座標: 北緯38度39分40秒 東経141度29分0秒 / 北緯38.66111度 東経141.48333度 / 38.66111; 141.48333
志津川湾(しづがわわん)は日本・宮城県北東岸にある湾。東側の太平洋に向けて開いた湾である。
概要
リアス式海岸であり、湾口は幅約6.5km、奥行き8km。湾最奥部には、南三陸町の中心部である旧・志津川町と志津川漁港があり、湾内北東部には支湾の伊里前湾と伊里前漁港がある。このほか、湾内には入り江が多く、小規模な漁港が多数整備されている。湾内には養殖設備が多く、カキ・ホヤ・ワカメ・ギンザケなどの養殖設備がある。湾内への大規模な河川の流入は無いが、伊里前川や八幡川、折立川など中小河川は数多く流入している。このほか、湾内には荒島、椿島、竹島、野島などの小島がある。
東北地方太平洋沖地震に伴う津波の影響で、沿岸集落・施設や湾内漁業設備にも大きな被害を受けている[1]。
親潮、黒潮と津軽暖流の3つの海流の影響を受ける場所に位置するため、豊富な冷たい海域と暖かい海域に生息するコンブ目(英語版)の褐藻が共存している。そのため、553種の動物がこの一帯を訪れ、冬にはクロネズミガン、オジロワシ、オオワシなどの越冬地となる。2018年、海藻の藻場では日本初の湿地として、ラムサール条約登録地となった[2][3]。
脚注
- ^ 日本生活協同組合連合会 (2011年6月29日). “志津川湾の養殖中の鮭、カキの稚貝、施設も船も流されてしまいました”. 2011年11月23日閲覧。
- ^ “Shizugawa-wan | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2018年10月17日). 2023年4月16日閲覧。
- ^ <志津川湾ラムサール登録>海藻藻場で国内初 宮城・南三陸(河北新報)
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