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「硫黄島飛行場」はこの項目へ転送されています。鹿児島県の硫黄島にある飛行場については「薩摩硫黄島飛行場」をご覧ください。 |
硫黄島航空基地(いおうとうこうくうきち)とは、東京都小笠原村硫黄島内にある硫黄島飛行場を海上自衛隊の硫黄島航空基地隊と航空自衛隊の硫黄島分屯基地が運営・統制する実態を表す通称[1]。
概要
飛行場運営者は海上自衛隊であるが、基地の名称は用いておらず[1]、所在の部隊は厚木基地第4航空群隷下の「硫黄島航空基地隊」である。航空自衛隊の航空機もこの飛行場を使用するが、航空自衛隊における名称は「硫黄島分屯基地」であり入間基地の分屯基地として扱われる。陸上自衛隊は不発弾処理の人員を派遣している。また、飛行場施設の一部はアメリカ軍の硫黄島通信所とされている。
基地にある滑走路は2,650×60mの1本のみだが、2,650×30mの平行誘導路が、トラブルによる主滑走路閉鎖時に離着陸の可能な緊急滑走路として整備されている。
海上自衛隊は、航空基地施設の維持および飛来する航空機に対する航空管制・給油・救難(救難活動に小笠原諸島の急患輸送も含まれる、第21航空群第21航空隊硫黄島航空分遣隊担当)・司法警察業務(警務隊担当)・売店や食堂の受け持ち、航空自衛隊は硫黄島における飛行訓練の統制や後方支援業務などを担当している。他には、医官が常駐し(海上、航空自衛隊からそれぞれ派遣)、海上自衛隊の救難機に航空自衛隊の医官が添乗して、父島・母島の急患救急搬送を行なうなど、共同して小笠原諸島の医療活動に当たっている。また、硫黄島駐留部隊には直接関係ないが、毎年夏に、海上自衛隊掃海部隊が、硫黄島近海で実機雷敷設・実爆掃海訓練を行っている。
航空自衛隊は主に訓練用の航空基地として使用しており、本土から各種実験飛行、戦闘機部隊が飛来して演習などを行っている。その他に後方支援業務(補給)として入間基地から本島や南鳥島への輸送機の運用もおこなっている。
陸上自衛隊は、太平洋戦争中の不発砲弾処理などの爆発物処理を数名の隊員で行なっている。
また、北関東防衛局(防衛省)の職員が施設整備工事を担当している。施設の一部は、日米地位協定による合意により、駐留軍(米軍)に提供が可能であり、硫黄島通信所として、日本本土(厚木・横田基地)における夜間離着陸訓練(NLP)を含む陸上空母離着陸訓練(FCLP:Field Carrier Landing Practis)の実施による騒音負担軽減のため、米軍艦載機によるFCLPが実施されることがある。このFCLPは1991年から開始され、硫黄島運用困難時三沢、横田、厚木、岩国で代替運用されるとしている。
会計検査院の2020年度決算検査報告では、飛行場に新設された戦術航法装置が2年間に渡り運用されていないことが指摘された[2]。
沿革
※現在、硫黄島航空基地隊は厚木航空基地の第4航空群隷下にある[1]。
民間航空機の緊急着陸
硫黄島は、東京とマリアナ諸島のグアム島・サイパン島を結ぶ民間航空路下に存在することから、民間機を含む緊急避難用としても用いられており、自衛隊の専用飛行場にもかかわらず、国際航空運送協会の3レターコード(IWO)が設定されている。
実際に航空会社の旅客機による緊急着陸が起きた事例として、
ギャラリー
脚注
外部リンク
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座標: 北緯24度46分47秒 東経141度19分30秒 / 北緯24.779663度 東経141.325014度 / 24.779663; 141.325014