北口(2018年9月)
手稲駅 (ていねえき)は、北海道 札幌市 手稲区 手稲本町1条4丁目にある、北海道旅客鉄道 (JR北海道)函館本線 の駅 である。駅番号 はS07 。電報略号 はテネ 。事務管理コード は▲130121[3] [4] 。副駅名 は「北海道科学大学 最寄駅 」[報道 1] 。快速「エアポート 」「ニセコライナー 」をはじめとする全定期旅客列車が停車する。
歴史
1976年の手稲駅と周囲750m範囲。左上が小樽方面。単式と島式の複合ホーム2面3線、駅舎横小樽側に貨物ホームと引込線、駅裏は三楽オーシャンと、公園化したかつての日石製油所跡地が広がり、3本の留置線や共有線、専用線が見える。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス の空中写真を基に作成
1985年の手稲駅と周囲750m範囲。北口が開設され、自由通路で南口と連絡する橋上駅となった頃の姿。単式と島式の複合ホーム2面3線であるが、この後過渡的に北口側に短い(130m)4番線の単式ホームが増設されて3面4線となり、跨線橋も伸ばされ、西側にも新たに増設されている。しかしながら改札が南口側にあったため北口利用者が4番ホームへ行くのには、長い距離をほぼ往復する形となって利便性が損なわれていた。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス の空中写真を基に作成
当駅は1880年(明治13年)に設置された。当時は乗客があるときだけ旗の合図で停車する簡易停車場(フラグステーション)だったが、1884年(明治17年)に普通停車場に変更された。1934年(昭和9年)に改築された駅舎は、皮がついたままの丸太を用いた山小屋風の建物で、現在の駅舎ができるまで駅舎横に保存してあった。1960年代 から周辺地域の人口が増加すると利用者数が著しく増えた。
西側に位置する札幌運転所 とは出入庫線で繋がっており、当駅を始発・終着とする列車が多く設定されているほか、当駅 - 札幌駅 間では、昼夜を問わず札幌と道内外とを結ぶ優等列車の回送列車や、それを活用したホームライナー が多く運転されている。
JR北海道
軽石軌道
駅名の由来
当初の駅名であった「軽川(かるがわ/がるがわ)」は付近の川の名称からついたもので、夏に涸れる川であったことから「涸る川」の意で付いた名称である[21] 。
その後、1952年 (昭和27年)に当時の所在自治体の町政施行(手稲村→手稲町 )に合わせ駅名を改称した[8] 。
駅構造
2面4線の島式ホーム(2面ともホーム長:135m[22] )を有する橋上駅。北東側が北口、南西側が南口で、北口からは手稲区役所と西友 手稲店 に2階建ての連絡通路が通じる。
ホーム有効長が6両分のため、長編成の回送列車や一部のホームライナー はホームからはみ出して停車する。なお、1999年 (平成11年)に実施された駅改良工事以前は3面4線の構造だった[13] 。
終日社員配置駅 で、みどりの窓口 を備える。Kitaca チャージ機、自動券売機 ・指定席券売機 [2] 、話せる券売機 [2] 、自動改札機、デジタル公衆電話 (国内専用)、AED が設置されている。
管理駅として函館本線の琴似駅 - ほしみ駅 間を管理している。
2014年 (平成26年)8月30日 より、駅構内は全面禁煙となっている[報道 8] 。
のりば
番線
路線
方向
行先
備考
1
■ 函館本線
上り
小樽 ・倶知安 方面
上り本線(※1)
2
※2
3
下り
札幌 ・岩見沢 ・新千歳空港 方面
下り本線(※1)
4
※1:快速列車は上下各本線に発着する。
※2:下り方向の当駅始発列車や折り返し列車の一部も発着する。
改札口
待合所
ホームライナー券売機
ホーム
駅名標①(副駅名標付き)
駅名標②(名所案内)
駅構内の店舗・施設
みどりの窓口
