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和歌山電鐵貴志川線の「神前駅」とは異なります。 |
幸崎駅(こうざきえき)は、大分県大分市大字本神崎にある、九州旅客鉄道(JR九州)日豊本線の駅である[1][2]。事務管コードは▲920533[6]。
普通列車の約4割ほどが当駅で大分方面に折り返し、早朝及び夜間に一部の特急列車が停車する。かつては佐賀関鉄道が接続していた[3]。
駅の所在地は「神崎」と表記するが、佐賀県神埼市にある神埼駅(かんざきえき)と区別するためや、読み違いを防ぐために、地名の表記と異なる駅名が採用された[3]。なお、佐賀関町の大分市編入に際して、旧大分市西部の別府市境付近に「神崎」(かんざき)という漢字表記が同一の地名があるため、地名が「神崎」から「本神崎」(ほんこうざき)に変更されている[7]。
歴史
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の合計2面3線のホームを有する地上駅である[1]。ホームは高速化工事事業の際に6両編成までの対応に変更されたため、多客期の特急列車では前後端の車両がホームに掛からない事がある。また1面1線の単式ホームは駅本屋とは反対側にあり、全てのホーム間連絡は跨線橋を利用する。
JR九州鉄道営業が駅業務を受託する業務委託駅であった[2]が、2016年3月に無人駅化された[4][5]。ICカードSUGOCAは当駅が大分エリアの南端となっており、大分方面への出入場とチャージのみ対応[15]。
のりば
のりば |
路線 |
方向 |
行先 |
備考
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1・2
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■日豊本線
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下り
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佐伯・延岡方面
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上り
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大分・別府方面
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3
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上り
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当駅折返しのみ
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- 付記事項
- 1・2番のりばが島式、3番のりばが単式である。
- 1番のりばが一線スルーとなっているため、行違いのない限りは上下線とも1番のりばを使用する。
- 通過列車を待ち合わせる場合には、上下線とも2番のりばを使用する。
- 停車列車同士の行違いの場合は、下りが1番のりば、上りが2番のりばを使用する。
- 3番のりばは大分方面からの折り返しや、夜間滞泊による留置に使われる。
利用状況
- 2020年度の1日平均乗車人員は260人(前年度比-46人)である[16]。
乗車人員推移
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年度
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1日平均人数
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2000
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407
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2001
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453
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2002
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477
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2003
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471
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2004
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483
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2005
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489
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2006
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463
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2007
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438
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2008
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419
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2009
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425
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2010
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401
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2011
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389
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2012
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369
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2013
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351
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2014
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328
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2015
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348
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2016
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338
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2017
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327
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2018
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310
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2019
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306
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2020
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260
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2021
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2022
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246未満[17]
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駅周辺
駅前から国道197号旧道にかけての丘陵上には民家や商店、小中学校があり、海岸には漁港や海水浴場がある。駅裏を流れる小川に沿った低地に田畑が続く。半農半漁ののどかな景色が今も残るが、1990年代以降、公営住宅建設や住宅団地の造成が行われ、徐々に様相が変貌しつつある。
2005年、大分市と合併するまで当駅が旧佐賀関町の中心駅で、佐賀関鉄道廃止後は旧佐賀関町唯一の鉄道駅であった。ただし、当駅は1955年の旧佐賀関町成立前、神崎村(こうざきむら)と呼ばれていた地域に所在し、佐賀関港がある旧町中心部の佐賀関地区とは約9 km離れているため、駅周辺や沿線からはその様子をうかがうことはできない[18]。
バス路線
駅舎の前に「幸崎駅」停留所があり、大分バスの路線が乗り入れる。なお、旧佐賀関町中心部への公共交通はバスのみで、所要時間は約20分となっている。
- 幸崎駅
- 備考
- かつては国鉄バス坂ノ市・佐賀関線があり、早朝便は佐賀関駅の先にある製錬所まで延長運行していた。JRに移管後も暫くの間運行されたが、2003年(平成15年)4月1日に全線廃止され、同日より大分バス(大分-佐賀関線)の乗り入れが開始された。
隣の駅
- 九州旅客鉄道(JR九州)
- ■日豊本線
- 坂ノ市駅 - 幸崎駅 - 佐志生駅
脚注
注釈
- ^ 鉄道省大正14年2月調べによれば既に幸佐自動車、セーブ自動車により幸崎駅-佐賀関町間が運行されていた[10]。
- ^ 鉄道貨物協会「貨物時刻表」では2010年度、「鉄道要覧」では平成21年度(2009年度)から記述削除。
出典
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
幸崎駅に関連するカテゴリがあります。
外部リンク