平中 克幸(ひらなか かつゆき、1981年10月4日[1] - )は、北海道札幌市出身のレーシングドライバー。
プロフィール
- 身長:176cm
- 体重:66kg
- 血液型:Rh+B型
経歴
小学6年生の時にカートレーシングに目覚め、14歳(1995年)でカートレースにデビューする。その後、順調に勝利を重ね、1998年には全日本カート選手権FAクラスにステップアップし、遠隔地からの参戦にも拘らずデビューウインを果たすなど活躍しシリーズ4位。翌年(1999年)はシリーズ6位となる。
2000年に十勝インターナショナルスピードウェイで行われたニッサン・ザウルスJr.レースで4輪デビュー。ポールポジションを獲得し、デビューウィンを飾る。また、フォーミュラトヨタレーシングスクール(FTRS)を受講しスカラシップを獲得した。
2001年にFTRSスカラシップ1期生としてフォーミュラ・トヨタに参戦してシリーズ4位。2002年には全日本F3選手権へとステップアップをする。
2003年から2年間、トヨタ・ヤングドライバーズ・プログラム(TDP)のバックアップを受けF3ユーロシリーズに参戦する。2005年からは国内戦へと復帰し、全日本選手権フォーミュラ・ニッポンとSUPER GTに参戦した。また2006年に行われた第13回十勝24時間レースにおいて、トヨタ自動車が初めて実戦レースに持ち込んだ、ハイブリッドレーシングカーであるレクサス・GS450hをドライブしている。
平中のドライビングセンスや才能については評価は高かったものの、2005年の国内戦での復帰思わしい成績を上げられず、2008年にはホンダに移籍、2009年からはGT300に移って活躍している。2014年にはGAINERを初のチームタイトルに導いた。
レース戦績
- 1995年 - カートFP4クラス(シリーズチャンピオン)
- 1996年 - カートFR2クラス(シリーズ7位)
- 1997年 - カートFR2クラス(シリーズチャンピオン)
- 1998年
- 全日本カートFAクラス(シリーズ4位・2勝)
- 全日本カート選手権FA東西統一戦(優勝)
- 1999年 - 全日本カートFAクラス(シリーズ6位・2勝)
- 2000年
- ニッサン・ザウルスjrレース(日本平中自動車販売・ファインド/MA10E)(優勝)
- FTRS受講(スカラシップ獲得)
- 2001年 - フォーミュラ・トヨタシリーズ(TOM'S SPIRIT #8 ウルトラフロースカラシップFT/FT20)(シリーズ4位・1勝)
- 2002年
- 全日本F3選手権(TOM'S #37 TOM'S F302/ダラーラF302 3S-GE)(シリーズ5位)
- F3マールボロ・マスターズ(スイス・レーシング #47)(決勝15位)
- F3マカオGP(決勝4位)
- F3コリア・スーパープリ(TOM'S #19/ダラーラF302・トヨタ3S-GE)(リタイア)
- 富士GC-21スポーツカーレースシリーズ<スポット参戦>(#3 GC-21)(2勝)
- 第9回十勝24時間レース(#59 FTRS ALTEZZA)(総合21位)
- 2003年
- フォーミュラ3・ユーロシリーズ(Prema Power Team)(シリーズ22位)
- F3マカオGP(決勝3位)
- F3コリアSP
- 2004年
- フォーミュラ3・ユーロシリーズ(Prema Power Team)(シリーズ5位)
- 全日本F3選手権<Rd.19&20 スポット参戦>(TOM'S #1 WOODONE TOM'S F304/ダラーラF304 3S-GE)(シリーズ14位)
- スーパー耐久シリーズ<Rd.6 スポット参戦>(#18 Kosei SPRIT ALTEZZA)クラス優勝(総合18位)
- 2005年
- 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(TEAM CERUMO #11/ローラB351 MF308)(シリーズ13位)
- SUPER GT・GT300クラス(TOYOTA TEAM CERUMO #52 プロジェクトμ太陽石油KUMHOセリカ/セリカ ZZT231 3S-GTE)(シリーズ15位)
- 第12回十勝24時間レース(#37 ARTA F.O.Sアルテッツァ)クラス優勝(総合15位)
- 2006年
- 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(ローラB06/51 HF386E)(ノーポイント)
Rd.1~4まではDoCoMo TEAM DANDELION RACING(#41)より、Rd.5~9はEMS Racing(#17)より参戦。
- SUPER GT・GT500クラス(TOYOTA TEAM SARD #66 triple a サードスープラGT/スープラ JZA80 3UZ-FE)(シリーズ23位)
- 第13回十勝24時間レース・STクラス1(LEXUS team SARD #39 デンソー・レクサスGS450h)(総合17位)
- 2007年
- 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(SG team 5ZIGEN #5/ローラB06/51 HF386E)(ノーポイント)
- SUPER GT・GT500クラス(TOYOTA TEAM SARD #39 デンソーサードSC430/SC430 UZZ40 3UZ-FE)(シリーズ15位)
- 第14回十勝24時間レース・GT-1クラス (DENSO SARD スープラ HV-R #039) (総合優勝)
- 2008年
- 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(SG team 5ZIGEN #6/ローラB06/51 HF386E)(ノーポイント)
- SUPER GT・GT500クラス(EPSON NAKAJIMA RACING #32 EPSON NSX/NSX NA2 C32B)(シリーズ10位)
- SUPER LAP ATTACK in BUTTONWILLOW SPEEDWAY (バトンウイローのタイムアタック)
- エントラント:TEAM 5ZIGEN
- 車両:HONDA ACCORD EURO R
- アンリミテッドFF/FFNA両クラス優勝
- 2009年
- SUPER GT・GT300クラス(JIMGAINER #11 JIMGAINER ADVAN F430/F430 F430SC F136)(シリーズ3位・1勝)
- スーパー耐久シリーズ・ST-class3(TEAM 5ZIGEN #5 5ZIGEN NSX )(クラスチャンピオン・2勝)
- 2010年
- 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(KCMG #18/スウィフト017.n RV8K)(シリーズ12位)
- SUPER GT・GT300クラス(JIMGAINER #11 JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430/F430 F430SC F136GT)(シリーズ7位)
フォーミュラ
全日本フォーミュラ3選手権
F3・ユーロシリーズ
(key)
フォーミュラ・ニッポン
(key)
SUPER GT
エピソード
- FTRSの同期には片岡龍也がいる。
- 2004年のF1ブラジルGPの前にトヨタのF1マシン(TF104/03)をテストドライブする経験を積む。
- 2005年のSUPER GTのエントリーはトヨタの若手育成プロジェクトであるTEAM TAKEUCHIからである。
- 2014年のスーパーGT最終戦で勝利したもののタイトルを逃し、表彰台では勝者でありながらついぞ笑顔を見せなかった。このことを「プロ意識に欠ける」と非難する声、「闘志むき出しでいい」と評価する声と賛否両論であった。なおこの後計算ミスでチームタイトルは獲得できていたことが判明した。
脚注
- ^ ドライバー情報・平中克幸 TOYOTA GR 2022年
関連項目
外部リンク