猿払駅(さるふつえき)は、北海道(宗谷支庁)宗谷郡猿払村字猿払にかつて設置されていた、北海道旅客鉄道(JR北海道)天北線の駅(廃駅)である。電報略号はサフ。事務管理コードは▲121911[2]。
歴史
駅名の由来
駅構造
廃止時点で、1面1線の単式ホームを有する地上駅であった。ホームは、線路の東側(南稚内方面に向かって右手側、旧1番線)に存在した。かつては、単式ホーム・島式ホーム(片面使用)を複合した計2面2線のホームと線路を有する、列車交換が可能な交換駅であった[4]。互いのホームは、駅舎側ホーム中央と島式ホーム北側を結んだ構内踏切で連絡した[4]。駅舎側(東側)が上りの1番線、島式ホーム(西側)が下りの2番線となっていた。島式ホームの外側に1線を側線として有しており、その他1番線の音威子府方から分岐し駅舎南側の切欠き部分の貨物ホームへの貨物側線を1線有していた[4]。
無人駅となっていたが、有人駅時代の木造駅舎が残っていた。駅舎は構内の東側に位置し、ホーム中央部分に接していた。
利用状況
乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。
年度
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乗車人員
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出典
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備考
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年間
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1日平均
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1978年(昭和53年)
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60
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[5]
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1981年(昭和56年)
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(21.0)
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[4]
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1日当たりの乗降客数は41人
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駅周辺
村名と同名の駅であったが、村の中心部には位置しておらず、急行「天北」は通過していた(村内の「天北」停車駅は、鬼志別駅だった)。周囲は酪農地帯であった[4]。
駅跡
2001年(平成13年)時点で、駅跡地には鉄道関連施設は何も残っていない[7]。2010年(平成22年)時点[8]、2011年(平成23年)時点でも同様であった[9]。バス待合室があるのみである。
駅名標の枠から取り外された駅名表示部分は、鬼志別駅跡に建築された「鬼志別バスターミナル」1階の天北線の資料展示室に保存・展示されている[9]。
また、周辺の線路跡は、浜頓別駅跡から当駅跡までは「北オホーツクサイクリングロード」に[7]、当駅跡から鬼志別駅跡までは北海道道1089号猿払鬼志別線にそれぞれ転用されている[8]。
隣の駅
- 北海道旅客鉄道
- 天北線
- 浅茅野駅 - 猿払駅 - 芦野駅
脚注
関連項目