Share to: share facebook share twitter share wa share telegram print page

白面の兵士

白面の兵士
著者 コナン・ドイル
発表年 1926年
出典 シャーロック・ホームズの事件簿
依頼者 ジェームズ・M・ドッド氏
発生年 1903年
事件 ゴドフリー・エムズワーズ失踪事件
テンプレートを表示

白面の兵士」(はくめんのへいし、The Adventure of the Blanched Soldier)は、イギリスの小説家、アーサー・コナン・ドイルによる短編小説。シャーロック・ホームズシリーズの一つで、56ある短編小説のうち52番目に発表された作品である。イギリスの「ストランド・マガジン」1926年11月号、アメリカの「リバティ」1926年10月16日号に発表。1927年発行の第5短編集『シャーロック・ホームズの事件簿』(The Case-Book of Sherlock Holmes) に収録された[1]

この作品は、シャーロック・ホームズ一人称によって書かれている。ワトスンは当時妻帯のためホームズと別居していて、この事件には一切関与していない。ホームズは物語冒頭で、“何度かワトスンの記述を批判したので、腹を立てたワトスンに「気に入らないなら自分で書いてみろよ」と言われて書いてみたが、結局彼のように書かざるを得なかった”という反省を述べている。ホームズものの60の長短編の中で、このような形態になっているものは「白面の兵士」と「ライオンのたてがみ」の2作品のみである。

あらすじ

ボーア戦争終結直後の1903年1月、ジェームズ・M・ドッド氏がホームズの元を訪れる。2年前、ボーア戦争の軍隊で親しい友人となったゴドフリー・エムズワーズが復員後、音信不通となったという。ゴドフリーの父に所在を訊ねる手紙を送ったところ、息子は世界一周の旅に出ているという返事があっただけだった。

ドッドはゴドフリーの実家を訪れ、父から彼の所在を聞き出そうとするが、逆に怒りを買ってしまう。その夜、ドッドはゴドフリーの実家に宿を取ることになるのだが、窓の外に真っ白な顔をしたゴドフリーがいるのを見つけ、追いかけるが逃げられてしまう。翌日、ゴドフリーの姿を求めて屋敷の中を探し回ろうとするドッドだったが、ゴドフリーの父に見つかり、屋敷を追い出されてしまったという。

脚注

  1. ^ ジャック・トレイシー『シャーロック・ホームズ大百科事典』日暮雅通訳、河出書房新社、2002年、257頁

関連項目

  • ランセット - 作中でホームズが言及した1823年創刊の医学雑誌。
Kembali kehalaman sebelumnya