立山黒部貫光株式会社(たてやまくろべかんこう、英: TATEYAMA KUROBE KANKO CO.,LTD.)は、富山県富山市に本社を置き、立山黒部アルペンルートのうち、富山県の黒部湖駅から立山駅までのケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバス、およびバス(立山高原バス、称名滝探勝バスなど)を運行している事業者。TKKの公式略称がある。
概要
1964年(昭和39年)、富山県、立山開発鉄道、北陸電力、関西電力などの出資により設立された[3]。富山県や富山市が出資しているものの「第三セクター」扱いされない民間企業である。立山黒部貫光、立山貫光ターミナル、立山黒部サービスのいわゆる立山3社の窓口的な役割も果たしている。
2005年(平成17年)10月1日に立山高原バスなどを運行していた立山開発鉄道を吸収合併した[4]。
社名の「貫光」は、初代社長である佐伯宗義の命名によるもので、「貫」は時間、「光」は宇宙空間を意味するとともに、立山連峰を「貫く」という意味を持たせた造語であるが[3][5]、しばしば同音の「観光」と誤記されることがある。
歴史
立山開発鉄道
立山黒部貫光
鉄道・索道事業
立山ケーブルカーと黒部ケーブルカーは、ともに正式名称は「鋼索線」である。元々、立山ケーブルカーは立山開発鉄道が運営していたが、2005年の合併で立山黒部貫光の路線になったという経緯から、立山黒部貫光には異なる2つの「鋼索線」が共存している。
バス事業
- 立山高原バス(美女平 - 室堂)
- 称名滝線(立山駅 - 称名滝)
- 通称「称名滝探勝バス」。冬季運休。途中には桂台バス停が設置されている。かつては藤橋・悪城の壁の各バス停があったが、2021年時点では廃止されている。
- 極楽坂線(立山駅 - 極楽坂)
- 通称「立山山麓スキー場線」。冬季のスキー場営業日のみ運行する。
- 立山 - 室堂直通バス(立山駅 - 室堂)
車両
立山高原バスの車両は旧立山開発鉄道時代から伝統的に日野自動車製に統一されている。ただし、ディーゼルバス時代は純正の日野車体製ボディを採用せず長年富士重工業製ボディで導入していた。1998年以降は環境保護目的にセレガ・ハイブリッド(ボディは日野車体→ジェイ・バス製)への置き換えを実施した[3]。
カラーリングは、旧色はアイボリーの車体に濃紺のラインを入れたデザインであったが[3]、2012年のセレガ・ハイブリッドのフルモデルチェンジを機にデザインを一新[3]。白色をベースに、青色のラインが入ったデザインを採用しているが、ハイブリッドバスでは細部が異なる。
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
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関連項目 | |
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鉄道事業法(旧地方鉄道法)に拠る路線のみ。★印は施設内路線。*印は期間限定路線。
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鉄道事業法(旧地方鉄道法)・軌道法に拠る路線のみ。*印は専用道のみを運行する路線。
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