糸田町(いとだまち)は、福岡県の中央部に位置する町である。田川郡に属しており、筑豊を構成する自治体の一つでもある。
地理
福岡県の中央部、筑豊地域の北東部、福岡市から東へ約50km、北九州市から南西へ約40km、飯塚市から東へ約10km、飯塚市と田川市のほぼ中間に位置する。
町の東部は盆地となっており、平成筑豊鉄道(糸田線)・県道420号線・中元寺川が並行して町域を南北に貫いている。この周辺部が町の中心地となっている。町西部は烏尾峠と呼ばれる山地であり、古代は筑前国と豊前国を結ぶ国境地帯として多くの通行人が訪れた[1]。現在でも国道201号筑豊烏尾トンネルが4車線で整備されるなど、交通の要所となっている。
この町には大字がなく、住所は『福岡県田川郡糸田町○○番地○○』と表示する。
隣接している市町村
歴史
近現代
歴代町長
- 伊藤良克(2003年5月1日 - 2015年4月30日)3期
- 佐々木淳(2015年5月1日 - 2019年4月30日)1期
行政
町長
町議会
消防
警察
地域
人口
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糸田町と全国の年齢別人口分布(2005年)
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糸田町の年齢・男女別人口分布(2005年)
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■紫色 ― 糸田町 ■緑色 ― 日本全国
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■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
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糸田町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
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9,876人
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1975年(昭和50年)
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10,364人
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1980年(昭和55年)
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10,872人
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1985年(昭和60年)
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11,602人
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1990年(平成2年)
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11,308人
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1995年(平成7年)
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10,915人
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2000年(平成12年)
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10,469人
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2005年(平成17年)
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10,216人
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2010年(平成22年)
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9,617人
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2015年(平成27年)
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9,020人
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2020年(令和2年)
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8,407人
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総務省統計局 国勢調査より
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教育
- 町立
地名
- 大字: なし
- 字: 旭ケ丘、打越、大熊、上糸田、北区一、北区二、貴船、西部、下糸田、真岡神社町、真岡西町、真岡東町、自由ケ丘、谷川、中糸田、鼡ケ池、原、日吉町、福丸、堀川団地、水落谷、南糸田、宮川一、宮川二、宮床、宮床団地、宮山、桃山
経済
産業
他の筑豊の市町村と同様、かつては町内に炭鉱があり石炭産業が町の経済を支えていたが、エネルギー革命により炭鉱はすべて閉山。1960年代後半には多くの炭鉱労働者が失業し、一時は町民の3人に1人は生活保護を受ける状態に陥った[3]。
1970年代以降は炭鉱などの跡地を工業団地として造成するなど経済基盤の維持を図られた。またバラ・洋ラン・イチゴ・ミニトマトなどの園芸作物の栽培が行われているほか、特産物として木工芸品が生産されている。
交通
鉄道
バス路線など
- 西鉄バスグループ - 大半の路線が廃止され、現在は町西部の国道201号を経由し福岡市(天神)と田川市を結ぶ西鉄バス筑豊運行の特急バス1路線のみ。糸田町では「糸田口」バス停に停車する。ほかに粕屋町・篠栗町・飯塚市を経由する。
- いっとこカー - 予約制で町内各地および田川市内の病院・商業施設などに設置された停留所相互間を利用可能。土日祝日は運休。
- このほかに町内に福祉バスを運行しているが、長時間歩行が困難な人とその介助者、妊婦、乳幼児を連れた人のみ利用可能とされている。
道路
一般国道や主要地方道は町中心部から離れたところを通っており、町中心部には一般県道と町道のみが敷かれている。
高速道路
町内には通っていない。最寄りインターチェンジは以下の通り。
- E3 九州自動車道
- E10 東九州自動車道
一般国道
県道
- 主要地方道
- 一般県道
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 宮山古墳
- 糸田祇園山笠 - 毎年5月の第2土曜・日曜に開催される。フェスティバルパーク糸田(旧糸田町役場跡地[4][5])に山笠が集結する[6]。
- 泌泉(たぎり) - 糸田町の地名の起こりとされている湧泉[7]。
- 水落の滝(みぞうてのたき) - 道の駅いとだから国道201号を烏尾峠方面へ少し進んだ所にある滝[8]。秋には紅葉、冬には雪景色に変わる風光明媚な場所である[9]。
- 新烏尾公園(新カラス尾公園) - 烏尾峠の旧街道[10]に造成された公園。公園から飯塚市側への街道は「筑豊緑地 烏尾峠遊歩道」として整備されており、市町境付近に豊前国・筑前国の国境石が置かれている[1]。
糸田町出身の有名人
脚注
外部リンク
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