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「愛知中学校」はこの項目へ転送されています。滋賀県愛知郡愛荘町の「愛荘町立愛知中学校」とは異なります。 |
愛知中学校・高等学校(あいちちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、愛知県名古屋市千種区光が丘二丁目にある私立中学校・高等学校である。
概要
1876年(明治9年)の設立以来長らく男子校であったが、中学校は2004年(平成16年)度、高校は2005年(平成17年)度入学生より男女共学となった。
曹洞宗専門学支校として設立された経緯を持ち、現在も仏教の授業が行なわれている。
滋賀県愛知郡にある愛知中学校とはまったく別の学校である。
1882年(明治15年)頃、渋江 保(翻訳家、著作家)が校長を務めていたことがある[1]。
沿革
進路
以前までのコースはI類、II類、III類で、それぞれ系列外の中学校からの入学生、I類又は極稀にIII類の成績優秀な志願者、系列校の愛知中学校からのエスカレーター式入学者であり、進学先は全生徒がほぼ大学だったが、II類、III類の生徒は系列校である愛知学院大学への進学者数が少なかった。I類の生徒はほぼ愛知学院へ進学する可能性はさほどない。
現在は、3ヶ年コースと6ヶ年コースがあり、3ヶ年は進学クラスと選抜クラス、6ヶ年は進学クラスと特進クラス、のように成績上位者が集められたクラスがある。また二年生進学時から、難関の医歯薬系大学への進学を目的とした医歯薬クラスが3ヶ年コースに設けられる。3ヶ年コースでは他にも、理系の国公立大・難関私立大への進学を目的とした理系選抜クラス、文系の国立大・難関私立大への進学を目的とした文系選抜クラスが設けられる。これらのクラスへは、主に1年次に選抜クラスに所属していた生徒が進級するが、2年生、3年生への進級時に、進学クラスの成績上位者も志願すれば転入できることがある。
なお、2024年度に国際教養コースが導入された。入学時に当コースを選択すると3年間でコース独自のカリキュラムや海外研修を通して主に英語力の強化と国際感覚の定着を図ることができる。
愛知中学校
愛知高校の敷地内には愛知中学校があり、中学校からの内部進学もある。2004年(平成16年)度から高校より一年早く共学となっている。2006年(平成18年)度からは完全共学となっている。
部活動
2024年(令和6年)現在、34の部活動・同好会がある[2]。
運動部
- アーチェリー部
- 合気道部
- 剣道部
- 硬式テニス部
- 硬式野球部
- ゴルフ部
- サッカー部
- 水泳部
- 体操部
- 卓球部
- ダンス部
- 軟式野球部
- バスケットボール部
- ハンドボール部
- ラグビー部
- 陸上競技部
文化部
- 囲碁将棋部
- 英語研究部
- 演劇部
- 科学部
- 合唱部
- 家庭科研究部
- 茶華道部
- 写真部
- 宗教部
- 書道部
- 吹奏楽部
- パソコン部
- 美術部
- 文芸部
- 放送部
- 歴史文化研究部
同好会
著名な卒業生
不祥事
愛知高校(愛知学院)事件
1979年(昭和54年)、ある教員が病気による視覚障害(弱視)を理由に差別され、教員から事務職へ配置転換された。さらに2003年(平成15年)3月、それを理由に解雇を通告された。これに関して、帰後の処遇と人格権侵害をめぐり当人側が550万円の損害賠償を求めた事件。第一審は原告が勝訴し、学院側に220万の損害賠償の支払いが命じられた。学院側はこれを控訴したが、2006年(平成18年)11月22日、名古屋高等裁判所での第二審においても控訴は棄却され、第一審の判決が支持された。
柔道事故
卒業生の男性が柔道部員だった2017年5月、練習中に頭などを強打し、後遺症を負ったのは顧問の男性教諭が安全配慮義務を怠ったためだとして、学園側を提訴した。2022年12月に上村考由裁判長は学園側に約320万円の損害賠償を命じた。また判決理由として、床に後頭部や背中などを打ったことが原因で頭痛や吐き気などの症状が出る「脳脊髄液漏出症」を発症したと認定された[3]。
甲子園出場実績
- 選抜高等学校野球大会(春のセンバツ大会)
- 全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)
アクセス
参考図書
脚注
関連項目
外部リンク