2019年3月に桜井邦朋(元神奈川大学教授)を顧問、上田晴彦(秋田大学 副学長)を会長として、日本天文考古学会(The Astronomical Archeology Society of Japan)が発足した。日本天文考古学会は、天文現象の記録を扱う古天文学とは異なり、天文学で遺跡を直接研究する学会である。世界的には確立された分野であるが、日本ではこの分野を扱う最初の学会となる。本学会の研究論文を集めた学会誌は、国立研究開発法人科学技術振興機構のデータベースにも登録され、考古学者が取り扱わない岩石遺構についても科学的な検証が試みられているのが特徴[2]。