消音器(しょうおんき)、サイレンサー (silencer)は、発生した不要とされる音の知覚を軽減する装置のことである。様々な機器に対応したものが作られている。音を熱など別のエネルギーに変換する、知覚できない周波数に変換する、不快に感じない別の音を加えるなどの方法などがある。
原動機における消音器
自動車および自動二輪車のマフラー (排気管)内部にある、円柱・角柱あるいは太鼓状のもの。内部には吸音材が組み込まれている。
楽器における消音器
練習時などに楽器の出す音を小さくするためのもの。類似のものに弱音器(ミュート)がある。ただし、音色が変化するため実演奏の表現手段として使われることもある。
また、エレクトリック・ギターのノイズをシャットする機器の名称。
トイレにおける消音器
排泄時の音を他人に聞かれないように、スピーカーから水流音などを流してその音を聞きにくくする装置。主に女性用トイレに設置されている。日本特有であると言われる[1]。トイレ用擬音装置を参照。
銃器における消音器
銃声を小さくするための装置。発砲を隠蔽する他、突入作戦などで人質の聴覚を保護するためにも用いられる。サプレッサーを参照。
出典
- ^ 男も「音姫」 江戸の殿様にも遡る、日本の音消し文化NIKKEI WOMAN SMART 2016年10月22日
関連項目