伊勢佐木警察署(いせざきけいさつしょ)は、神奈川県警察が管轄する警察署の一つ。横浜市警察部隷下、第一方面に属する県内有数の大規模警察署で、県下で最も歴史の古い警察署の一つ。識別章所属表示はIF。
概要
当署管内は伊勢佐木町、福富町、曙町等のいわゆる”関外”地区を中心とする神奈川県下最大の歓楽街であり、飲食店、各種遊戯施設等がひしめき合い、東京・山谷、大阪・釜ヶ崎と並ぶいわゆる日本三大「ドヤ」街の一つとして知られる寿町等の犯罪多発地域も管轄している。
管轄区域は県下各署と比較して非常に狭い範囲であるが、区域内には山口組系、稲川会系等、数多くの指定暴力団の組事務所も存在する。そのため各種街頭犯罪、風俗事案、暴力団関連事案、外国人犯罪等、取扱い事案は多種多様である(関外地域は警察本部により歓楽街総合対策重点取締地区に指定されている。)。
署内には直轄警察隊(関東管区機動隊)が配備され、署員数も多く、署長には現場経験豊富な警視正が任命される。
2012年以降、繁華街等における街頭犯罪抑止対策のため、街頭防犯カメラを運用している、県下で数少ない警察署の一つ。
所在地
管轄区域
伊勢佐木町、吉田町、福富町東通、福富町仲通、福富町西通、末広町、羽衣町、末吉町、蓬莱町、長者町、曙町、若葉町、弥生町、野毛町、宮川町、桜木町、内田町、日ノ出町、黄金町、初音町、英町、赤門町、花咲町、万代町、不老町、翁町、扇町、吉浜町、松影町、寿町、千歳町、山田町、富士見町、山吹町、石川町、打越、三吉町
土地柄、管轄区域内ほぼ全域が犯罪重点取締地域。隣接する加賀町警察署との管轄の境界線はほとんどの部分でJR根岸線と平行しているが、桜木町駅と石川町駅は当署、間にある関内駅は加賀町署の管轄である。
沿革
組織
- 署長(警視正)
- 副署長(警視)
- 地域担当次長(警視)
- 会計担当次長(警視相当職)
- 生活安全担当次長(警視)
- 刑事担当次長(警視)
- 警務課
- 留置管理課(平成28年度新設)
- 会計課
- 生活安全第一課、生活安全第二課
- 地域第一課、地域第二課、地域第三課 (警ら用無線自動車3台、小型警ら車1台)
- 刑事第一課、刑事第二課
- 交通課
- 警備課
(12課体制)
- ※「神奈川県警察の組織に関する規則(昭和44年神奈川県公安委員会規則第2号)」を参考にした。
交番
- 伊勢佐木町交番 中区伊勢佐木町4丁目121番地
- 横浜橋交番 中区弥生町3丁目35番地
- 寿町交番 中区寿町4丁目15番地5
- 吉田橋交番 中区吉田町18番地
- 桜木町駅前交番 中区桜木町1丁目1番地
- 都橋交番 中区野毛町1丁目14番地
- 黄金町交番 中区黄金町2丁目7番地1
- (廃止された交番↓)
- 長者町交番 中区長者町2丁目6番地2–令和3年度より寿町交番に統合
連絡所
- 日ノ出町駅前連絡所 中区日ノ出町1丁目58番地1(旧日ノ出町駅前交番)
- (過去、桜木町駅北側に桜木町駅前連絡所が存在した。)
街頭緊急通報装置
自動車ナンバー自動読取装置(Nシステム)
主な事件・事故
不祥事
- 1992年~2004年までに傷害・強盗・窃盗・性犯罪など、計106件の事件を地検に送検せずに放置していた事実が発覚。既に106件すべての事件が時効になっているため、神奈川県警は担当した当時の署員らを処分しない方針を決めている[4]。
出典
外部リンク