宮下 英樹(みやした ひでき、1976年[1] - )は、日本の漫画家。石川県七尾市出身[2]。石川県立七尾高等学校卒業[2]、富山大学工学部途中退学[2]。
来歴
富山大学在学中よりコミック誌への投稿を始め、途中で編集者から少年誌から青年誌への投稿を勧められる。月刊ヤングサンデーなど幾つかの雑誌での入賞を経て、出版社より漫画アシスタントの仕事を紹介されたのを機に上京、竹下けんじろうの元でアシスタント業を行いながら投稿を続けた。2001年5月、「第44回ちばてつや賞大賞」を受賞し[1]、『週刊ヤングマガジン』(講談社)に掲載の「春の手紙」でデビュー[2]。2002年から相撲をテーマにした初連載「ヤマト猛る!」がスタートしたが、全6巻で完結となった。インタビューによれば期待していた程にはヒットしなかったという[3]。
2004年、担当編集者と戦国時代について意気投合した事がきっかけとなって、「新説を取り入れた歴史作品」の製作を決意する[1]。同年4月19日の『週刊ヤングマガジン』に豊臣秀吉の旗本出身で、出石藩の藩祖である仙石権兵衛秀久を主役に据えた「センゴク」の連載が開始された。本作ではルイス・フロイスの『日本史』や太田牛一の『信長公記』を中心とした丹念な資料研究や合戦跡や城跡の探索に加えつつ[2]、積極的に新説が取り込まれた歴史漫画を執筆している[1]。同作はヤングマガジン誌におけるヒット作の一つとなり、第一部「センゴク」、第二部「センゴク天正記」、第三部「センゴク一統記」、第四部「センゴク権兵衛」が描かれ、別冊ヤングマガジン及び月刊ヤングマガジンで今川義元を主人公にした「センゴク外伝 桶狭間戦記」」も連載された。
エピソード
作品リスト
漫画
- 春の手紙(『週刊ヤングマガジン』、講談社、2001年、デビュー作)
- ヤマト猛る!(『週刊ヤングマガジン』、講談社、2002年 - 2003年、全6巻)
- センゴク(『週刊ヤングマガジン』、講談社、2004年 - 2007年、全15巻)
- センゴク 天正記(『週刊ヤングマガジン』、講談社、2008年 - 2012年、全15巻)
- センゴク 一統記(『週刊ヤングマガジン』、講談社、2012年 - 2015年、全15巻)
- センゴク権兵衛(『週刊ヤングマガジン』、講談社、2015年 - 2022年、全27巻)
- 戦国時代・安土桃山時代を舞台に、仙石秀久を主人公にした作品。全4部作。
- 『センゴク』の番外編。桶狭間の戦いを舞台にしている。
挿絵
- 『センゴク兄弟』原作:東郷隆
- 『信長と往く 転生商人の天下取り』原作:入月英一
関連人物
師匠
脚注
外部リンク