土田健次郎(つちだ けんじろう、1949年8月6日 - )は、日本の儒教研究者、中国学者。早稲田大学名誉教授[1]。
早稲田大学文学部教授、同大学文学学術院長、常任理事(副総長)、孔子学院院長、早稲田佐賀学園理事長を歴任する。
父、土田國保は警視総監をつとめた。兄、土田龍太郎はインド文学研究者・東京大学名誉教授。弟、土田英三郎は音楽学者・東京藝術大学名誉教授。
人物
昭和24年(1949年)、東京都に生まれる。東京都立日比谷高等学校を卒業し、早稲田大学第一文学部に進学。大学生時代の1971年12月18日に母が死亡し弟が重傷を負った土田・日石・ピース缶爆弾事件では、事件当時自宅2階におり、爆発音を聞いて駆け降りてきた際に、右手にかすり傷を受けている。
早稲田大学第一文学部東洋哲学専修を卒業。同大学院文学研究科東洋哲学専攻を単位取得退学。文学博士。学生・院生時代は、修士課程1年目は栗田直躬の指導を受け、2年目以降は楠山春樹に師事する。
昭和57年(1982年)、日本中国学会賞受賞。
昭和63年(1988年)、東方学会賞受賞。
平成22年(2010年)4月開校の早稲田佐賀中学校・高等学校の理事長に就任。
平成31年(2019年)にはNHK「ネーミングバラエティー 日本人のおなまえっ!」で曽祖父の高嶺秀夫役を演じた[2]。
令和2年(2020年)早稲田大学文学部教授を定年退職[3]。
令和5年(2023年)12月、日本弘道会第10代会長[4]に就任
著書
訳注
編著
- 『近世儒学研究の方法と課題』汲古書院, 2006
- 『21世紀に儒教を問う』早稲田大学出版部〈早稲田大学孔子学院叢書〉, 2010
- 『「日常」の回復 江戸儒学の「仁」の思想に学ぶ』早稲田大学出版部〈早稲田大学ブックレット〉, 2012 ※
- 『論語五十選 素読のために』登龍館, 2014
主要論文
- 「朱熹の思想における心の分析」『フィロソフィア』78,1991.
- 「儒教典籍」『敦煌漢文文献』(講座・敦煌 第5巻)大東出版社,1992.
- 「王安石における学の構造」『宋代の知識人─思想・制度・地域社会』汲古書院,1993.
- 「社会と思想─宋元思想研究覚書」『宋元時代史の基本問題』汲古書院,1996.
- 「伊藤仁斎と朱子学」『早稲田大学大学院文学研究科紀要』42-1,1997.
- 「蘇軾の思想的輪郭」『中国 ─社会と文化』12,1997.
記念論集
- 『朱子学とその展開 土田健次郎教授退職記念論集』同刊行委員会編 汲古書院, 2020
脚注
関連項目
外部リンク
- 先代
- 新設
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- 大隈記念早稲田佐賀学園理事長
- 2010年 - 2017年
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- 次代
- 村上公一
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