大宇財閥(テウざいばつ 英: Daewoo Group)は、1999年に経営破綻した韓国の企業グループ。大宇グループとも呼ばれていた。
破綻前は、韓国の10大財閥の1つに数えられ、現代に次ぎ、韓国第2位の企業グループだった。
経営破綻
アジア通貨危機で苦境に陥り、1999年夏、ゼネラルモーターズ(GM)による中核企業の大宇自動車(現在の韓国GM)への出資交渉が決裂したことから経営難が明らかになった。この結果、韓国政府によるグループの解体が行われ、大宇グループは経営破綻した(事実上の倒産)。
その過程でグループ会長の金宇中が43兆ウォン(当時の日本円で約4兆900億円)を持ってヨーロッパに逃亡した。2005年6月14日にベトナムから帰国後、背任などの罪で裁判にかけられ、2006年11月3日に懲役10年と210億ウォン(約25億円)という過去最高の罰金を科す判決を言い渡された。
なお、傘下の企業は債権団の管理下(ワークアウト)の中、順調に再建を果たしており、建設機械で最大手の大宇総合機械を筆頭に売却が始まったが、その過程で大宇の名を冠した企業はほとんどが改名されたため、現在では非営利団体の「大宇財団」「大宇世界経営研究会」(旧大宇人会)などが、当時のロゴ、フォントを使い存続している。
当時のグループ企業
現在も社名が変更されていない企業
現社名から大宇が消滅した企業
現代グループ
斗山グループ
ポスコグループ
- 大宇インターナショナル → ポスコ大宇 → ポスコインターナショナル
- 大宇エンジニアリング → ポスコエンジニアリング → ポスコ建設
ハンファグループ
その他
解体された企業
外部リンク