設置)が供用開始された[報道 3][報道 4]。
のりば
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西口改札(2022年4月)
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東口改札(2022年4月)
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みどりの窓口と券売機(2022年4月)
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1番線ホーム(2022年4月)
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2番線ホーム(2022年4月)
東日本大震災の影響
2011年(平成23年)3月の東日本大震災の津波によって、当駅以南の常磐線は甚大な被害を受けた。2013年(平成25年)3月16日に当駅と浜吉田駅の間で運行を再開するまでは、仙台側からの常磐線列車の終点となっていた。
これに伴い、西口に列車代行バスの案内拠点として「亘理駅バスセンター」が設置された。JR東日本東北総合サービスに業務委託されており、浜吉田駅・坂元駅(東北総合サービス委託)勤務の社員を中心に業務にあたった。2016年(平成28年)12月10日の相馬 - 浜吉田間運行再開にあわせ、代行バスは前日の12月9日をもって運行を終了した[報道 2]。
2011年(平成23年)4月12日の運転再開時は、1番線ホーム(下り方面)を仮設拡張し中線で仙台方面へ折り返していた。
2013年(平成25年)3月16日の当駅 - 浜吉田駅間の運転再開から2番線(上り本線)を使用再開したが、2014年(平成26年)3月15日から当駅で行き違いのない上り列車(当駅発9時14分以降)は1番線ホーム(中線)発着となった。
2016年(平成28年)9月16日の営業運転終了後から19日までの3日間にわたり、1番線(下り本線)上に仮設拡幅されたホームの撤去工事が行われ[報道 6][新聞 3]、中線での発着を終了、1番線(下り本線)の使用を再開し、上り列車はすべて2番線発着となる。
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東日本大震災後の亘理駅構内。1番線ホームが仮設拡幅され、列車は中線で発着していた。(2011年10月)
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仮設ホーム。下り線上にホームを設けて運用していた。(2016年9月)
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当駅から発着していた相馬駅行の代行バス(2011年10月)
利用状況
JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は1,736人である[利用客数 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
1日平均乗車人員推移
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年度
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定期外
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定期
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合計
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出典
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2000年(平成12年)
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2,810
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[利用客数 2]
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2001年(平成13年)
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2,724
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[利用客数 3]
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2002年(平成14年)
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2,621
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[利用客数 4]
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2003年(平成15年)
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2,626
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[利用客数 5]
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2004年(平成16年)
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2,558
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[利用客数 6]
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2005年(平成17年)
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2,494
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[利用客数 7]
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2006年(平成18年)
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2,411
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[利用客数 8]
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2007年(平成19年)
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2,362
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[利用客数 9]
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2008年(平成20年)
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2,298
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[利用客数 10]
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2009年(平成21年)
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2,212
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[利用客数 11]
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2010年(平成22年)
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2,158
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[利用客数 12]
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2011年(平成23年)
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非公表
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2012年(平成24年)
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650
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1,958
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2,608
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[利用客数 13]
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2013年(平成25年)
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545
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1,734
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2,280
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[利用客数 14]
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2014年(平成26年)
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518
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1,677
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2,195
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[利用客数 15]
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2015年(平成27年)
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516
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1,667
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2,184
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[利用客数 16]
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2016年(平成28年)
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485
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1,649
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2,135
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[利用客数 17]
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2017年(平成29年)
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438
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1,675
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2,113
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[利用客数 18]
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2018年(平成30年)
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435
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1,695
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2,130
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[利用客数 19]
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2019年(令和元年)
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411
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1,689
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2,100
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[利用客数 20]
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2020年(令和02年)
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244
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1,393
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1,638
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[利用客数 21]
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2021年(令和03年)
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255
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1,396
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1,651
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[利用客数 22]
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2022年(令和04年)
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301
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1,405
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1,707
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[利用客数 23]
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2023年(令和05年)
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342
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1,394
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1,736
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[利用客数 1]
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駅周辺
東口
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悠里館(2006年8月)
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東口駅前広場(2016年9月)
西口
その他
- 「町のシンボルでもある巨大なお城の駅舎」を有するとして、2002年(平成14年)に、東北の駅百選に選定された[注 1]。
- 発車ベルのスイッチがあり、特急発着時のみ使われることがあった。
- 駅を東側(海側・荒浜方)から利用する場合、自由通路を渡って西側の改札まで行かなくてはいけないため、町民から「東側にも改札を設けてほしい」、「首都圏の駅のように橋上駅舎にしてほしい」などの意見が出ており、町役場がJRに要望しているがこの時点では正式決定には至らなかった。なお、2009年(平成21年)12月1日より、2番線に移動制約者専用の出口が設けられたが(上りホーム再開まで使用休止)、利用2日前までに岩沼駅に申し込んでおく必要があった。その後、亘理町とJRでバリアフリー化に向けた基本協定が2020年(令和2年)12月18日に締結され、前述の通り東口改札が供用を開始したため、駅東側からのアクセスは改善されている[報道 3][報道 4]。
- 国鉄時代からJR移行1年目まで水戸鉄道管理局 - 東京圏運行本部管内だったため、東京圏運行本部最北端の支社境界の駅だった。このため、国鉄時代は朝1番の上り始発列車に当駅始発(仙台駅→当駅間は回送)があったほか、宮城県内でありながら乗車券の様式が東京印刷所様式だったり(1986年〈昭和61年〉以降は仙台鉄道局管内も仙台印刷所から東京印刷所となり差異は無くなっている)、1985年(昭和60年)には筑波科学万博の記念乗車券が発売されており、『河北新報』には亘理駅で発売されることが記事になっていた。
- 当駅は仙台駅から30キロメートル圏内であり、仙台通勤圏に属していたが、列車本数は少なかった。国鉄時代は水戸鉄道管理局の管轄下にあったことから、地元町役場関係者らは列車増便の陳情のためわざわざ水戸まで出向かなければならなかった。そのため、かつては駅周辺に「鉄道管理局移管」を求める看板や垂れ幕が掲げられていた。
- 亘理郷土史研究会編、機関誌『郷土わたり』によれば、国鉄時代の1970年代後半の仙台行き通勤列車の一部は、ホーム長を大きく超える長大15両(郵便車を含む)編成であり、手動ドア(客車)であったため、席取りの関係上、地上から強引に乗車する光景が日常的に見られたと言う。
隣の駅
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- ■常磐線
- ■普通
- 浜吉田駅 - 亘理駅 - 逢隈駅
脚注
記事本文
注釈
出典
報道発表資料
新聞記事
利用状況
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
亘理駅に関連するカテゴリがあります。
外部リンク
常磐線(いわき - 岩沼 - 仙台) |
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