無声声門摩擦音(むせい・せいもん・まさつおん)とは子音の類型の一つ。声門から出される無声の摩擦音。国際音声記号で[h]と記述される。実際には摩擦音ではなく、後続する(音節末では先行する)音の無声化にあたる(摩擦音#声門摩擦音を参照)。
特徴
- 気流の起こし手
- 肺臓からの呼気
- 発声
- 声帯の振動を伴わない無声音
- 調音
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- 調音位置
- 声帯と声帯の間による声門音
- 調音方法
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- 口腔内の気流
- 調音器官の接近度
- 隙間による摩擦音(ただし、声帯の働きは発声であり、隙間を狭めると声を作る役割を果たす。発声に対してはむしろ声門の開いた状態であり、口腔内の摩擦音とは異なる。)
- 口蓋帆の位置
- 口蓋帆を持ち上げて鼻腔への通路を塞いだ口音
言語例
この音は多くの言語にみられる。いっぽう、この音を音素として持たない言語はフランス語やイタリア語などといったロマンス諸語では目立つ。
- 子音
- 国際音声記号 - 子音