セブンイレブン北海道ST手稲店
農家の息子手稲駅店
駅ナカBANK
PUDOステーション
かつてあった店舗・施設
ココロノ.イロ - 2009年(平成22年)10月16日開店[16] 、2010年(平成22年)10月閉店
Sweets Station - 2010年(平成22年)11月1日開店[17] 、2012年(平成24年)2月27日閉店
ツインクルプラザ手稲支店 - 2017年(平成29年)3月18日閉店[新聞 4]
北欧 JR手稲店 - 1987年(昭和62年)6月開店[10] 、2020年(令和2年)5月30日閉店[10]
コンビニキヨスク 手稲店 - 1987年(昭和62年)7月1日開店、2020年(令和2年)8月31日閉店[19]
てもみんステーションJR手稲駅店 - 2012年(平成24年)4月1日開店、2022年(令和4年)6月15日閉店
ココロノ.イロ(閉店)
Sweets Station(閉店)
ツインクルプラザ手稲支店(閉店)
北欧JR手稲店(閉店)
キヨスク手稲店(閉店)
てもみんステーションJR手稲駅店(閉店)
あいくる
あいくる
駅舎に併設される形で、線路で分断された駅南北の市街地および各種施設(下記参照)を繋ぐ「あいくる 」という愛称の自由通路(ペデストリアンデッキ )が設置されている[新聞 3] 。
建設・管理は札幌市 が行い、2002年 (平成14年)5月25日に新駅舎とともに供用が開始された[新聞 3] 。総工費は22億円[14] 。
通路内には展示スペースのほか、國松明日香 の彫刻「雪だるまをつくる人」が置かれている。
「あいくる」は、英語で「通路」を意味する「aisle 」に、「出会い 」・「愛くるしい 」・「来る 」の意味がかけられている。
利用状況
2022年(令和4年)度の1日平均の乗車 人員 は12,593人 である[JR 1] 。JR北海道の駅の中では、札幌駅 (函館本線 )、新千歳空港駅 および新札幌駅 に次いで4番目に利用者数が多い駅である[JR 1] 。
JR北海道が発足した1987年(昭和62年)度から2015年(平成27年)度までの29年間、札幌駅に次いで2番目に利用者が多い駅であったが、2016年度に新千歳空港駅に抜かれ初めて3位となり[新聞 6] 、以降2019年(令和元年)度まで3位となっている。2020年(令和2年)初めからの新型コロナウイルス感染症 の世界的流行により、手稲駅の利用者は減少したものの、航空需要に依存する新千歳空港駅の減少がより著しく、2020年(令和2年)度から2021年度にかけては再び逆転しJR北海道管内で2番目に利用者が多い駅となっていた。
年度
1日平均 乗車人員
増加率 (前年比)
出典
1970年(昭和45年)
4,074
[札幌市 1]
:
1975年(昭和50年)
7,487
[札幌市 1]
:
1980年(昭和55年)
10,635
[札幌市 1]
:
1985年(昭和60年)
12,059
[札幌市 1]
:
1990年(平成0 2年)
12,562
[札幌市 1]
:
1995年(平成0 7年)
14,195
[札幌市 1]
:
1997年(平成0 9年)
13,822
[札幌市 1]
1998年(平成10年)
13,394
−3.1%
1999年(平成11年)
13,240
−3.1%
2000年(平成12年)
13,265
0.2%
2001年(平成13年)
13,232
−0.2%
2002年(平成14年)
13,343
0.8%
2003年(平成15年)
13,630
2.2%
2004年(平成16年)
13,640
0.1%
2005年(平成17年)
13,930
2.1%
2006年(平成18年)
14,240
2.2%
2007年(平成19年)
14,150
−0.6%
[札幌市 2]
2008年(平成20年)
14,170
0.1%
2009年(平成21年)
14,030
