第6艦隊 (だい6かんたい、英 : Sixth Fleet )は、アメリカ海軍 の艦隊 。2007年時点では約40隻の艦船を有し、主に地中海 ・大西洋の東半部を担当範囲としている。
概要
担当範囲 (6F)
第6艦隊の任務は、地中海 地域および大西洋 の東半分を警備し、ヨーロッパ及びアフリカ地域に必要な戦力を提供することにある。北大西洋条約機構 (NATO) 部隊としての任務も持つ。
第一次バーバリ戦争 以来、アメリカ海軍は19世紀 初頭より地中海に艦船を派遣してきた実績があった。現在の第6艦隊につながる部隊は、第二次世界大戦 終了後の1946年 にハリー・S・トルーマン がソビエト連邦 に対抗するために東地中海に「ミズーリ 」を主力とする部隊を派遣したことが始まりである。これは、恒常的な艦船派遣に発展し、地中海海軍部隊 (Naval Forces Mediterranean) と命名され、ナポリ を基地とした。初期の旗艦 には、軽巡洋艦 「デイトン (CL-105) 」などが充てられた。1950年に組織改編により、第6艦隊となっている。冷戦期は地中海域が担当範囲であり、NATOの南側面の防衛任務を負っていた。また、艦載機を用いて、黒海 方面からソ連本土を攻撃する構想も有していた。
中東 や北アフリカ 、バルカン半島 において幾度も実戦に投入されている。1958年 に発生したレバノン内戦 時には、海兵隊 の支援を行っており、1984年には「ニュージャージー 」がレバノン内戦に伴い、40cm主砲の艦砲射撃 を行っている。1986年にはリビア爆撃 に加わっている。1999年のコソボ紛争 にも参加している。
冷戦 終了後に、地中海に加え、大西洋の東半分も分担に組み入れられた。ヨーロッパにおけるアメリカ海軍の指揮・統制を行っていた欧州アメリカ海軍(United States Naval Forces Europe)司令部は、ロンドンに所在していたが、第6艦隊が東大西洋も責任範囲に含めたこともあり、2004年にイタリアへと移転し、第6艦隊と統合された。
戦力
2007年時点における旗艦は、「マウント・ホイットニー (LCC-20) 」(母港はイタリア 、ガエータ )。海軍中将が指揮を取り、その下に約40隻の艦船、175機の航空機、約21,000人の人員が置かれている。
所属任務部隊(タスクフォース)
第6艦隊は、複数のタスクフォースによって構成されている。なお、恒常的な航空母艦 の前方展開は行われていない。各タスクフォースは60番台の番号が付与されたCTF (CTF: Commander, Task Force) で呼ばれている。
第60任務部隊(CTF-60 (Battle Force))
主力戦闘戦隊であり、駆逐艦 戦隊である。ガエータを母港とし、恒常的に地中海に展開している。必要に応じて、アメリカ合衆国本土 から原子力空母 が派遣され、その際は空母打撃群 として編成される。
第61任務部隊(CTF-61 (Amphibious Assault Force))
水陸両用作戦部隊であり、複数の強襲揚陸艦 で編成されている。
第62任務部隊(CTF-62 (Landing Force))
アメリカ海兵隊 の一個海兵隊遠征隊 (MEU) で編成されている。第2海兵遠征軍 (II MEF) から派遣され、CTF-61に搭乗している。
第63任務部隊(CTF-63 (Logistics Force))
兵站補給部隊。
第64任務部隊(CTF-64 (Strategic Missile Deterrence))
弾道ミサイル 搭載原子力潜水艦 で編成された部隊であり、核抑止 を目的とする。
第67任務部隊(CTF-67 (Land-Based Maritime Patrol Aircraft))
陸上基地の哨戒機 部隊。
第68任務部隊(CTF-68 (Maritime Force Protection Force))
警備部隊。陸上基地・部隊の警備を担当する。
第66、第69任務部隊(CTF-66/69 (Submarine Warfare))
複数の攻撃型原子力潜水艦で編成されている。
外部リンク
欧州陸軍
第5通信集団 第21戦域支援集団
第16支援旅団
第18工兵旅団
第18憲兵旅団
第405野戦支援旅団
第409契約支援旅団
第7民事支援集団
欧州海軍
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CTF-64
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CTF-66/69
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第48戦闘航空団
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