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この項目では、島嶼について説明しています。本島嶼が所在する笠岡市の大字については「白石島 (大字)」をご覧ください。 |
白石島(しらいしじま)は、岡山県笠岡市にある笠岡諸島に属する、面積2.86km2、最高点169m(立石山)、人口750人(2001年)の島で全島が国の名勝に指定されている。
概要
笠岡港より南約12kmの瀬戸内海国立公園笠岡諸島にあり、北木島の北、高島の南に位置している。
源平合戦(治承・寿永の乱)の戦死者を弔うために始まったと伝えられている(実際の成立時期は近世とみられる)白石踊は国の重要無形民俗文化財に指定されており、毎年8月14日から16日に行われる。弘法大師・空海ゆかりの開龍寺や白石島の鎧岩(天然記念物)などがある。
江戸時代初期、白石島を含めて笠岡諸島は全て備後福山藩の領地で、その頃、離島には珍しく干拓が行われている。
片岡義男の代表作『彼のオートバイ、彼女の島』に登場する「瀬戸内海の小島(主人公コウの彼女であるミーヨの故郷)」とは白石島のことであり、ミーヨの本名も白石美代子となっている。
地勢
- 島嶼
- 白石島 - 当地唯一の有人島、小属島あり
- 梶子島 - 無人島(ただし施設があり)、小属島あり
- 沖の白石島 - 無人島
- コゴチ島 - 無人島
- 弁天島 - 無人島
- カナリ島 - 無人島、笠岡諸島最西
- 山岳
文化
- 白石踊り - 賽の河原、石童丸、山田の露など、哀調を帯びた口説き唄(長編の叙事歌謡を同じ旋律の繰り返しにのせて歌うもの)で踊る優美な盆踊り[1]。男踊り、女踊り、娘踊りなど13種類の踊りがある[2]。元禄の頃を想定した揃いの着物で踊る衣装の踊りと、浴衣で踊る盆踊りとがある[3]。1930年前後に島外で披露したのをきっかけに全国的に高評価を受け[3]、岡山県三大踊りのひとつとなり、国の重要無形民俗文化財にも指定された。
交通
笠岡の伏越港からの航路があり、三洋汽船の運航する白石島行きのフェリーと、瀬戸内中央観光汽船の運航する白石島経由北木島行きのフェリー「金風呂丸」があるが[4]、三洋汽船の笠岡―白石島フェリー航路は2023年(令和5年)12月31日で運休となる(同年7月7日に中国運輸局に無期限休止を届出)[5]。
小説
映画
- リゾートバイト(2023年10月20日公開)白石島ロールロケ
脚注
関連項目
外部リンク
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