『列王記』(れつおうき)は旧約聖書におさめられた古代ユダヤの歴史書の1つ。元来、『サムエル記』とあわせて1つの書物だったものが分割されたようである。また『列王記』自体も上下にわかれているが、これは七十人訳聖書以来の伝統である。また、正教会においては『列王記第三』、『列王記第四』と呼称される。内容的には『サムエル記』のあとを受けており、また『歴代誌』とは一部内容が重複している。ユダヤ教の分類では『ヨシュア記』『士師記』『サムエル記』と共に「前の預言者」にあたる。
この書物の原作者は、伝統的にエレミヤであると伝えられている。
内容
列王記上
- ソロモン王の治世(上1:1-11:43)
- 王位継承者の争い(1章)
- ダビデの死(2章)
- ソロモン王の治世(3章-4章)
- エルサレム神殿と宮殿の建築(5章-9章)
- シェバの女王(10章)
- ソロモン王の背信と死(11章)
- アハブ王までのイスラエルとユダ(上12:1-16:34)
- 預言者たち(上17:1-22:54)
- 預言者エリヤ(上17:1-19:21)
- アハブとアラムの戦い(上20章)
- ナボトのぶどう畑(上21章)
- 預言者ミカヤとアハブ王の死(上22:1-40)
- ユダの王ヨシャファトとイスラエルの王アハズヤ(上22:41-22:54)
列王記下
- イスラエルとユダの王国(下1:1-17:41)
- 紀元前721年以降のユダ王国(下18:1-25:30)
脚注
関連項目