−1.0%
2010年(平成22年)
14,130
0.7%
2011年(平成23年)
14,340
1.5%
2012年(平成24年)
14,429
0.6%
2013年(平成25年)
14,720
2.0%
2014年(平成26年)
14,895
1.2%
2015年(平成27年)
15,335
3.0%
2016年(平成28年)
15,589
1.7%
2017年(平成29年)
15,660
0.5%
[新聞 7] [札幌市 2]
2018年(平成30年)
15,574
−0.5%
[札幌市 2]
2019年(令和元年)
15,273
−1.9%
2020年(令和0 2年)
11,142
−27.0%
2021年(令和0 3年)
11,568
3.8%
[JR 1]
2022年(令和0 4年)
12,593
8.8%
[JR 1]
手稲駅発着のスクールバスを設ける高校・大学が多く、朝・夕は学生も多く見られる。
石狩市 ・小樽市 からも利用客を集め、サッポロテイネ 、スノークルーズ・オーンズ 等への行楽客の利用もあり、年中利用客で溢れている。
また、人口3,000人規模(予定)のニュータウン 「明日風 のまち」も手稲区北部に誕生し、今後も利用者の増加が見込まれる。
駅周辺
南口・北口にそれぞれ駅前広場(バスのりば)があり、札幌都心をはじめ西区 ・北区 ・石狩市 ・小樽市 方面へのバスが数多く発着している。北口の駅正面には広い駐車場があり、それをはさんで手稲区役所 、手稲区民センター、手稲保健センター がある。
南口
北口
バス路線
手稲駅の南北の出入口それぞれに停留所が併設されている。
乗り入れる路線バス事業者は、ジェイ・アール北海道バス 札樽線 と北海道中央バス 石狩営業所 である。
「手稲駅北口」停留所
北口ターミナル
1番のりば[23]
2番のりば[23]
3番のりば[24]
4番のりば[24]
ジェイ・アール北海道バス
宮49・宮49-1 新発寒線 ・宮74 稲積線 :地下鉄宮の沢駅 前行
「手稲駅南口」停留所
南口ターミナル
1番のりば[24]
ジェイ・アール北海道バス
宮42 発寒団地線 ・宮45 山口団地線 :手稲山口団地行
宮44 山口線 :あすかぜ高校前 行
55 手稲線 :手稲営業所前行
快速64 手稲線(ていねライナー) :手稲鉱山通行
57・宮57 手稲鉱山線 :手稲鉱山行
宮59 星置線 :星置駅行
宮65・手65 小樽線 :小樽駅 行
2番のりば[24]
ジェイ・アール北海道バス
宮42 発寒団地線 ・宮44 山口線 ・宮45 山口団地線 ・宮55 手稲線 ・宮57 手稲鉱山線 ・宮58 富丘線 ・宮59 星置線 ・宮65 小樽線 :地下鉄宮の沢駅前行
55・55-1 手稲線 ・57 手稲鉱山線 ・快速64 手稲線(ていねライナー) :JR札幌駅 行
3番のりば[24]
手稲駅が登場する作品
楽曲
隣の駅
北海道旅客鉄道(JR北海道)
■ 函館本線
■ 特別快速「エアポート 」
小樽築港駅 (S13) - 手稲駅 (S07) - 琴似駅 (S03)
■ 快速「エアポート」
小樽築港駅 (S13) - (一部稲穂駅 (S08)) - 手稲駅 (S07) - 琴似駅 (S03)
■ 快速「ニセコライナー 」
稲穂駅 (S08) - 手稲駅 (S07) - 琴似駅 (S03)
■ 普通
稲穂駅 (S08) - 手稲駅 (S07) - 稲積公園駅 (S06)
かつて存在した路線
軽石軌道
軽石軌道線
軽川駅 - 新川駅
脚注
注釈
出典
報道発表資料
新聞記事
利用状況
JR北海道各種データ(北海道旅客鉄道)
札幌の都市交通データ(札幌市)
参考文献
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
手稲駅 に関連するカテゴリがあります。
外部リンク
小樽 - 札幌 ■ 札幌 - 旭川 ■
*打消線は廃駅・廃信号場