周(しゅう)は、漢姓の一つ。
中国の姓
周は中華圏の代表的な姓の一つで、2020年の中華人民共和国の第7回全国人口調査(中国語版)(国勢調査)に基づく姓氏統計によると中国で10番目に多い姓であり、2690.54万人がいる[1][2]。一方、台湾の2018年の統計では第21位で、286,742人がいる[3]。
客家語などでは「朱」と同音であるため、「囲いに吉の周」「門に吉の周」などと呼ぶことがある。
起源
- 姫姓周氏
- 東周が秦の昭襄王に滅ぼされた後、とくに周の平王の王子の姫烈の後裔が周姓と名乗ったことが起源とされ、とくに汝南周氏(中国語版)が該当される。さらに改姓したケースとしては、唐の時代、玄宗の諱が隆基であったため、「基」と同じ読みであることを避諱して姫姓の多くが周に改姓したという。
- 他
著名な人物
古代・中世
- 周勃 - 秦末から前漢初期の前漢の武将・政治家。
- 周苛 - 秦末の劉邦の武将。
- 周昌 - 秦末から前漢初期の武将・政治家。
- 周亜夫 - 前漢前期の武将。周勃の子。
- 周瑜 - 後漢末期の武将。
- 周泰 - 後漢末から三国時代の武将。
- 周魴 -後漢末から三国時代の武将・政治家。
- 周処 - 三国時代、西晋の武将。周魴の子。
- 周旨 - 三国時代、西晋の武将。
- 周敦頤 - 北宋期の儒学者。
- 周侗(中国語版) - 北宋末期の武術家。
近代
現代
中国大陸
香港
台湾
その他
架空の人物
朝鮮の姓
周(しゅう、チュ、朝: 주)は、朝鮮人の姓の一つである。2015年の国勢調査による韓国内での人口は37,240人[4]。
著名な人物
氏族
慶州周氏・綾州周氏・尚州周氏・天安周氏・鉄原周氏・草渓周氏はすべて唐朝から新羅に帰化した周頤から分派した「동원분류」(同源分類)である[6][7]。
脚注
関連項目
中国の多い姓上位100位 |
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第1~25位 | |
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第26~50位 | |
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第51~75位 | |
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第76~100位 | |
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備考 |
- 2020年の第7回中華人民共和国全国人口調査(中国語版)(国勢調査)に基づく姓氏統計による。
- 簡体字の制約などによる特記事項。
#第33位の「肖」は二簡字改革により改姓した「蕭」を含む(簡体字表記の「萧」姓は別統計)。 #第41位の「葉」は簡体字で「叶」と表記。 #第53位の「鍾」は簡体字で「钟」と表記。 #第66位の「傅」は簡体字で「付」と表記(簡体字表記の「傅」姓は別統計)。 #第73位の「邱」は簡体字で「邱」と表記(簡体字表記の「丘」姓は別統計)。 #第77位の「閆」は簡体字で「闫」と表記する(簡体字表記の「阎」姓は別統計)。 #第96位の「戴」は簡体字で「戴」と表記する(簡体字表記の「代」姓は別統計)。
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台湾の多い姓上位100位 |
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第1~25位 | |
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第26~50位 | |
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第51~75位 | |
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第76~100位 | |
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備考 |
- 2023年6月30日公表の中華民国内政部の資料による統計。台湾の姓も参照。
- 中国大陸、東南アジアからの移民なども統計に含まれる。また、違う字体を使用する姓を2つの姓と見なされることもある。
#第3位は繁体字の「黃」であり、80位は簡体字の「黄」である。 #64位の「温」は簡体字と同形である。
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韓国の多い姓上位100位 |
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第1~25位 | |
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第26~50位 | |
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第51~75位 | |
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第76~100位 | |
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