稲荷神社(いなりじんじゃ)は、北海道増毛郡増毛町阿分(あふん)に所在する神社。阿分稲荷神社とも表記される。
留萌本線が増毛駅まで延びていたころ、当社は阿分駅と信砂駅の間に位置しており、参道を線路が横切るという珍しい構造になっていた[1]。
歴史
1894年(明治27年)、阿分村の住民が協議して、山城国稲荷神社より分霊を祀る[2]。
1896年(明治29年)6月、神社創立の許可が下りる[2]。
1901年(明治34年)7月、社殿が完成[2]。
1910年(明治43年)6月25日、村社となる[2]。
1946年(昭和21年)、宗教法人となる[2]。
1981年(昭和56年)の映画『駅 STATION』にて、英次(演 : 高倉健)と桐子(演 : 倍賞千恵子)が初詣をする場面のロケ地となった[1]。
祭神
山城国稲荷神社より分霊を受けた保食大神(うけもちのおおかみ)を主祭神とする。
そのほか、阿分村でニシン漁が盛んだったころ、それぞれの網元が祀っていた屋敷神が多数合祀されている[2]。こうした屋敷神は主に稲荷神で、ニシン漁の衰退とともに当社に集約されていったものと思われる[2]。
脚注
- ^ a b “『るもい食楽歩』vol.11” (PDF) (2015年2月). 2015年6月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月15日閲覧。
- ^ a b c d e f g 『新増毛町史』p.704
参考文献
外部リンク